アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

国宝 綴織當麻曼荼羅を拝観しました(番外編)

(2008年4月15日 アルツハイマー認知症の診断から約1年2ヶ月)

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久しぶりの展覧会

年度変わって東京国立博物館では新しく大規模な企画展が始まりました。

(↓)こちらです。

www.tnm.jp

本展は、令和6年(2024)に浄土宗開宗850年を迎えることを機に、法然による浄土宗の立教開宗から、弟子たちによる諸派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依(きえ)によって大きく発展を遂げるまでの、浄土宗850年におよぶ歴史を、全国の浄土宗諸寺院等が所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどるものです。

どうしても観たい国宝が会期の前半のみ公開されているので、思い切って初日にいってまいりました。

その私が観たかった国宝とは…。

東京では初公開となる国宝「綴織當麻曼荼羅」(奈良県 當麻寺所蔵 東京国立博物館での公開は4/16(火)〜5/6(火))と、

通称「早来迎」と言われる「阿弥陀二十五菩薩来迎図」(京都府 知恩院所蔵 東京国立博物館での公開は4/16(火)〜5/12日)です。

日本美術史上、知恩院の「早来迎」は極楽往生を願う浄土教の絵画で屈指の名作ですね。普段は非公開ですし、今まで展覧会などでも私は未だ観た事がないのです。

(↓)展覧会図録より

そして「綴織當麻曼荼羅」も普段本物は非公開です。

私は若い頃、日本美術史の中でも仏教美術が好きだったから(若い時から好みが渋かった)、何度か當麻寺を参拝しました。

そして「綴織當麻曼荼羅」は観たくても観られない国宝だと知っていました。

関西で開催された特別展では公開されることがあっても、なかなかその時期に出かけることはできませんでした。それが、東京までお出ましになるにだから、観ないわけにはいきませんわ。

会期中にテレビで宣伝されたらまた人が押し寄せて混雑するかも知れないし、

「ええぃ❗️初日に行ってしまえ❗️」

初日でも混んでるかも?長時間並ぶのは辛いな…。

そんな事を考えながら出掛けたのですが、あれれ…?(^◇^;)

(↓)初日の12:20頃でした。

考えてみれば、

(絶対に本物の「綴織當麻曼荼羅」と「早来迎」が観たいんじゃぁ)

なんて考えるのは、仏教美術に興味があるとか、仏画を習っているとか、まぁまぁ趣味嗜好が渋い人だけなんかな…。(^◇^;)

かなり拍子抜けしましたが、バッチリ,じっくり、2時間半、しっかり鑑賞できました。

お目当ての他にも国宝「法然上人絵伝」「当麻曼荼羅絵巻」の他重要文化財クラスの絵巻ものや仏像、経文など多数で見応えたっぷりでございました。

図録まで買っちゃいましたわ。

綴織當麻曼荼羅

私が一生観られないと思っていた国宝「綴織當麻曼荼羅」の前に立った時、感動とは程遠い印象を受けました。

「これを,よく、東京くんだりまで持ってきたものだ」

と思いました。

奈良から東京まで運んで公開しようという決断と、それを可能とする美術梱包や運送、そして展示などの技術力には感動しました。

制作年代は8世紀、日本では奈良時代です。制作場所が唐なのか奈良なのかは定説がない様ですが、「綴織當麻曼荼羅」は絵画ではなく縦横およそ4メートル(縦3960㎜、横3966㎜)の大きなタペストリーなのです。

会場の解説や図録には

江戸時代、延宝五年(1677)の修理でそれまで板貼りであったのを掛幅装に仕立て直し、描画により補筆が加わっている。

とありましたが、掛けていて本当に大丈夫なのかと心配なほど、傷んでいる様だし、あまり褪色していて鮮明に見えない。

それでも、しばらく眺めていると、目が慣れてくるので、阿弥陀如来、菩薩や眷属が織りなす極楽浄土の様子が見えてくるのです。

しかし、肉眼では難しいかも知れません。私の目は弱視に近いので、展覧会に行くときは必ず双眼鏡や単眼鏡を持参します。その両方を駆使して、ようやく見えたかなと言う感じでした。

