アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

サルコペニアとフレイル(忘備録)

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(2019年10月11日 アルツハイマー認知症の診断から約12年)

 

これが年内最後。

早いもので12月も中旬となりました。

ジジとおママは月に1回かかりつけ医の元へ行き、お薬を処方してもらっています。

 

考えればこれが年内最後です。

「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。」

少し早いと思ったけど、先生にはしっかりご挨拶しておきました。(^O^)

 

そして、今回はジジの)介護保険の認定区分が要介護1になったこともご報告しました。

 

今回は新しい言葉を覚えたので、忘備録です。

 

何ですか、それ。

「最近どうですか?」

先生はジジに聞いて下さいました。ジジの答えはお決まりのパターンです。

 

「いやもう身体を動かすのが辛くなってきて、嫌になってしまいますよ。このまま動けなくなってしまうような気がして不安になります。」

「動かないと筋肉が落ちて、余計動けなくなってしまいますよ。」

そして先生は私のほう向いて仰いました。

サルコペニアって分かりますか?」

 

なんでしょう。お薬の名前みたいですね…。(^◇^;)

 

それで、私は「分かりません」と答えました。

私はカタカナ語が苦手です。覚えられないし、すぐ忘れてしまいます。

 

サルコペニアとは、

加齢とともに体力が弱り歩けなくなると、筋力が落ちてしまい、余計歩けなくなる。

その悪循環から、どんどん筋肉量が減少して筋力低下が起こり、身体機能の低下が起こる事です。

それによって、フレイルが起きるのです。フレイルって分かりますか?」

 

そう先生に畳み掛けるように質問され、何となく察しは付くのですが、

「分かりません」

と、答えました。

「虚弱です。」

あぁ、なるほどね…。(°_°)

 

「辛くてもなるべく歩いてください。そうでないと、本当に動けなくなりますよ。」

「はい…。」

「食事でタンパク質を多く摂りましょう。」

「はい…。私が作るときはお肉やお魚を多めにするように心がけています。」

「是非そうしてください。」

 

www.tyojyu.or.jp

www.tyojyu.or.jp

 言葉は知って覚えたが…。

思えば、サルコニペアだって、フレイルだって、そのカタカナ語を知らなかっただけで、内容は前から言われている事です。

新しさはありません。

まぁ、このカタカナ語を知らなかったのだから、私は不勉強だったと思います。

でも、何だかモヤモヤするのです。

 

家に帰って、私は娘のアズキにかかりつけ医との会話を話題にしました。

そして、例のカタカナ語の1つを聞いてみたら…。

 

「ねぇ、アズキ。フレイルって知ってる?」

「何それ?」

「虚弱だって。」

「はぁ? そんなら『虚弱』って言えばいいじゃん。」

 

嗚呼、これ、これですわ。

私のモヤモヤがはっきり見えたような気がしました。

 

やはり、カタカナ語は苦手です。(^O^)

 

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 本日アップの貼り絵

 おママの大好きな千代紙を使っています。

恐らく15年くらい前におママはこの千代紙色違いで4色持っていました。

それを長年少しずつ貼り絵の材料にしていたのですが、昨年ほぼ無くなりました。

10月に私が日本橋小津和紙で偶然見つけて1枚買いました。

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 ⬇︎切り分け易い柄で、楽しいようです。

使い方も応用が効いて、おママのお気に入りです。

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www.ozuwashi.net

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

遠近法は御存知ない?

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(2019年10月21日 アルツハイマー認知症の診断から約12年8ヶ月)

 

細くなだらかな坂道で

おママと一緒に道を歩くと、いろいろ発見があって面白いです 。

相変わらず「どこへ行くの?」のリピート再生ですが、時々思わぬことがあります。

 

これは今週の水曜日の話。

私達は細くなだらかな坂道を降りて、駅の方に向かっておりました。

 

するとママは突然、道の遠くの方を指差して言いました。

「あら!向こうから小さい子が来るわよ。

かわいいわね。」

確かに、おママが指差す先に、小さく人が見えます。

 

「でも、小さい子かなぁ?少なくとも中学生くらいじゃない?」

だって、小さいのよ。ほら小さい❗️」

私は納得がいかなかったけど「まぁ、いいや」と思いました。

だって近くなれば、分かる事だし…。(^O^)

 

どう考えても、おママは遠くのものが小さく見えるっていう事が分からなくなったのでしょう。これも見当識障害の1つなのかしら?

