アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

洗っても使いたい!

f:id:harienikki:20171016225247j:plain

(2017年9月26日  アルツハイマー認知症の診断から約10年7ヶ月)

 

花と緑

  緑と柔らかな花模様で統一感のある貼り絵。

今は秋ですがちょっと春めいています。

私がふと、そんな事を思うのは、

今の季節は秋だという固定概念に囚われているからかも知れません。

アルツハイマー認知症のおママにはあまり季節はきにならないでしょう。

それに事、貼り絵となれば、その時心の琴線に触れた紙だけを使うのですから、

ハガキを前にしたら、おママはとても自由人ですね。

 

  緑の三角は超薄い透けるような和紙です。

ヨレて貼るのが難しいのですが、おママはよく頑張ったと思います。

 

ピンク地の可愛い花柄は紀の国屋さんの芋金時を直接包んでいた包装材です。

⬇️のサイトをご覧いただくと、包装している時の形状が見られます。

甘くて美味しい芋金時を直接包んでいるのですから、素材はもちろん紙ではありません。

www.wagashi-kinokuniya.co.jp

  中央は緑の和紙の上に花柄を重ね貼りしているので、周りと少し色味が違って見えます。

 

 美味しい後には

  私はおママと一緒にこの芋金時を頂きました。

花柄の包装を丁寧に広げると小振りの金時が現れます。

「美味しいね〜。甘さも丁度いい感じだわ。」

程よい後引く美味しさで、本当はもう一つ食べたかったのですが、そこは我慢我慢。

包み紙の内側は薄っすら芋金時の名残があって、おママがいつまでもそれをスプーンで撫でているから、私はからかうように言いました。

「ベロっと舐めちゃダメよ」

するとおママは私を思いっきり白い目で見るのです。

「あ、違いましたか?」

「そんな事しないわよ❗️」

まだその行為のお行儀の悪さ、大人がやったらマズい事も意識しているのね。

すみません。

恥ずかしい気持ちって、認知症になってもシッカリ残るのかも知れません。

 

  そんな事をつらつら考えていたら、おママが急に言いだしました。

「この包んであったの、キレイね。でも、ダメか…。」

直接お菓子が包んであったのですもの。ベタベタしています。

でも紙ではないから洗えるはず❗️

それから、2人して台所で洗って軽く拭き、窓際に広げて干しました。

おママはそれを使いやすいように、本を重石にして平らに伸ばしたようです。

 

「本当に使ったんだ❗️」

ファイルの中にこの可愛い花柄を見つけた時、私は思わず頬が緩んでしまいました。


おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。