アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

発掘品

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          (2017年4月29日  診断から約10年2ヶ月)

 

 1ヶ月から1ヶ月半の間隔で、おママはスランプに陥るのか?

   それまで1日に数枚仕上げていた貼り絵をピタッとしなくなり、作業机や細々切り貼りしていた包装紙などを綺麗に片付けて引き出しにしまったり。

「もう止めます。」

そう言わんばかりの行動のたびに、小心者の私は焦ってジタバタしてしまいます。

 

最近のスランプは4月の末から5月の初めでした。

「(4月の)25日はやらなくて、26日は1枚仕上げたけど、27、28日は全くやってないし、お片付けしてたよ〜。」

オネコはどーんと構えていて、やはり長女の貫禄があります。

「まだ2日でしょう。」

確かにそうなんです。今までだってそういう時はありました。が…。

 

   おママはアルツハイマー認知症歴10年だから、1日でもやらないと2度と出来なくなりそだし、制作する感覚を忘れてしまいそうです。

バレリーナは1日休むと勘を取り戻すのに1週間かかると聞いたことがあります。

(笑)

おママはバレリーナではありませんが、今年になって観察していて思います。

数日休むと、やはり勘を取りも戻すのに何日もかかるようです。

 

ハサミで紙を精緻に切る。色や配置に心を配り、細かいパーツを糊で貼る。

どれをとったって、83歳の認知症患者には容易い作業ではありません

トーシューズで踊るようなもんです。(…⁉️自分でも意味が…分からん。)

 

上の写真はそんな時期のリハビリのような貼り絵です

 この貼り絵はブルーと黒の四角い枠が構成の基盤になっています。(それは紅茶のティーパックの袋から切り抜いた物でおママのお気に入りです。)

    今年の1月でしたか2月でしたか…。

おママは和紙ハガキにこの基盤だけ貼って、その後放置したのです。

実は、おママはこの基盤に何か貼り足そうとして失敗しました。拡大してご覧になると剥がした跡が見えるんですよ〜。

当時、私はこれに気がついておママに聞いたので覚えていました。

「お母さん、これ止めたの?」

「そうなのよ。」

それきりおママは何処かにしまってしまいました。

以来、行方不明。

それが4月29日に突然現れたので、私はびっくりしました。

ブルーの四つの枠を組み合わせた構成のハガキを見つけて、おママは急に何かを付け足したくなったのですね。

 スランプの時は…、

真白のハガキの上に1からパーツを構成していくのは難しいのかな〜。

そんなことを感じた貼り絵です。

 

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