アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

祖母の形見

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 (2017年7月8日 アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)

 

なぜ、入浴拒否が起きるのだろう…。

理由は人それぞれ。おママにもきっと事情があるに違いない…。
これって、今の私にしてみれば、永遠の謎とすら思えます。

 以前、ジジが言っていました。
「おママは暗いところが嫌いなんだよ。夜、電気を点けても、暗い風呂場に1人追いやられるような気がするらしいよ。」
それで先週から、私が帰る前の夕方に、援助してみる事になりました。

 

これはたまたま上手く行った時の話です。

わたくし、以前の記事では、ちょいと嘘をついて風呂場に誘導しましたね〜。(笑)でも、この時は正攻法でやってみました。大胆にもオマケ付きです。

「夜になると疲れてしまうから、今のうちにお風呂に入りましょう。それに、髪も洗いましょうね。」

するとおママは
「入らなくていいわよ、今入ったら後何も出来ないわ」

と、それなりの抵抗を示したのですが、やはり自分でも汗を流したかったのでしょう。こちらが拍子抜けするほど呆気なくOKが出ました。

 

ビックリ‼️
明るいうちが功を奏したのか?
しかし、それが主要因なら陽の短い冬場が大変です。あまり早すぎる時間だったらおママも嫌でしょう。

 

祖母を思い出した。

むかしむかし、中学から大学に通っている頃まで、私は祖母(ジジの母)のお風呂の援助をしていました。
祖母は足腰が弱っていましたが、頭は最後までハッキリだった人。
入浴拒否など無縁で、
「毎日入らなくても…」
と、こちらが呆れるほどの超絶風呂好きでした。

 

ご本人の入りたい時間が来ると、
「チャーコ❗️入るよー❗️」
祖母の鬨の声が響き、否応もなくバスタイムが始まったものです。

 

もっぱら私は転倒しないように見守る役です。もちろん、手を貸し、お湯を汲んだり、身体に流したりもしました。
「チャーコ、流して。」
「うん、流すよ〜。」
「はい、流せ〜。」
丁度いい温度のお湯を、流す側と流される側が声をかけあって、やっておりました。
特に頭に流す時は呼吸を合わす事が肝心。
それをなんとなく思い出したのです。

 

洗髪の援助は割と簡単だった❗️

祖母とやっていたように、おママにも動作ごとに声掛けしました。
「お母さん、しっかり目を瞑って、両手で耳を塞いでね。お湯をかける時には必ず声を掛けるから。」
「はーい。熱いの掛けないで。」
少し肩を流したら安心してくれました。
「流しますよ〜。」
「シャンプーつけて、擦りま〜す。」
「また、流しますよ。」

シャワーではお湯の勢いが強いと思い、湯船のお湯を何度も手桶で汲んでは流したので、おママも安心だったようです。
身体は自分で洗えるので、私は脱衣所で待機しました。

やおら湯船に浸かっているおママは気持ち良さそうにしていました。
「あまり温まり過ぎると、後で火照って大変よ。」
「そうね。じゃあ、とう(10)数える!」
私はおママと声を合わせて10まで数えました。そうしたら、物足りなかったのか、
「あと3つ‼️11、12、13❗️」
と楽しそうに笑っていました。

 

今は祖母の全てが懐かしい…。

そう言えば、湯船に浸かる祖母とも、一緒に数を数えていたっけ…。
祖母の場合、夏場は速いテンポで30、冬場はゆっくり50まで数ました。

 

あの頃の私、実は祖母のお風呂の世話はあまり嬉しくなかった。

 

勿論、祖母の入浴時間に私が居ればやりましたが、
居ない時は他の家族がやっていました。
大学生の頃にはやらない日もあったと思います。
バイトで遅くなる日はラッキー‼️と思ったり…。

 

でも、今思えば、祖母とのこのような経験は貴重だったのかも…。

目に見えない形見を、私は祖母から貰っていたのですね。


でも、この日はたまたま上手くいっただけでなのです。
後日、私はまたおママから洗髪の援助はおろか、しっかり入浴拒否にあっています。やはり、永遠の謎だわ…。

 