 

おママと私は、向こうからやってくる人物が、子供かな?違うかな?と話ながら歩き続けました。

「やっぱり、学生さんじゃない?子供にしては大きいわよ。」

「そうかしら。小さく見えるわ。」

 

目と鼻の先の十字路までその人がやって来た時、私は大人だと確信しました。

大人も大人、どちらかというと若くない男性でしょう。

そしてサッとすれ違う時、おママは「あっ!」声をあげました。

振り向いてその男性の背中を見送った後、おママはカラカラと笑ったのです。

 

「いやだわ、私ったら。小さい子供かと思ったら、

お爺さんだったわ❗️」

 

遠くに小さく見えた人影を、おママは小さいから子供だと思ったのです。

遠近感が存在しなければ、間違ってはいません。でも、残念ながら私達の現実世界は3次元なのです。

それにね。おママ…。

お爺さんと言うけれど、おママより10歳は若いと思うよ。あの人…。

するとママは笑いながら、

「私だってお婆さんなんだから、そんな事を言っちゃいけないわね。」

 

あら、おママ。自分もお婆さんだって自覚はあったのね。

その点については正解ですよ。よかったわ。(๑˃̵ᴗ˂̵)v

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本日アップの貼り絵

 2ヶ月前の作品ですが道路とか道を感じさせるので選んでみました。

そう思うのは私だけかしら?

どうでしょう? (^O^)

 

今年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。

それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

本日アップの貼り絵はこの「お題」⬇︎から生み出されました。

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⬇︎おママは試行錯誤を繰り返しております。この無心な時間が大事だと思います。

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 おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

全国郵便局強盗対策強化期間

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(2019年11月20日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

 

郵便局にて

12月11日午後

妙に暖かい、師走とは思えない午後でした。

この時期、陽が傾くとひんやりするものですが、そうでもない。

それで、お散歩がてら、私はおママと郵便局に行きました。

 

郵便局では窓口で対応してもらう案件なので、私はおママと並んで椅子に座り順番を待っていました。すると、何やら隣からごにょごにょ声が聞こえたのです。

 おやっ?

おママがなんか呟いています。

「どうしたの?」

すると、おママは壁に貼られている細長い紙を指し、一生懸命に読もうと試みていました。

 

その貼り紙の写真を撮り忘れたのでネットで探しましたが、⬇︎こちらのサイトが見つかりました。下記は昨年の記事ですが、私とおママが目にした貼り紙も同じ書式でした。

貼らせていただきます。m(_ _)m

www.community2525.net

 貼り紙には、縦書きで「全国郵便局強盗対策強化期間」と角ばった書体で書かれています。

おママはそれを読むのですが、自信がないところは非常に小声になっていました。(^。^)

 

「ぜんこくていしんきょくきょうとう……きょうか……。」

「えっ⁉️」

おママよ…。今、「ていしんきょく」って言ったの?

私の聞き間違いですか…。いやいや。今、2回聞きましたよ。私は…。

 

「ぜんこく ゆうびんきょく

ごうとう たいさく きょうか きかん、です。

私が読み上げると、おママはバツが悪そうに笑いました。

ゆうびんきょく、なのね。」

そして2度ほど復唱。

往路の道々、「どこに行くの?」「郵便局よ」を繰り返していたので、私はおママがこの単語を理解していると思いました。しかし、漢字を見ても「ゆうびんきょく」とは読めなかったようです。

 

逓信局?

私はおママが「郵便局」と「逓信局」を読み間違えたのが興味深かったです。

今は郵便局は日本郵便という民営会社ですが、以前は郵政省、そしてその前身は逓信省が管轄していました。

 

逓信省とは…。

内閣府創設時1885年12月に設置されて、1943年に行政機構改革で一旦廃止されるまで交通・通信・電気を管轄していました。

1946年から1949年に逓信省は復活しましたが、この時は通信事業のみとなりました。

その後、1949年に逓信省は廃止され、郵政省と電気通信省に分割されました。

www.postmasters.jp

www.japanpost.jp

かつて「逓信局」というのは、主に電波を管轄していたようです。⬇︎

www.soumu.go.jp

説明

 
逓信」は「郵便」に深い関わりがある単語です。
 
アルツハイマー認知症歴12年のおママは日々刻々と言葉が出なくなったり、意味が分からなくなっています。それどころか、娘の存在もその名前も分かりません。
 
 私はおママの症状の進み具合を見ていて、認知症の症状が進むと、いずれは記憶も言語も習慣も全て消滅するのだと思っています。
 
それでも、今回のように関連のある単語で置き換えられる事もあるのです。それに、おママは認知症になる前でも、日常生活であまり「逓信局」という言葉を使う機会はなかったと思います。
なんだか不思議な気がしました。
 
