(2019年9月25日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年7ヶ月)
*散歩大好き
11月中旬ごろ頃から、おママは外歩きがしたくてたまりません。
その気持ちを無視して不機嫌になられても、私としては正直なところ面倒です。
もしかして一人で出て行かれたら大変だし、なるべくお付き合いするようにしております。
駅まで行って、少し買い物をするだけなら、30分コースですから。私もダイエットだと思えば良いんです。
(^O^)
*11月25日
この日の午後、私はそんなこんなの事情でおママと駅前の商店街を歩いていました。
すると背後で女性のキツい声がしました。
「ダメよ❗️どうしてわからないの?」
振り向けば、私と同年代の女性と高齢の杖をついた父親の姿がありました。きっと私と同じように、付き添ってお買い物に来たのでしょう。そのお父さんの方は頑固そうにむくれてましたから、女性の口調が強くなるにはそれなりの理由があるのだろうと思いました。
そして再び、大きな声が…。
「だから❗️ダメだって言ってるじゃないの‼️」
すると何を思ったか、おママはふと振り向いて、
「はい。わたし?すみません。」
そして、軽くお辞儀をしました。
おママったら、完全に自分がダメと言われたのかと思ったのね。(^O^)
*4人それぞれ
おママが「はい、わたし?すみません」と言ってお辞儀をした瞬間、先方の親子も私も固まってしまいましたが、一呼吸して4人とも声を立てて笑ってしまいました。
「いえ、そんな、違うんです。」
相手の娘さんは少しバツが悪そうに肩を窄めて笑っていました。
そのお父さんはおママの反応が面白いと感じたのか、嬉しそうに笑っていました。
おママは自分がダメと言われたのではないと知り、ホッとした笑いです。
私は自分の母親が他所様の会話に割り込んでしまったのが申し訳なくて…。
そして2組みの親子は会釈して笑顔で分かれました。
*思えば…。
それから、私は歩きながらつらつら考えました。
あちらの娘さんは路上で大きな声を出して「ダメよ❗️」と親に言っていました。
だから、もしかしたら、通りすがりの知らない人は「キツイ娘だなぁ」と思うかも知れません。それがちょっと気の毒です。
確かにね。そんな褒められたことではありませんが、致し方なかったのではないかと思います。
なぜかと言うと、娘の大声は周囲に響き渡っているのに、父の声は聞き取れませんでした。
これは耳の遠い親に接している私の経験則ですが、
娘は父の小声は聞き取れますが、
父は娘の大声しか聞き取れないのです。
私だってそうでしょう。
私がジジに物申す時は、ジジが一方的に私に怒鳴られている図になるのです。
知らない人が見たら、ひたすらジジが可哀想になるのではないか…。
私は不利だわ。
あの娘さんもそうだったのではないか…。
でも、理想では、言う方も言われる方にとっても、穏やかだと精神衛生上は良いし…。
それと…、おママさんよ…。
どうして他人が言われた「ダメよ❗️」にまで反応するかなぁ。
私もおママに対して、無意識に日常的に「ダメよ❗️」と言っているのかも。
自省しながら、ユマニチュードを思い起こしております。
以前の記事を見返していたら、私は過去にも反省していますね。(^◇^;)
⬇︎ブログを始めて3ヶ月くらいの時に書いた記事。懐かしいです。
⬇︎これは下の記事の抜粋です。
◉ユマニチュード
150ものテクニックからなる認知症の介護法。最近注目されているそうです。
その基本は「見る」「話す」「触れる」「立つ」だそうです。
目線を合わせて相手をしっかり見つめる。
驚かさないように、優しいトーンで語りかける。
思いやりを込めて優しく触れて。
そして、立ち上がる介助。
一緒に見ていたアズキが
「これって人として当たり前のことだよね〜」
と言いました。確かに…。
番組のゲストの方も
『ご家族は皆やってますよ。』
と仰っていましたが、現実には介護施設でも在宅でもなかなか難しいのでしょう。
私のユマニチュードもどきは「話す」部分だけです。
以前にも書きましたが、言葉遣いと柔らかい話し方を心掛けています。
いずれ時間ができたら、きちんとユマニチュードを勉強してみたいです。
⬇︎反省してます。
*本日アップの貼り絵
格調高い千代紙に囲まれて、中央を斜めに横切るブルーが爽やかです。
風でしょうか。
波でしょうか。
それとも蒼き刃か。
時代を切り開く潮流でしょうか。
⬇︎こちらの青バージョンが使われています。(^O^)/
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。