(2019年11月13日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年9ヶ月)
*光は聴くもの?
「ねぇ、キレイよ。きいてごらんなさい。」
夕方、とっぷり日が暮れて、寒風が空いた窓から吹き込んでおりました。
「こっちよ」
おママに促されてその窓辺に行くと、煌きながらクリスマスイルミネーションが点滅していました。
「ね、キレイでしょ。」
「ほんとね。キレイに見えるわね。」
おママよ、「聴いてごらんなさい」ではなく、
「見てごらんなさい」でしょ。
単純におママは見ると聴くの区別がつかなくなっているのですが、キラキラしたイルミネーションの点滅を見ていると、リズムを感じます。
(これは「見る」ではなく「聴く」でも良いのかも…。)
そのキレイを感じるという点では「見る」でも「聴く」でも、あまり違いはないような…。
そんな気がした冬の夕暮れでした。
*ブログ3周年になりました。
2017年12月23日に、私は初めてブログに記事を書きました。
⬇︎それはこちら。
右も左も分からない感じで、写真の撮り方もイマイチ。(^O^)
3年前のこの日、私は3年後の自分がブログを続けているとは思わなかったし、
おママが風前の灯ながらも、まだ貼り絵を続けているとは想像もつきませんでした。
アルツハイマー型認知症の高齢女性が制作する貼り絵を紹介しながら、
私が拙い文章を付けている小さなブログです。
お越しくださる方々のお声は、おママと私達家族の励みになりました。
心より感謝申し上げます。
ありがとう御座います。
おママが貼り絵を続けている間は、現在のスタイルのままで続けていこうと思います。
もし、おママの新作が途絶えてしまったら、
過去十数年に亘っておママが制作してきた膨大な作品達をアップしようと思います。
どうぞ、これからも宜しくお願い申し上げます。
*本日アップの貼り絵
本日アップの貼り絵は「お題方式の貼り絵」でした。
*「お題方式の貼り絵」とは
今年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。
それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
⬇︎こちらが「お題」。
真ん中辺に玉虫色の長方形3本は個性の強い紙です。キラキラ光り、当たる光の加減で色合いが変わります。
随分前だと思いますが、おママは2017年8月号の銀座百点から「銀座花菱」の広告ページを切り取っていました。それは同号に挟んであったので、その当時のおママは(いつか使ってみよう)と思ったのでしょう。
それで「お題」に加えてみました。
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとう御座います。