アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

記憶についてNo.19 家族を忘れて12(2017年5月 )

 

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             (2017年4月4月2日 診断から約10年2ヶ月)

様子を見ながら、なるべく今まで通りに

慣れというものでしょうか。自分なりに受け容れられたと申しましょうか。

受け入れるしかないですしね…。


  今(2017年5月)になってみれば、おママが私を娘として認識出来なくても、大した問題ではないと思えるようになりました。
確かに、
「どちら様ですか?」と言われれば、複雑な心境です。

子供を産んだ事実すら忘れた人を「お母さん」と呼ぶ切なさもあります。


 でも、そんな感傷を傍に置いて冷静に考えれば、親子である事実は変えられません。


「お母さん」「お母さん」と呼んであげれば良いのだと思います。そうすれば、呼ばれたその時は、おママと私達姉妹は親子の関係が成立するのですから。
それに今のところ、これが原因で問題が発生しているわけではありませんし…。

おママには今まで通りにやれる事はやってもらっています。

 

  以前にも記事のなかで書いてますが、私が昼食の買い物をしてくると、おママは必ず買ってきた物と金額を「お帳面」に付け、立替分を払ってくれます。
その時私は必ずレシートの余白に、


「『チャーコに払った』と書いてください」


とおママに言います。そうでないと、おママは何度でも払いたくなってしまうから…。(笑)私は構わないのですが…。(笑)書いても払った事を忘れるので、その都度レシートを見て確認してもらっています。(笑)

『チャーさんに払いました。』
おママは素直に従い、つぶやきながら書くのです。ほぼ毎日、私にやらされているので、「払う」は漢字で書けます。(笑)

 

4月末の事。これはオネコの証言ですが…。
  4人で商店街を歩いていた時。私が切手を買いに1人で文房具屋に入って行くと、

「あら、チャーさんが入って行ったわ」
とおママが呟いたそうです。ここ数年、おママが私達の名前を口にする事が無かったので、オネコとしてもこれは衝撃的でした。
『チャーさん=娘』
という認識かどうかは疑問です。
もしかしたら、毎日書かされている文言と、書けと言っている人物が潜在意識の中で繋がったのでしょうか?
本当に人の脳とは不可思議です。

 

このように記憶の回路がピュッと繋がる時は、今後もまれに有るのかも知れません。

 

とは言え、アルツハイマー認知症のおママはこれからも下り坂を降りていくように、いろんな事が分からなくなるでしょう。それは避けられない事です。


  何気無い日常を積み重ねながら、これからも緩やかなスロープを一緒に下っていけたらと思います。

 

  連続して「家族をわすれて」を書いてみました。
でも、こんなに長くなるとは…。冷静にまとめられたかは疑問ですが、書くことにより、私はしっかり受容できたと思います。
お陰様で、おママは5月も貼り絵を続けています。
本当に読んで下さり有難うございました。

 

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