アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

診断まで おママの場合 12

   2007年1月10日、私達は東京医大の物忘れ外来に行きました。

私としてはようやくたどり着いた!という思いもありますが...。
ジジもオネコも私も極力呑気な顔をしていました。

だって、納得したとはいえ、一番不安なのはおママですもの。

 

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                            (2006年末から2007年1月頃)

 

   ややしばらく待って、問診と簡単なテストになり、
「今日は何年何月何日ですか?」
おママは定かに答える事は出来ません。
「1月のような気がします。ねぇ、どうだったかしら?」
と、直ぐにジジを頼ろうとしました。
「ここは何階ですか?」
「分かりません」
首を傾げるおママの横で、私もいきなり言われて、危なかったです。

「3つの単語を言います。少ししたらもう一度聞きますのでも覚えておいて下さいね。」

おママが答えられたのはたった1つだけ。
100から7を暗算で引いていくテストでは、そろばんの力を発揮して4回目まで正解。
同じ図形を選ぶテストは正解し、他の問題は出来るものもあれば、全くダメな物も有ったように思いました。

 

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                                  (2006年末から2007年1月頃)

 

欲目でしょうか?

おママはなかなか優秀ではないか⁉️
もしかしたら、認知症ではないかも知れない。

私はちゃんと認知症と診断されて、薬を飲んで欲しかったのです。
診断を強く望んでいるはずの心に、真逆の希望が潜んでいる!
割り切れない思いに、私は改めて動揺していました。

検査は日を改めて行い、診断は血流検査(SPECT検査)とMRIの結果が出てからになりました。