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 おママの貼り絵を見たくださり有難う御座います。

 

 

 

人の繋がり

 

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(2017年7月11日  アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)

お電話くださり有難う御座いました。

  先日、おママのお友達からお電話をいただきました。
子供の時からのお付き合いですから、受話器を握るおママの表情はとても嬉しそう。勿論、お友達はおママのアルツハイマー認知症の事はご存知です。


   誰からのお電話なのか、取り次いだジジから聞いていた事もあり、
おママは受話器の向こうのお友達の名前を、名字と愛称の両方で呼んでいました。
しばらくお話ししていたのですが、途中で相手の方を認識出来なくなってしまう事もありません。


(今日は調子良いな〜。)


そう感心していたら、ちょっとした破綻がありました。
お友達がオネコや私の事を話題になさったのでしょう。
おママは…、
「最近は、もうオネコもチャーコもあまり来ないの…」
と言ったのです。

あらら。どうも、どうも、

私がそのチャーコでーす。(笑)

 

   その後、私が代わって、お礼やおママの近況をお伝えしました。
上記の話も私達には慣れっこですが、おママのお友達は少し驚かれたようです。

申し訳なく思います。

 

私がお話ししている間、おママはずっと私の側に居て、もう一度出たそうにしていました。これは記憶保持時間の短いおママにしては珍しい事です。
そして、最後に私から受話器を取り再び
「またね〜、元気でね〜」
とご挨拶しました。余程嬉しかったのでしょう。


   たとえ直ぐに電話の事も忘れてしまっても、嬉しい感情は暫く心に残るのですね。

83歳になっても、アルツハイマーになっても、ランチに誘ってくれたり、お電話を下さるお友達がいるおママは本当に幸せだと思います。

 

私も…。

   昨日、私は二十数年ぶりにの再会がありました。
まだ私が若い頃に、とてもお世話になった懐かしい方々です。
昔のこと、最近の事、などなど、時を忘れて話していると、これまでの年月が一挙に縮まるような気がしました。本当にお目にかかれて嬉しかったです。

 

改めて人の繋がりの大切さ、有り難さを感じるこの頃です。

結果は上々

 

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(2017年7月8日  アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月   日本橋小津和紙で購入した千代紙を使いました。)


昨日の続きです。
おママと整形外科に行きました。

 

検査結果
それで、骨密度の検査の結果はというと、なかなかの優等生でした。

 

X線による検査では…。
おママの骨密度はかなり良好です。

なんと、同年代女性の126%❗️20〜44歳女性の平均値から比べても87%でした。

 

骨密度の検査と一緒に行った血液検査も良い方でした。
血液検査では骨が形成や吸収される時に放出される骨代謝マーカーという物質を測定します。
今回測定した骨代謝マーカーは次の通りです。

 

骨形成マーカーBAP(骨を造る時に出る物質。)
骨吸収マーカーTRACP-5b(骨が壊れる時に出る物質。)


おママは両方のバランスが取れているから良好との事。
う〜む。たいしたもんだ。

でも、まぁ〜。


おママは5年前に胸椎の一箇所を圧迫骨折しました。

そんな事もあり、月に一回、骨粗鬆症の薬を注射しています。

お医者さんの見解だと、何年も注射あってこそ得られた数値らしい…。

 

このお注射は骨粗鬆症の治療にはとても良いお薬と聞いています。

でも、良薬には副作用もあります。

歯科治療で抜歯した時、顎骨が壊死する症例が報告されているのですね〜。
もし、抜歯するとしたら、3ヶ月ほど注射をお休みする必要があります。

 

 検査結果のあまりの良さに、私は期待を込めて質問しました。
「それならお注射は止めても良いですね〜。」
しかし、
「止めたら直ぐに悪くなります、年齢から言っても、注射を止めて状況を悪くするのは勧められません」
とお医者さんは仰いました。

 

今は直ぐに抜歯が必要ではないのですが、おママが急に歯が痛んで、抜歯なんて事になったら困りますし…。

 