言葉は完全に失われるのではなく、脳の奥底に閉じ込められて引き出しにくくなっているだけ。
そういう話を聞いたことがありますが、まさに「逓信局」がポンと引出しから飛び出したのかと思いました。
 
認知症になっても、人間の脳とは…。
侮れませんわ。(^O^)
 
 
 
本日アップの貼り絵

 おママが「全国郵便局強盗対策強化期間」を一生懸命読もうとしていたので、

強盗に対抗できそうな、強い貼り絵を選んでみました。

とら」です。

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 この「虎」は、何年も前におママが「とらや」さんのパッケージから切り抜いたものです。時々おママの作業机の上に、現れては行方不明になる不思議な「とら」でした。

ようやく貼り絵の画面上に収まることができて、喜んでいるに違いありません。

 

 ⬇︎下の墨流し染は20年以上前におママが自分で染めたものです。

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 ⬇︎こちらもとらやさんの包装紙を使った作品です。

harienikki.hatenablog.com

 

www.toraya-group.co.jp

おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。

記憶についてNo.40 お母さんの写真

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(2019年9月25日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

分からない不安

自分が何者なのか?

今居るところは何処なのか?

目の前にいる人物と自分の関係が何なのか?

 

私は正直、これが分からないという事が理解できません。

しかし、もし、自分がそういう状況に置かれたら、とても不安だと思います。

まさに認知症歴12年のおママはこんな状況なのでしょう。

ジジに向かって、

「あなたは何なの?」

「私はここに居て良いの?」

と、時々訊ねます。

「私は夫だよ」

「ここはあなたの家だから安心してここに居て良いんですよ」

そうジジや私が説明すれば、おママは大抵納得します。(納得しようとするだけなのかも。)

 

これは10月の事でした。

この時は自分の名前も思い出せなかったようです。だからおママの疑問はかなり深刻だったでしょう。

「あなたは何なの?」

「私はどうしてここにいるの?」

ジジと私が二人掛かりで説明しても、全くイメージが湧かないようでした。

 

「私はああからここに来たの?」

上のおママの会話の中にある「ああ」「実家」もしくは旧姓の「友久」だと考えられました。

「あなたは私の奥さんで、ここにお嫁に来たのですよ」

しかし、ジジがそう言っても、ピンとこないようでした。

「えー、どうして?」

そんな言われ方したら、ジジも返す言葉に窮します。

「もう、私は何も分からないわ。」

おママは肩を落とすし、こちらもどう対処したら良いか悩みました。

先ほどおママが言った「ああ」「実家」ではなかったのかも知れません。

 

絡んだ記憶の糸を解けるのか…。

おママという人が何処で、誰の子として生まれたか。

そして、誰と暮らして育ったか。

大人になって誰と所帯を持って生きてきたか。

おママの頭の中で混沌としてしまったのですね…。

 

説明をしても言葉の意味が分からなくなってきた現在では、何か衝撃的なカンフル剤がないと記憶の糸は解けないような気がしました。

 

それで、私は思い切っておママのお母さんの写真を見てもらおうと思いました。

なぜ、思い切ってなのか…。


そのスナップ写真はいつも戸棚の片隅に飾ってあります。

でも、おママはその存在を忘れているようです。

こんな調子ですから、私は事改めておママにその高齢女性の写真を見てもらいませんでした。

(だって、おママはオネコや私の子供の頃の写真を見ても娘とは分からない。だから、自分の母親の写真を見ても、誰だか分からないかも知れない。)

実の親の顔が分からなくなっているかも知れない。

私はその現実を直視したくなかったからです。

 

記憶の手掛かり

しかし、怖いけど、思い切って写真をおママに手渡しました。

「この人は誰か分かる?」

おママはじっと見つめていました。

「これは私の……なの。」

おママは「お母さん」という単語が出てきませんでした。

「これはお母さんを産んだお母さんなのよ。」

おママは少し微笑んで頷きました。

「そうね。それはわかるわ…。

私ははじめはお母さんとお兄ちゃんと暮らしていたの。」

 

そうです。そうです。おママのお父さんは早くに亡くなっているのですから。

大正解❗️

 

