アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

平成30年介護報酬改正(NHK 5月11日 『首都圏情報 ネタドリ!』より)

 

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(2018年3月31日  アルツハイマー認知症の診断から約11年1ヶ月)

 

今日の記事は固くて長いです。

  これは恐らく関東だけだと思いますが、先週金曜日の夜7:30に下記の⬇️の放送がありました。30分枠の目立たない番組。でも私にはわかりやすい内容でした。偶然、テレビで番宣を見かけて、録画しておいて良かったです。

 

週末は娘と野暮用で名古屋に出掛けていましたので、ようやく今日になって見た次第です。

 

  内容はこの平成30年4月 の介護報酬改正で大きな影響を受ける通所施設(デイサービス)を特集していました。

自分のためにも、少し頭を整理して書き留めておこうと思います。

 

hh.pid.nhk.or.jp

 

介護に成果主義⁉️

 言わずもがなかもしれませんが…。

デイサービスは通所型の介護施設です。

送迎があり、昼食、入浴補助、検温や血圧、脈拍測定などの健康確認、身体機能の維持や向上を目的とした体操やストレッチなどの機能訓練、レクリエーションなどが受けらえれます。

 

  家族だけでは昼間の時間帯の介護が難しい場合や1人暮らしの方などには、とても重要で不可欠な施設だと思います。

私は週3回実家に通っていますが、夫の親の健康問題次第では、将来そこまで通えなくなるかも知れません。オネコも仕事がありますし、ジジとおママの今後を考えると不安でもあります。

週一回の今でもとても助かっていますし、今後、もっとお世話になるかもしれません。私はデイサービスは在宅介護の砦だと思っています。

 

  今回の介護報酬の改定で、殆どのデイサービスは基本報酬が削減されるそうです。

そのかわり、自立支援として身体機能の維持や向上を目的とした体操やストレッチなどの機能訓練を重視し、筋トレや有酸素運動などにより利用者の身体機能が維持改善されれば、成果報酬が基本報酬に上乗せされるようになりました。

 

「デイサービスで成果主義⁉️」

ちょっとそぐわない感じもしますが…。今までサービスの内容や成果に関わらず、どの事業者でも一律だった報酬に違いが出てくるのです。成果の高い事業者をきちんと評価できるようになるんですね。

 

介護を必要とした高齢者が介護の必要のないくらい回復できたら、とても良いと思います。

出来なかったことが出来るようになり、高齢者が生きがいを持って生活できるようになる。それは素晴らしい事です。

そんな成果が出せる施設が成果報酬という形で評価をされるのは、介護全体の向上にも繋がり、とても結構な事だと思います。理想論としては…。

 

  でも改定の主眼は介護の質の向上だけでなく、年々増大してきた介護保険の介護費用を抑える側面もあるようです。

現在介護の総費用は11,1兆円だそうです。

この番組によると2025年には それが21兆円になるとか⁉️

いかにこれを軽減していくか…?

それは、より介護認定の重い人を減らしていく事、つまり今現在まだ軽い人を重くしない事です。これが今回の改定で導入された成果報酬のねらいだそうです。

 

気がかり

  番組では2つのデイサービスが紹介されていました。

1つは大規模で施設の設備も充実したところです。すでに自立支援にかなりの成果があり、今回の改定で成功報酬が見込める事業所です。しかし、この施設の例では、その成功報酬は1人当たり1カ月30円とか❗️とても基本報酬の削減分を補うことは出来ないという話でした。

(なんと安いことか‼️ 評価するならもっとガツンと評価すればいいのに。これでは新たに設備投資をして制度改正に沿った取り組みを始めるのは難しいかも…。)

 

もう1ヶ所は利用者20人くらいの施設です。家族だけでは介護しきれない思い認知症の方も受け入れてきました。リハビリに力を入れようと思っても、スタッフは専門技術を勉強中だし、設備投資にも限界がある…。そして、何より穏やかに過ごしたいと思っている利用者にリハビリを強いるのことは出来ないと、制度改正に疑問も感じているそうです。

(確かにおママだって、デイサービスのスタッフの方が良かれと思って勧めてくれた事でも、気分が乗らなければ拒絶しますしね。それを無理強いされたら本人ツライですわ。)

 

(なんだろう…。施設と利用者のためになるのだろうか?

理想論は理想のままで終わってしまうかも知れない…。)

 

 ふとそんな風にも思いました。

 

その評価方法は?

  単純に身体の動きだけで評価するそうです。

バーセルインデックス(Barthel Index (BI))という、食事や着替えなどの日常生活の能力を評価する検査方法で採点するのです。

「バーセルインデックスの評価項目は、全10項目で構成され、各項目を自立度に応じて15点・10点・5点・0点で採点します。採点方法もかんたんで、100点満点で採点できるので見た目にも分かりやすい評価方法です。」(下記⬇️HPより)

 

⬇️ では全ての項目と点数が記載されていますので、ご興味のある方はご覧くださいませ。

rehaplan.jp

これがまた…なんとも…、私には大雑把に思えます。

「見た目も分かりやすい」反面、細かく能力を把握することはできないでしょう。

例えば、歩行の項目ですとこんな感じです。(⬆️のHPより)

 

「
◎自立(15点)
←これが満点。
・見守りまたは介助なしに45m以上歩ける。
・装具、義足、杖、松葉杖、歩行器(車輪付きは除く)を使用して45m以上歩ける。
・装具の場合は、継手のロックが自分できる。


◎部分介助(10点)

・見守りまたはわずかな介助があれば45m以上歩ける


◎部分介助(5点)

・車椅子を自分で操作して45m以上移動ができる
・車椅子で角を曲がること、方向転換、テーブル・ベッド・トイレなどを含めた45m以上の移動ができる

◎全介助(0点)

・歩行または車椅子での移動に全介助が必要となる」

 

 ジジが歩行の項目で10点か15点かは、人によって判断が割れるかもしれません。

 

10項目でざっとおママとジジを評価してみると、認知症が進んでいるおママの方が高得点です。

 

今後…。

  介護報酬の改定は3年に一度です。番組でも、これは一種のリハーサル、今後も改定があるだろうとの見解がありました。

 

利用者の側から言えば、デイサービスが安定して運営できる制度が一番だし、それが利用者の安心にもつながります。

 

この成果主義が行き過ぎてしまったら、どうなるのでしょうか?

番組でも触れていましたが、

「維持改善が見込める人は良いけれど、介護状態になって5年、10年経って良くなる可能性の低い重度の認知症の人が行き場を失うことにならないように…。」

他人事ではなく、そうならない事を願っています。

 

rehaplan.jp

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kourei/jigyousya/kaigo/300209kouenshiryo.pdf

 

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。