続けるべきか、中止すべきか…。
どうしたもんだか。
悩ましいです〜〜。

 

ちなみに…。
おママの血液検査の他の項目ですが…。(笑)
カルシウム、リン、白血球、赤血球、ヘモグロビンなどなど、
全ての項目ですが基準値内上方でした。
私が今年の5月に内科で検査した結果より良いくらいです。
負けた…。(チャーコ白眼を剥いてます。)
さすが…。長寿の人は血から違うのか…⁉︎
そう思いました。(再び白眼…。)

 

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⬆️こちらが元の千代紙です。小津和紙で購入しました。箱根の寄木細工を思わせる大変キレイな千代紙です。おママはとても気に入り、ヘビーローテションしてます。

おママの貼り絵を見てくださり有難う御座います。

 

 

 

 

 

 

 

傘をさすなんて

 

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(2017年6月23日 アルツハイマー認知症の診断から約10年4ヶ月)

 

  今日(7月26日)の関東は朝のうちは土砂降りで、午前中もじめじめ雨が続きました。蒸していましたが、日差しがない分、暑さは控えめ。
お陰様で、今日もジジとおママは元気です。

 

午後のお出掛け。

  先日、おママは骨密度の検査をしました。
昼前から、
「検査結果を聞きに整形外科に行きますよ〜、3時に予約しているからね」
と、声掛けするものの、例によっておママの頭には入ってはくれません。(笑)
雨が降っていると出掛けるのを渋るのです。
とりあえず、予約の時間までに雨が止んでくれて良かったです。

 

  それでも空模様はどんより。
大丈夫とは思いますが、私は念のため折り畳み傘を持って出ました。
それは午前中の雨でじっとり湿っています。私は少しでも乾かそうと、日傘気分で差して行きました。曇っているからあまり期待は出来ませんが…。

 

おママに指摘された〜。

   2人で歩いていると、おママは小声で私に言うのです。

「あなた…、雨降っていないわよ、傘なんかさして、大丈夫?」

その「大丈夫?」の語感に
(あなた…、そんな非常識なことして、正気なの?)という気持ちが滲んでいました。
なんだろう。
思いもかけない問いだったので、とっさに私はどう反応したものか分かりませんでした。

「降っていないのは分かっています。」
「そうなの?」(おママは笑)
「私はそこまでボケていません❗️」
「そうなの〜?」(おママは笑)

それで、私は自分の意図を説明したのですが、理解してくれたかは疑問です。

 

 ごもっとも

  そもそも、傘は何のために差すのか。

雨や雪の時、身体が濡れないようにするため。
強い日差しを避けるため。

 

  しかし、日傘が一般的には普及したのは、紫外線予防が広く提唱されてからだったと思います。私が子供の頃はあまり見ませんでした。実際、おママが差しているところを見た事もありません。

 

ましてや、傘を乾かすために差すなんて❗️
おママの常識の中ではあり得ないことです。
う〜む。御尤もです。おママは正しい。

 

  雨が降る➡️傘を差す。
この図式から外れた私に、そっと、間違いを指摘してくれたのですね。
最近のおママは単語と現物がすんなり結びつかない時もあるます。


だから、「傘」「雨」の関連性がしっかりしているのは、私としても嬉しい。

 

  アルツハイマー認知症歴の長いおママですが、やはり若い時に身につけた常識や習慣は抜けにくいように思いました。

えびせん

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(2017年6月21日  アルツハイマー認知症の診断から約10年4ヶ月)

 

  最初にこの貼り絵を見たのは制作中でした。

(あら、美味しそう❗️)

私は思わずそう言いそうになりました。でも、じっと飲み込んで…、

「あら、キレイだこと❗️夏らしい柄ね〜」

と言えば、おママは嬉しそうに笑いました。

 

おそらく、えびせん。

デパートでこの間試食した…。

美味しかったけど、お店の名前が思い出せない。

 