「それでね。大人になって、私と結婚してこの家に来たんだよ。」

ジジの言葉におママはようやく合点がいったようでした。

「このお母さんのお母さんは、随分前に亡くなったのよ。」

「そうね。それもわかる。で…、お兄ちゃんはどうしているの?」

「もう何年も前に亡くなったのよ。」

おママは一瞬沈黙しました。

 

「それで、そのおうちは今どうなっているの?」

この時のおママの目の奥に、昔の実家の光景が浮かんでいたのかも知れません。

「あるわよ。お兄ちゃんの奥さんが今もそのお家に住んでいるのよ。」

おママは目を輝かせて笑顔になりました。

「良かったわ。」

お母さんの写真は、この日のおママの混乱をうまく解消してくれました。

 

いつもこう上手くいくとは限らないでしょう。

でも、ダメ元でも良いから、時々母親の写真をおママに見てもらって、会話をした方がいいのかも知れない。そう思いました。

一緒に思い出して記憶の手がかりにしたら、

写真の中で微笑んでいる祖母も喜ぶような気がしました。

(^O^)

 

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 ⬇︎家族に写真については、ちょっとした後悔もあります。

harienikki.hatenablog.com

 

 おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

スカイツリータウンとクリスマス

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(2019年1月14日 アルツハイマー認知症の診断から約11年11ヶ月)

冬来る

天気予報では、12月7日土曜日の東京の天気は崩れて寒いらしい。

雨が降ればみぞれか雪か?

ジジは前日から寒がって、暖房の室内でもユニクロの薄くて軽いダウンジャケットが脱げません。

「雪が溶けずに積もったらどうしよう‼️」

そう嘆いていました。

北側に面している日陰の道は、数センチ積もっただけでも凍りついてしまいます。根雪になりかねないのでジジも心配でしょう。そうなったら月曜日に私が雪かきしますわ。

 

高齢家庭では天気や気温が食生活に直ぐ影響してしまいます。

土曜日曜に買い物に出掛けなくてもジジとおママが食べられるように、6日金曜日は私が多めに買い物をしておきました。

 その算段だけで、なんだか私はクタクタになりました。

 

そして、私が台所で食事作りをしていると、おママが興味深く側に寄ってきて、

「やってくださってありがとうございます。見ていていいかしら?」

と丁寧に言いながら、私の動作を妨げる位置に立ちはだかります。

悪気はないのですが、お願いだから邪魔しないで…。

柿を剥いて切るようにお願いすると、嬉々として取り組むので、やはり仕事がしたいのですね。判っちゃいるけど、おママよ少しじっと座っていてよ〜。

ちょっと目を離すと、寒いのに窓を開けて回るし…。(°_°)

 

私の頭はキャパが狭いんです。ここ数年、尽々そう思います。

夏は暑くて、私の脳味噌は熱波で崩れるように思考停止。

冬は寒くて、ブルブルと脳味噌が麻痺して思考停止。

 

今日は実家で大した事もやっていないのに、神経が草臥れました。(^◇^;)

思考停止で予定していたブログの記事もまとめられませんでしたわ。(言い訳です。)

 

街はクリスマス

昨日、神経は消耗していても、私の身体は不思議なほど動きました。それで、実家の帰りに娘のアズキと押上で待ち合わせました。

 

スカイツリータウンは全体的にクリスマス一色です。

通常より店舗は華やかで賑やかでした。

 

嗚呼、師走なんだわ。

今年も残すところ1ヶ月ないのですね。本当はこの現実を直視したくなかった…。

(^O^)

買い物の後は、夕食前だというのに、アズキと抹茶スイーツを堪能しました。

自らを甘やかして神経を癒しましょう。

でも、でもダイエット中なので、このカロリーは消費しなければ…。

そうアズキに唆されて、2人でスカイツリータウンから自宅まで歩いて帰りました。

所要時間30分弱。ひぃ〜。( ´∀`)  草臥れましたわ。

 

外に出て上を見上げれば、スカイツリーもクリスマスバージョンでした。

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12月6日の私の総歩数は10,293歩。

足は棒になりました。しかし、抹茶スイーツのせいでしょうか…。

痩せていない…。(TT)

 

本日アップの貼り絵

だいぶ前の作品です。クリスマスバージョンのスカイツリーを見たせいか、クリスマスっぽい貼り絵を選んでみました。

おママは今年の1月になってから、銀座百点2018年12月号に興味を持って開きました。

そして選んだのが「銀座・和光」のクリスマスケーキの広告です。

⬇︎切ってます。

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 ⬇︎銀座百点2018年12月号の表紙。

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 ⬇︎植物の写真も、ケーキの右上に配置された謎のパーツもおそらく同じ「銀座百点」から切り出したのだと思います。

