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アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

記憶について No.1(2007年頃)

 記憶って案外いいかげんなものかも知れませんね。アルツハイマー認知症ではない私達でも、記憶に強弱が有ります。なかなか覚えられない事もあれば、すぐに頭に入って長く忘れない事がある。この差って何なのでしょうか?

 認知症はおしなべて直ぐに忘れるように思っていましたが、

おママにもこの記憶の強弱がちゃんと有りました。

2007年の事です…。

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  (2007年 6月頃 診断から4、5ヶ月)


◉日常の些細な事や行動は直ぐに忘れる?不安感が記憶に影響する?

episode1  (2007年夏)
珍しくポテトサラダを作ったおママ。自分で作って盛り付けておきながら、
「あら、誰が作ったの?」
本人に記憶はなくとも、ジジに言わせればとても美味しかったそうです。

 

episode2 (2007年 夏)
 オネコと近所へ買い物に出た夕暮れ時、パンが家にあるかどうか気になり、おママは繰り返し聞きました。
「パンは有ったかしら?」
「あったわよ〜。」

と何度答えても、おママの記憶には残らなかったそうです。

オネコは携帯から留守番をしているジジに電話をして、

おママに自分で確認してもらったのですが…。

「パンはどうだったかしら?」

最後まで、その有無は記憶出来ませんでした。

 

◉強く印象的な事や嬉しかったり楽しみな事は比較的長く記憶している?

episode3 (2007年 夏)
 この年の8月にオネコはおママにとって楽しみなお出掛けを企画しました。

坂東玉三郎の舞踊・鼓童の和太鼓コラボ公演「アマテラス」を観に行くのです。

私もこの話に乗ってアズキと一緒に御供しました。
おママはよほど嬉しかったのか、チケットを取ってから当日まで、

この予定を忘れませんでした。

 しかし、チケット代をオネコに払ったかどうかは忘れ果て、会う度に

「あげたっけ?」「払ったかしら?」

を繰り返していたそうです。

 そして、当日はご機嫌で観劇し、翌日になっても
「満員だったわね~」
とか玉三郎がどうの太鼓がどうのと話していました。

 

 これらはほぼ同時期の話です。

何度、聞いても記憶が短時間で消えてしまう。

それに相反する様に、一定の期間に亘って記憶が保たれる場合もある。

この差は何なのだろうか?
やはり、おママの気持ちが大きく関わっているように思います。