(2017年5月29日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年3ヶ月)
*懸案のおでかけ
綺麗な紙が大好きなおママ。
そのおママにとって楽しい所って、やっぱり綺麗な紙がたくさんある所です。
「ずいぶん行っていないから、一緒に行かれたら良いな。」
春くらいから、私はずっとそんな事を考えていました。
でも、オネコと私の仕事の案配もあり、なかなか具体化しなかった…。
それが5月の末に実現したのです‼️
あ、すみません。行き先ですね。
アルツハイマー型認知症の診断を受ける前に、おママが1人でよく出掛けていた和紙のお店。日本橋の小津和紙です。
今も貼り絵の台紙に使っているハガキは、こちらのお店からお取り寄せしています。
*前回はいつだったか?
オネコの記録を見てみますと、ちょうど10年前、アルツハイマー型認知症と診断されてた年の5月末に、おママはオネコと2人で小津和紙へ行っています。
その時の記録には『今日は日本橋の小津和紙店に連れて行ってもらった。よく知っているところだけあって、しっかり案内してくれた。』とありました。
10年前は、おママの方が道案内をしてくれたのですね。
でも今回はそうはいきません。
私とオネコがスマホで地図を見ながら歩く横で、何度この会話を繰り返したでしょう。
「どこに行くの?」
「小津和紙よ。」
「あぁ、そうだったわね。」
少しづつ、そして確実に進行して行った10年です。
*記憶には残らなくても
店内には和紙千代紙がたくさんあり、案の定、おママは嬉々としていました。
たくさんの中から好きな和紙を選べるのですから、本当に楽しそうでした。
でも気が済むまで結構、時間がかかりました。(笑)
問題だったのは、他のお客さんがケースの上の広げて購入する予定の千代紙を、勝手に触ってしまう事くらいでしょうか。(笑)これは私達のフォローが必要でした。
おママは数枚選ぶと
「また私は来るから、今日はこれでもう良いわよ」
と次回1人で来る気満々でしたが、実際のところいつ来られるか分かりません。
だから、おママが欲しそうにした千代紙はなるべく買うことにしました。
あんなに楽しそうにしていたのに、お店を出て駅に向かって歩いているうちに、
おママは小津和紙に行った事をコロリと忘れていました。
でも、巻いた千代紙の包みを家まで自分で大切そうに持っていたのを考えると、大事な物という認識はあったのですね。
また、一緒に行かれたら良いな〜。
今回、⬇️の千代紙を含め7枚買いました。
特に手毬は切り抜くだけでも楽しいようです。上の⬆️貼り絵はこのうちの3枚が使われています。