(2019年5月17日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年3ヶ月)
*「しりとり」は出来ますか?
これはゴールデンウィークの直前のことでしたが、おママはデイサービスで他の利用者の方々と「しりとり」をやってみたそうです。
スタッフによると、おママは殆ど単語が出てこなくて、「しりとり」が成立しなかったそうです。
私達家族からすれば、さもありなんです。おママは既に多くの単語を失ってしまい、何か言おうとしても、うまく表現できないのですから。
単語が出てこなければ、物とその名称を紐づけられなければ、「しりとり」は無理だと思います。
しかし、スタッフは驚かれたようで、少し脳トレでもした方が良いと、
下記⬇︎の本を紹介して下さいました。
それでジジは早速Amazonに注文しました。(^O^)
*レビューもどき…。٩( ᐛ )و
「学習療法」で認知症の症状を改善させようというのが本書の主眼です。
『この前頭前野が担う働きは人間が人間らしくあるために必要な次元の高い機能ばかりです。』(P20)
考えたり、衝動的な暴力や怒りを我慢したり、人と対話するなんていうのも前頭前野の働きです。新しいことを覚えたり、昔を思い出したり、意識や注意を集中させたり、分散されたり、やる気を出すっていうのも前頭前野のお仕事が元になっているらしい…。
この前頭前野を活性化する(脳の血流が盛んになっている状態)のに一番有効なのは、『数字や文字といった「記号」を処理すること』(P24)だそうです。
だから簡単な計算問題や文字を書いたり音読するのはとても良いのです。
でも、その繰り返しだけでは脳は鍛えられません。
「回転速度」を高める。→スピードをもって速く問題を解く。
「作業領域」を大きくする。→数字や文字などを一時的に記憶する作業を繰り返す。
これが重要なのです。(P30〜31)
本書は分かりやすい脳科学からの説明と「脳トレ」問題集がほぼ半々です。
初めは問題数が少ないように思いましたが、その内容もバリエーションが豊富でとても良いのではないかしら…。
ただし、向いているのは初期段階の認知症と、その予備軍あたりではないかな?
随分、症状の進んでしまったおママには、取り組めない問題の方が多かったです。
*その例
スピーディーに取り組んでもらうために、私はストップウォッチも用意しました。
ジジがおママにはやらせようとすると、おママはかなり抵抗したそうです。
「そんなのイヤ❗️」「頭痛いから、今はできません❗️」
てな感じです。しまいには、ジジは私にこんな事を言いました。
「チャーコさんが来た時にやってみてよ…。チャーコさんはブログも書いているし…。」
その理屈がイマイチ飲み込めませんでしたが、「一緒にやってみましょう」という雰囲気で誘えば、おママはその気になってくれました。
下記⬇︎のページはコピーして何度もおママに取り組んでもらいました。
隣同士の数字を足して十の位が発生したら、一の位だけ記入するのは、おママには絶対に理解できるはずもなく、ただ計算して書いてもらうことにしました。
だいたい、横一列にかかった時間は1分半〜2分くらいです。
「0」(ゼロ)を足すとどうなるか…というところでいつも躓いてしまいました。
「0」(ゼロ)の概念って、結構難しいですね。(^O^)
計算問題ばかりでは飽きるから、簡単そうな言葉の問題もおママにやってもらいました。下記⬇︎は食べられる物と食べられるけどおママが嫌いな物に丸をつけます。
おママと話しながらできそうに思ったのですが、まず「すいか」「からす」「でんき」とのっけからおママにとって知らない単語ばかりでしたから、途中リタイアしてしまいました。
おママには合わなかったようですが、50代〜それ以上の認知症予備軍が本書の脳トレをやったら、効果テキメンなのではないかと思います。(^◇^;)
でも、おママに取り組んでもらって、全く無駄ではなかったと思います。
おママは一桁どうしの簡単な計算問題をすると、とても楽しそうでした。繰り上がりもその程度ならバッチリ。昨年まで簡易家計簿のために算盤を弾いていただけのことはありました。(^O^)
こんな感じなので、おママはもう取り組めそうな簡単な計算問題だけをやった方が良いように思いました。
⬆︎おママにお勉強を強要するのはイケナイですね。私、チャーコが意地悪そうな顔をしていますわ。自分で描いて自分で反省しました。
*本日アップの貼り絵
⬇︎これを使っています。枠に中に入っているパーツは、おママが貯め込んでいる包装紙や千代紙の切れ端です。
どの部分を利用したか?簡単に答えが見つかりそうです。
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。