アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

優しげな(⁉️)私でも(笑)

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(2017年11月12日  アルツハイマー認知症の診断から10年9ヶ月)

 

認知症あるある

  先週、実家でのお昼の一コマ。これは認知症あるあるですね。

 

   私が作った炒め物…。さつま揚げが入っているから、これから塩気も出るでしょう。だから、私はあえて塩分を加えませんでした。ウシシ(笑)健康重視です。

 

「食べる時、物足りなかったら、ちょっとだけお醤油を足してね。」

ジジはほんのちょっとかけました。塩分気をつけてますね〜。

おママは小鉢の中身を見て、色味で味が薄いと思ったようです。食べてみもしないで醤油注ぎをを手にしました。

「味見てからにしてよ。」

おママはその言葉を完全無視無視。威勢良く注ぎました。

嫌な予感がする…。

案の定、おママは他をお箸で突っついてから、また醤油注ぎを手にするんです。小鉢にかけるわかけるわ。私はとっさに声も出ず硬直してしまいました。

(しょっぱかろう…。取り上げようか?身体のためには食べない方が良いよね…。)

 

しかし、二度ある事は必ず三度ある

他の物を少し食してから、三たび、おママの視線は件の小鉢に注がれました。

そして、味見をしないまま、醤油注ぎを手にしたのです。

「お母さん。もう、かけないで❗️」

私…、この時ばかりはちょいと声を張り上げました。

「なんで?」

「お母さん、もう、掛けているのよ。」

するとおママは明らかに不機嫌な顔で私を見ました。

「かけてないわよ。」

「かけているのよ。」

「そんな事ないわよ。」

「いや、かける前に一度食べて見てよ!もう散々かけているんだから❗️」

「そんな事ないわ。」

私も大人気ないですが、喧嘩腰一歩手前ですよ。

 

この水掛け論にジジが一声。穏やかーに言いました。

「あなたは忘れたかも知れないけど、もう2回醤油をかけているのですよ。」

おママはチラッとジジを見て、仏頂面をしながら醤油注ぎを置きました。そして口に運ぶと更に顔をしかめたのです。

「お母さん、しょっぱかったら、残してね…。」

おママは黙って、一気に醤油かけ過ぎの炒め物を平らげました。

(よく食べたものだ…)

 

おママが意固地なのか?

認知症で味がよく分からなくなっているのか?

 

定かではありませんが、私には前者ではなかろうかと思います。

これは私の希望的観測です。

堂々巡りの水掛け論は避けようと心していたのですが、私もまだまだと実感いたしました。(^。^)a

 

今日アップの貼り絵について

おママお気に入りのティッシュペーパーの箱を使っています。

他の細かいパーツはおママの作業机の上にあるストックから出てきたのでしょう。

 

 ⬇️これの水色のバージョンを使っています。

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harienikki.hatenablog.com

 ⬆️こんなエピソードもありました。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。