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アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

貼り絵は救い(2007年の事)

2007年の話(診断を受けた年) 家族の気持ち おママの思いを考えてみる

   最近、2007年当時の事をオネコとよく話します。

なにせ、10年前ですから、曖昧な事も多くて、確認し合わないとなりません。(笑)


  2007年から数年間にオネコが書き留めていた記録が有るのです。

だから、私も何とか自分の記憶を掘り起こす事が出来ます。

あの頃オネコはどんな風に思っていたのでしょうか?

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                     (2007年6月 診断から4、5ヶ月くらい)

 

「私も不安がないわけではなかったけど、

近くへ引っ越すことを決断した時点で1年後ぐらいには介護が始まるだろうと覚悟決めちゃってたから、おママが診断受けてからは、もうあまり不安はかんじなかったかも。

病院にかかって薬も飲んでるから、あとは近くで見守りつつ、

なるべく長くジジとおママの二人でできることをやっててもらえればよいんだからと開き直っちゃった感じだった。」

 

   オネコの方が私より早く開き直っていたのですね。
5月に近くに越してきて、以前より実家に来る事が多くなったオネコはおママの様子をこう見ていたそうです。

 

「おママがしんどいのは当然だったろうと思うよ。

不安だからというより、一つ一つのことが現実にかなり頭を駆使してがんばらないとこなせなくなっていたんだろうから。

なんだかいろんなことがうまくできなくなってると実感してたんじゃないかしら。」

 

「おママは前みたいにいろんなことがてきぱきはできなくなって、

誉められることがすくなくなっちゃうなか、やはりあの貼り絵は救いだったよ。

誉めることがあって私も嬉しかった。

引っ越したばかりの頃は貼り絵をもらったり、この模様好きだから、私にも作ってとお願いしたりしていたの。

誉めることがあると言うのは本当におママにとっても私にとっても救いだったよ。」

 

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                    (2007年6月頃 診断から4、5ヶ月くらい)   

 

   オネコはずっと、おママの貼り絵を小さな額に入れて飾っていますね。

 

   2007年9月下旬から、ほぼ全ての貼り絵の裏面に日付が記入されています。
これはオネコがジジとおママに勧めて、その習慣付けをしてくれたからです。

 

  おママ自身は今だけを生き、過去はありません。

でも実際は日々の積み重ねがありました。

 

   日付け順にファイルに納められた貼り絵たちは、消えてしまったおママ自身の時間を具現しています。

この10年間を貼り絵によって辿れる事は今のおママにとっても、

私達にとっても救いです。