(2018年3月17日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年1ヶ月)
*さぁ❗️洗濯だ❗️
カンカン照りの先週のある日。
昼前に実家に着いた私は洗濯カゴを見ました。たまっているね。
「お父さん❗️洗濯するよ〜。」
最近、着替えが億劫になったジジは「この際だから取り替えるか…」なんて言いながらズボンもポロシャツも下着も全てゴソゴソ脱ぎ始めました。
私はそれを拾って洗濯機にポイっ。それからやおら買い物の立替え代をジジと清算しました。
*あれ?
私が昼食の支度をしていると(洗濯の事は脳味噌からすっかり消えていました。危ない私…。)、ジジがおママに洗濯物を干すように促してくれました。
「はーい」とお返事よくベランダに出て行ったおママですが、10分以上過ぎても戻ってきません。昼食の盛付けまで済んでも、まだベランダにいるようです。
流石に心配になり、私はベランダに出て、言葉を失いました。
「おママ……。」
なんと、おママはまだたった1枚、ジジの長袖ポロシャツを干し終えただけ…。そして、2枚目のフリース素材のベストに取り掛かったばかりでした。
(15分でたった1枚…。まだ、タオルが山のようにあるではないか…。)
しかし、おママはその時間をぼんやり日向ぼっこしていたわけではないようです。
これをこう干した方がいいかしら?
やっぱり吊るさずに竿に掛けるべきか?
こうした方が脇の部分が乾きやすいか?
そんな工夫を考えても、次から次へと考えた事自体を忘れますから、堂々巡りをしていたのでしょう。
私が手伝い始めますと、
「これじゃぁ、乾きにくいわよ」
細かい指摘をしながら、おママもさっさとタオルを干し始めます。
やはり、どんな家事をするにも、おママは誰かの見守りがないと上手く進められなくなってきているのですね。そしておママ1人ではどうしたら良いのか決められないようです。
逆に言えば、見守りと声掛けすることが出来れば、まだまだおママに出来る事は多いのだと思います。
15分もベランダで紫外線を浴び続けたおママ…。
お疲れ様でした。(^。^)
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。