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 時期を逸してしまい、ずっとアップできなかった貼り絵です。

この機会にご紹介出来て良かった❗️(^O^)

 

⬇︎『銀座百点』 はおママが若い時から読んでいた思い出深いタウン誌です。

harienikki.hatenablog.com

 

www.wako.co.jp

 

www.hyakuten.or.jp

⬇︎ 因みにスカイツリータウンのここで期間限定のクリスマスソフトを食べました。

アズキはシンプルな抹茶ソフトクリーム(ワッフル)でした。美味しかったです。*1

www.giontsujiri.co.jp

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます

*1:o(^∇^)o

要介護1

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(2019年11月1日  アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

 

ご報告

先月、ジジは介護保険の認定区分を見直してもらうために、再調査を受けました。

これまでは要支援2でしたが、室内での歩行も危なっかしくなってきたのです。

そして、入浴時の動作はバランスがとりにくく、本人も恐怖を感じる様になってきました。「要介支援」からデイサービスで入浴サービスが受けられる「要介護」になれたら…。⬇︎その様子はこんな感じでした。 

harienikki.hatenablog.com

結果は12月中旬くらいに知らされると聞いていました。

でも、昨日(12月4日)郵便受けを見ますと、怪しげ(笑)な封書が入っているではありませんか⁉️

「キ、キターーー❗️」

おママの認定調査も経験しているので、私達は慣れているはずです。しかし、不思議と毎回この通知を開ける時、私の心は不安で一杯になってしまいます。

その気分の大元は、

(現状に則した結果でありますように、現実より軽い判定になりませんように)

という感じでしょう。

今回は、ジジが封を切って開けますと、中から保険証と通知書が出てきました。

「要介護1だ❗️」

私としては、ようやく認定区分が現実に追いついた❗️という感じがします。

良かった…。*1

 

すぐにケアマネージャーさんに連絡をしました。

今月中に利用するサービスの見直しのため、本人、家族、ケアマネージャーさんとデイサービスのスタッフさんとで話し合いをするようです。

 

デイサービスでは他の利用者さんのとの兼ね合いもありますが、来年のなるべく早い時期から、入浴サービスを受けられると良いなぁ。(^O^)

 

本日アップの貼り絵

本日ご紹介するのは、オネコが2019年11月版「月末企画❗️今月のイチ押し」に推していた作品です。

確かに綺麗ですね。シンメトリーではありませんが、パーツ同士や余白の白がいい意味で緊張感があって素敵だと思います。

 

harienikki.hatenablog.com

 

この貼り絵も一応「お題方式の貼り絵」であります。

あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。 

 

上記で「一応」と付けたのには訳があります。

この「お題」を出したのは、

私ではなく、他ならぬ過去のおママだったのですから。(^O^)⬇︎

 

11月1日。

私はおママが好みそうな紙を作業机の上に出しておこうと引出しを漁っていました。

すると、折り畳んだカラー印刷の紙が見つかりました。

開いてみると、こんな感じです。⬇︎ 

更に半紙で包まれている切れ端たちもありました。

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 恐る恐る半紙を開けてみると、中から色鮮やかな紫とマセンダの紙が出てきました。

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 ⬇︎パープル系でまとまりが良くて、しかも鮮やかです。

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 おママはきっと、

(いつか、この紙の組み合わせで貼り絵をしよう)

と思ってセットし、半紙で包んで置いたのでしょう。

認知症歴12年のおママです。

包んで、更に包んで、引出しに仕舞ったら、忘却の彼方となったのでしょう。

それなら、かつて自分で考えた組み合わせですから、このままお題にしてしまえば過去のおママも喜ぶのではないかしら?

