(2017年8月25日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年6ヶ月)
*おママとオネコの歌舞伎道中
ここ数ヶ月お休みしていましたが、8月におママはオネコと歌舞伎座に行きました。
普段は昼夜二部制の歌舞伎公演ですが、毎年「八月納涼歌舞伎」は三分制です。
各部時間が短いので、おママには丁度いい。
オネコの印象ですが、おママは居眠りもせず楽しめたようです。
特に最後の『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帳』は喜劇なので、
「おママもよく笑ってた!まだまだ観劇大丈夫だわ、居眠りもしないし、」
との事。なによりです。
この演目は『弥次郎兵衛・喜多八 宙乗り相勤め申し候』と銘打っているから、
さぞや、眼にも楽しかったでしょう。
歌舞伎の宙乗りって、花道の舞台に近い方から役者がワイヤーで吊り上げられ、
丁度花道の真上を通りながら3階席まで移動する演出です。
人気役者が宙を飛んで来るのですから、2階3階のお客は大喜びですし、場内がとても盛り上がります。
この演目でもクライマックスに行われました。
*今までになかった変化❗️
さて、この宙乗りって、江戸時代から行われてきた(昔は縄で吊っていたらしい、こわーい)クラッシックな演出です、だから、おママは子供の頃から見慣れているはず。
しかし今回は、
「大変❗️大丈夫かしら?大丈夫なの?」
と連発してたそうです。
(宙乗りというものの記憶がなくなったのかしら?間違って宙づりになってしまったと思ったのかな?)
おママは子供の頃からつい最近に至るまで、何度も観てきたはずなのです。
その記憶が失われたように思えて、オネコにとっては衝撃的でした。
それでも3階席で鑑賞した2人には、役者さんがこちらに向かって来るのですから、さぞや楽しかったでしょうね。
( ⬇️こちらに宙乗りの詳しい解説があります。)
そして、今まで平気だったことが、不安になる事も増えたようです。オネコによると…。
「今日初めてなのだけど、歌舞伎座の売店や駅など人混みで私の手を握ってくるのよ。迷子になったら大変と心配になるみたい。だから手を繋いで歩いてたのよ~。」
だんだん分からない事が増えていくと、おママ自身不安感が強くなっていくのでしょう。その辺のサポートをしっかりすれば、体感的に慣れた場所へのお出掛けは、
まだしばらく大丈夫かも知れません。
*お土産で作るのね…。
そうそう…。
上記の宙乗りの時に大量の桜吹雪が舞ったそうです。(華やか〜‼️)
終演後の座席に残っていた桜の花びらを拾って、おママとオネコは大事に持ち帰りました。
それを使ったのが今日アップの貼り絵をです。
花弁はとても薄い紙なので、貼るのには随分、難儀してましたよ〜。
想定内の事ですが、
本人は桜の花弁が何故ウチに有るのか?
すっかり忘れてました~。
おママの貼り絵を見て下さり。有難うございます。