(2019年4月17日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年2ヶ月)
今回は写真が重いかもしれません。
トリミングで切り取った部分が少なくて、データ量を減らせませんでした。開きにくかったら申し訳ありません。
m(_ _)m
*やっぱり綺麗な紙が好きなのね。
おママの作業机が置かれている部屋の壁に、厚手で大判のボール紙が10枚ほど重なって、壁に立てかけられています。
そのボール紙の間には、お宝が眠っている…。
そのお宝はおママが25年くらい前から買い集めた大判の千代紙と、輸入物のマーブル紙です。
しかし、ざっとみてもマーブル紙だけでも10枚以上あり、
その全貌は未だに分かりません。
なにせ大判なので開くのも出すのも大変。ついでにしまうのも大変。(^O^)
先月、私の心身と時間にゆとりがあったので、思い切って5枚出してみました。
本当はもっと出してみたかったのですが、グシャグシャになったら大変ですし、 大きい紙を扱うのは神経と体力を使います。広げて切るのも場所をとります。
⬇︎下の写真ををご覧いただくと、その大きさが感覚的に分かると思います。
デカッ‼️(^O^)
こんなに大きな紙をおママはいつ買ったのかしら?
私が実家で暮らしていた26年前までは、無かったような気がします。
2人の娘が巣立ち、姑の介護も終わった。そんな、おママにとって好きな事に没頭できた時期に、購入したのだと思います。
ヨーロッパの伝統的な製本(ルリユール)の皮表紙に施される工芸金箔を習っていたおママですから、マーブル紙は本の見返しに使っていたのでしょう。そして、ヨーロッパ製で1枚1枚職人さんが手で染めたマーブル紙こそ、その見返しにふさわしかったのだと思います。
とは言え…、枚数が多くて、使った形跡が無い物が殆どでした。
使うためというよりはコレクションしていたのではないかと思いました。
大判の千代紙もそうです。惚れ込んで買ったのだけど、全面に広がる文様の魅力や綺麗さに、おママはハサミを当てられなかったのだと思います。
綺麗だから、好きすぎて、勿体なくって。
とてもじゃないけど、切れないわーー!
兎も角しまい込み、おママは時々眺めて楽しんでいたのかも知れません。
そのうちに、おママ自身が認知症になってしまいました。
好きで買ったマーブル紙や千代紙の存在すら忘れたのでしょう。
おママよ…。
勿体無いと思う気持ちは分かります。
でもね…、せっかく好きで買ったのだから、使いましょうよ。
もう85歳よ。こんなに残されても困るんですけど…。(^O^)
時々、私が出してあげるから、全部は無理でも、責任とって使ってくださいね。
(╹◡╹)
⬇︎興に乗ったのか、おママは俄然やる気になりました。*1
⬇︎マーブル紙をいい具合に切って、沢山のパーツが出来たら早速構成に取り掛かり始めました。おママは自分が好きで買ったという記憶はありませんでした。
それでもやはり、現在の真っさらな目で見ても、気に入ったのでしょう。
⬆︎クラフトパンチも写っています。
*おまけ
東京国立博物館の平成館で開催されている『特別展 国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅』にようやく行くことができました。
今週の熱い木曜日の午後、 平日なのに45分くらい平成館の外で並びました。
並んで入場規制がかかっていたくらいですから、当然会場内は混雑していました。
それでも仏教美術好きの私には、充実の展示で満足です。
国宝『帝釈天騎象像』のみ写真撮影が出来ます。ただしフラッシュはNG。
平安時代の傑作でご覧の通りの素晴らしさ(イケメンよね❣️)なので、この像の周りは人だかりがして、大変な混み合いようでした。
なのに…、⬇︎のように私は写真が撮れたのです。
これも無意識で人を掻き分け最前列に立てる図々しさと図太さのお陰でしょう。
おばさん力、万歳❗️
押しの強い私に、文字通り押されてしまった方々、誠に申し訳ありませんでした。
おママの貼り絵を見て下さり、有り難うございました。
*1:o(^∇^)o