 

実際、「お題」を見たら直ぐに、おママは貼り絵に取り掛かりました。⬇︎

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 実は星が煌めいている紫の切れ端は過去にも登場していました。

 昨年、デイサービスから頂いた七夕飾りの紙です。⬇︎

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

*1:o(^∇^)o

ダメよ❗️

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(2019年9月25日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

散歩大好き

11月中旬ごろ頃から、おママは外歩きがしたくてたまりません。

その気持ちを無視して不機嫌になられても、私としては正直なところ面倒です。

もしかして一人で出て行かれたら大変だし、なるべくお付き合いするようにしております。

駅まで行って、少し買い物をするだけなら、30分コースですから。私もダイエットだと思えば良いんです。

(^O^)

 

 11月25日

この日の午後、私はそんなこんなの事情でおママと駅前の商店街を歩いていました。

すると背後で女性のキツい声がしました。

「ダメよ❗️どうしてわからないの?」

振り向けば、私と同年代の女性と高齢の杖をついた父親の姿がありました。きっと私と同じように、付き添ってお買い物に来たのでしょう。そのお父さんの方は頑固そうにむくれてましたから、女性の口調が強くなるにはそれなりの理由があるのだろうと思いました。

そして再び、大きな声が…。

「だから❗️ダメだって言ってるじゃないの‼️」

すると何を思ったか、おママはふと振り向いて、

 

「はい。わたし?すみません。」

 

そして、軽くお辞儀をしました。

おママったら、完全に自分がダメと言われたのかと思ったのね。(^O^)

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はい。わたし?すみません。

4人それぞれ

おママが「はい、わたし?すみません」と言ってお辞儀をした瞬間、先方の親子も私も固まってしまいましたが、一呼吸して4人とも声を立てて笑ってしまいました。

 

「いえ、そんな、違うんです。」

相手の娘さんは少しバツが悪そうに肩を窄めて笑っていました。

そのお父さんはおママの反応が面白いと感じたのか、嬉しそうに笑っていました。

おママは自分がダメと言われたのではないと知り、ホッとした笑いです。

私は自分の母親が他所様の会話に割り込んでしまったのが申し訳なくて…。

 

そして2組みの親子は会釈して笑顔で分かれました。

 

思えば…。

それから、私は歩きながらつらつら考えました。

あちらの娘さんは路上で大きな声を出して「ダメよ❗️」と親に言っていました。

だから、もしかしたら、通りすがりの知らない人は「キツイ娘だなぁ」と思うかも知れません。それがちょっと気の毒です。

確かにね。そんな褒められたことではありませんが、致し方なかったのではないかと思います。

なぜかと言うと、娘の大声は周囲に響き渡っているのに、父の声は聞き取れませんでした。

これは耳の遠い親に接している私の経験則ですが、

娘は父の小声は聞き取れますが、

父は娘の大声しか聞き取れないのです。

 

私だってそうでしょう。

私がジジに物申す時は、ジジが一方的に私に怒鳴られている図になるのです。

知らない人が見たら、ひたすらジジが可哀想になるのではないか…。

私は不利だわ。

あの娘さんもそうだったのではないか…。

でも、理想では、言う方も言われる方にとっても、穏やかだと精神衛生上は良いし…。

 

それと…、おママさんよ…。

どうして他人が言われた「ダメよ❗️」にまで反応するかなぁ。

私もおママに対して、無意識に日常的に「ダメよ❗️」と言っているのかも。

自省しながら、ユマニチュードを思い起こしております。

 

以前の記事を見返していたら、私は過去にも反省していますね。(^◇^;)

 

 ⬇︎ブログを始めて3ヶ月くらいの時に書いた記事。懐かしいです。

harienikki.hatenablog.com

  ⬇︎これは下の記事の抜粋です。

◉ユマニチュード
  150ものテクニックからなる認知症の介護法。最近注目されているそうです。
その基本は「見る」「話す」「触れる」「立つ」だそうです。


目線を合わせて相手をしっかり見つめる。

驚かさないように、優しいトーンで語りかける。

思いやりを込めて優しく触れて。

そして、立ち上がる介助。


  一緒に見ていたアズキが
「これって人として当たり前のことだよね〜」
と言いました。確かに…。
番組のゲストの方も
『ご家族は皆やってますよ。』
と仰っていましたが、現実には介護施設でも在宅でもなかなか難しいのでしょう。
私のユマニチュードもどきは「話す」部分だけです。

以前にも書きましたが、言葉遣いと柔らかい話し方を心掛けています。
いずれ時間ができたら、きちんとユマニチュードを勉強してみたいです。

harienikki.hatenablog.com

  ⬇︎反省してます。

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

 

 本日アップの貼り絵

 格調高い千代紙に囲まれて、中央を斜めに横切るブルーが爽やかです。

風でしょうか。

波でしょうか。

それとも蒼き刃か。

時代を切り開く潮流でしょうか。

 

⬇︎こちらの青バージョンが使われています。(^O^)/

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 おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。