私が目撃した時、大3枚、小5枚のお煎餅はすでに貼り付けられていたのです。

「なんとなく物足りないかしら…。」

「それなら、空いているところに何かお貼りになったら?」

「これ、どうかしら?」

おママはお煎餅の写真に千代紙の手毬を合わせるのはどうかと、悩んでいるようでした。

「色が合えば良いと思いますよ〜。」

生返事をした私、このお煎餅のメーカーが気になって仕方がありませんでした。

ゴミ箱を漁って切り抜きの残りを確保すると、

三日月型の手毬がハガキの右上部で輝いているではありませんか❗️

それは夜の空に浮かぶ三日月そのものに見えました。

 

「あら、ステキ❗️」

「そう?じゃあ、これで貼るわ。」

 

結局、仕上がりは上の通り。⬆️

手毬の位置は2つとも変わってしまったようです。(途中の写真を取れれば良かった。)

 

ファイルを開いて、この貼り絵を見たオネコの第一声。

「何これ〜。手毬が食い付いてる❗️」

 

確かに、三日月型の手毬がお煎餅に食い付いているようにも見えますね。(笑)

いつも思うのです。おママの感性は私の上をいっています。敵わないな〜と…。

 

 

⬇️お煎餅の写真を切り抜いた残りです。通販カタログ?お中元のカタログから取ったのかしら?黒い所が切り抜かれました。

エビの姿が残っていますが、それには興味が湧かなかったのでしょう。

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お煎餅は此方のお店のものです。⬇️

桂新堂さんの夏限定のようです。 

桂新堂株式会社 | 季節のお詰合せ

 

おママの貼り絵を見てくださり有難う御座いました。

 

 

 

 

 

その場限りの⁉️

 

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 (2017年6月21日  アルツハイマー認知症の診断から約10年4ヶ月)

 

玄関の下駄箱の配置を変える。

  実家の玄関は昔風の作りです。

玄関の三和土(タタキ)から床面までは40センチ弱あります。

木製の沓脱を置いていますが、最近のジジは床面に腰を下ろすのも、靴を脱ぎ履きするのも大変なのです。(要支援1)それで、玄関に手摺を設置する事になりました。
そのためには下駄箱の向きを変えなければなりません。

 

玄関入って右側にあった下駄箱を正面に持ってくるだけの簡単な作業です。

オネコと私でやっていたら、物音を聞きつけたおママがやって来ました。

 

それに納得がいかない。

   兎に角、下駄箱の向きが変わった事に、おママは納得ができません。

その前に手摺が設置されるまで暫定的に歩行器(昔、私の祖母が使っていたもの)を置くのも気に入らないようです。

 

  身振り手振りを交えて反論しました。
「私は嫌だわ。これをあーするのに、あれがあるから、ちゃんと出来ない。」
意訳しますと、
(私は嫌だわ、下駄箱を開けるのに、歩行器が置いてあると、ちゃんと開けられない)です。

 

  この配置変えはジジのためにどうしても必要な事だと私達が説明すれば、おママはその時だけは理解してくれました。

しかし、ほんの少し経つと、元の方が良いと主張してしまいます。

「なぜ、変える必要があるの?私は、ほら、大丈夫よ。出来るわ。」
そして、スタスタ玄関のタタキに降りて靴を履きました。
「そりゃあ、お母さんは大丈夫でしょうけど、問題はお父さんなのよ。」
取り敢えず、ジジが難なく玄関を使えるようにする方が重要です。
私達は、ジジに試してもらいながら作業を進めました。

 

 なぜ、納得いかない?

  そこにはおママの現状維持を求める強い志向が感じられました。

おそらく、変えられる事に不安を感じるのだと思います、

そして、今回は事前に言わず作業しました。

だから、おママにしてみれば、「相談もなく❗️」という不快感もあったでしょう。しかし、これはたとえ相談しても記憶に残らないから同じ結果だったと思います。

おママの不安になる事はなるべく避けたいのですが、致し方ない…。

 

