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アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

レガシー

2017年の話

  おママの作業机の脇に、貼り絵を収めたファイルが鎮座しています。

と言っても気の利いた棚があるわけでもなく、床に直接並べて立てているだけ。

しかし、19冊が並んでいるところは圧巻です。

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                             (2017年1月24日  診断から約10年)

   1冊およそ150〜200枚。

  おママ自身、その膨大さに、2日に一度は必ず驚愕します。

「なんで私はこんなに…」
「私が死んだらどうすんだろう。これ…」
「こんなにあっても何にもならないのに〜」

と、嘆息するのです。
今日もその嘆き節が聞こえる…。

 

  いつもは、
「後々、オネコとチャーコが絵葉書として使うから…」
と、諭すのですが、今日のジジはちょっと違いました。
「10年以上作り続けた作品だよ。何にもならないように思っても、こうして続けた事に価値があるんだよ。」
褒められて、おママははにかみました。
ジジは更に力説します。

 

「これはレガシーなんだよ❗️」

あ?

  おママは聞きなれない言葉にキョトンとしました。

「へぇ?分かんない。」
遺産と教えても、ピンとこないようです。

 

  この「レガシー」

東京五輪の会場施設問題で、最近ニュースなどで耳にしますね。
小池百合子都知事が口にすると、ちょいと洒落た感じに響く単語。

 

ジジ…。使ってみたかっただけなのね〜。(笑)

でも確かに、おママの貼り絵は、
「家族のレガシー」
です!

おママは理解不能で頭が痛くなったようですが、私はちょいと嬉しかったわ。