記憶がないという事

  オネコと私が下駄箱の作業をしている間は現状維持を主張しましたが、終わってしまえばそれまでです。おママは配置換えの事も自分が強硬に反対した事も忘れてしまいました。


その日の夕方、私が帰る頃には、おママは玄関の変化に言及しなくなっていました。


認知症の程度にもよりますが、おママの様に家族も分からなくなってくると、

見慣れた光景の変化も時間が経つと気が付けなくなります。


作業中の現状維持志向はその場限りの不安感によるものだったのでしょう。

 

数日後、手摺がつきました。
  数日後、レンタル業者の方が来て下さり、仮設置をしました。

あれこれジジと試してみましたが、

床と天井を突っ張るポールが実家の玄関とジジの現状には合いそうです。


その日のおママは玄関を通る時に数回、私に尋ねました。
「どうしてこんな物があるの?」


目立つ所に頑丈そうな手摺が立っているのです。気になりますよね〜。
しかし、イヤだった歩行器も片付けられ、すっきりとした玄関には満更でもないようでした。

 

  アルツハイマー認知症の診断から数年前までは、一定期間、おママは変化や物事に強い拘りを見せる時もありました。


最近は長期記憶も失われつつあるからでしょう。おママの拘りは薄まったように思います。


今は過去が無い分、うまく導けば新しい事への順応性は得られるのかも知れません。
まぁ〜、それも症状が進んだという事なので、喜べる話ではないのですが…。

 

 

強い拘りについての記事 ⬇️ こんなこともありました。

 震災の時、ガスコンロの修理をしてから暫く大変でした。⬇️ 

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 おママの貼り絵を見て下さり有難う御座います。

 

 

 

「チキン」と「おかず」

 

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(2017年7月3日  アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)

 

暑い毎日です…。ため息しか出ません。

先日のこと。

   実家に向かう途中、オネコはコンビニでおにぎりとチキンを買いましたとさ…。
もちろん、ジジとおママのお昼用。
例によって、買って来たものをおママに見せながら、「お帳面」(※注)を付けてもらい、立替え分をもらいます。

「『おにぎり』って書いてね」

とオネコが言ったら、おママが書いたのは「おちごり」でした。

そんな時はさりげなく声掛けです。
「あれー『おにぎり』よ」
するとおママは「あらら〜」とか言いながら、ちゃんと直せたそうです。

 

  確かに、おママは言語能力が落ちてきましたから、耳で聞いた単語を平仮名で描くのが難しくなっています。

最初は言語を司る脳の回路が混乱したようですが、2度目はちゃんと繋がったのですね。

 

買った物はもう1つありました。

  チキンですね〜。
オネコも忘れてはいません。
チキンも書いてね。」
そう言ったら、おママは小首を傾げました。
「……?」

そして、おママがお帳面に書いた文字は、
おかず
でした。

あれ〜〜?『チキン』が『おかず』に化けましたね。


いえ、化けたのは文字上のみの事。確かに『チキン』はお昼の『おかず』ですもの‼️

 

  おママの場合、割と平仮名はすんなり書けるのですが、片仮名は苦戦しています。
目の前にチキンが置いてあり、耳から「チキン」と聞いても、すんなり書き取る事は難しかったのでしょう。

でもでも、
チキン」と言われて、すぐにお昼の「おかず」なんだと認識できるなら、その場の判断力は上々ですね〜。

 

脳の回路の調子はいかがですか?

  脳の中には数え切れないほどの回路があるそうです。
アルツハイマー認知症のおママを見ていますと、

少し調子の悪い回路、
流れの良い回路、
全く動く気のない回路、

などなど色々ありそうです。
しかも、その好不調は時と場合で、変化しているように思えます。

その時々で、入れ替わり立ち替わり、それらが補い合っているとしたら、

脳って面白いですね〜🤣

 

 (※注  おママはアルツハイマーになってからも簡単な家計簿をつけています。本日の支出合計を出し、前日の残高から引くだけのものです。ただ、やっているうちに、どこからどこまで足したか忘れるので、誰かが見てあげないと堂々巡りになってしまいます。私達家族は止めてくれても良いのですが、本人のやる気のあるうちはサポートしようと思っています。)

 

以前も脳の回路や引出しについて考えています。⬇️ 

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おママの貼り絵を見てくださり有難う御座います。