(↓)図録からの写真です。

右ページが国宝「綴織當麻曼荼羅」、左ページは江戸時代の原寸大の模写、重要文化財「貞享本 當麻曼荼羅図」です。

東京国立博物館での展示は「綴織當麻曼荼羅」と入れ違いに5/8〜会期末まで「貞享本 當麻曼荼羅図」が展示されます。

もし、絵画として鮮明に當麻曼荼羅の全体像が観たいなら、「貞享本 當麻曼荼羅図」の方が良いかも知れません。

私はできる事なら両方並んだ展示を観たかったけど仕方ありません。会期末頃に余力があれば「貞享本 當麻曼荼羅図」を観に再度見に行けたら良いなぁ。

 

綴織は織物の中でも古くからある技法だそうです。幾色もの横糸を縦糸に爪で織り込んでいくので絵画的な表現ができます。しかし大変手間のかかる技法です。

2018年に川島織物が縦19.5cm×横23.0cmの部分復元を行いましたが、熟練の技術者でも1日にできるには3.5㎝四方。織り上げるのに40日かかったそうです。

(↓)とてもわかりやすいです。是非見てほしい記事です。

newsrelease.lixil.co.jp

 

youtu.be

www.tobunken.go.jp

伝説では、奈良時代の貴族のお姫様として生まれた中将姫が、出家し極楽浄土への思いが深く、阿弥陀如来観音菩薩の化身に助けられて一晩で織り上げたと言われます。

伝説はさておいて、現実的には到底それは無理。

全面に極楽浄土が描かれた約4メートル四方のタペストリーですから、どれだけの時間と労力が必要だったか。図柄の細かさを考えれば想像を絶する事業だったと思います。

それだけ阿弥陀如来への信仰が篤かったのでしょう。

(↓)展覧会のグッズ売り場で購入しました。発行は當麻寺奥之院です。

 

私は歴史的に貴重な文化財の保存と広く国民に公開していく問題は、必ずしも両立しなくても良いと思っています。もちろん絶対に保存して後世に残す方を優先するべきです。

それでも、今回、国宝「綴織當麻曼荼羅」が所蔵地を遠く離れて東京で公開できたのは素晴らしいことだと思います。観られて本当に良かったです。

もし、この特別展を観にいく予定の方は作品の展示期間を東京国立博物館特別展のサイトでご確認の上、お出掛けくださいませ。

京都国立博物館では今年の10月から12月。九州国立博物館では来年令和7年10月から11月に同展覧会が開催されます。

 

視力の良い方も、絵巻物などの干渉には近遠両方にピントを合わせられる単眼鏡を是非お持ちになると更によく鑑賞できます。

最短焦点距離30センチ以内位で4倍から6倍の単眼鏡だとガラスケースの中の小さな展示物もよく見えるのでオススメです。

ranking.goo.ne.jp

 

本日アップの貼り絵

2008年4月15日の作品です。

今からおよそ16年前ですから、「おママの貼り絵」の中でも初期の頃です。

おママは未だ食事の用意をしたり、女学校のお友達との食事会に行ったり、できることも多く行動範囲も広かった様に思います。

流れを感じさせる爽やかな貼り絵ですね。(^。^)

(↓)こちらに収納していた作品でした。

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

 

誘拐事件か?

(2020年1月14日 アルツハイマー認知症の診断から約年11ヶ月)

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ドタバタの送り出し

3月の下旬は私の都合で、4月はオネコさんが孫のお世話のために、

ジジには、5日から1週間ほど、立て続けにショートステイに行ってもらいました。

昨年から時々利用しているホテル並みのサービスが行き届いたショートステイだから、入所してしまえばジジも慣れているから安心なのです。

しかし、最近のジジは短期記憶がとみに衰えています。

前日、荷物を揃えている時にオネコさんがショートステイの事を話し、

夕食時、就寝前は私が説明しました。

当日は、朝、昼、昼食後と話し、そしてショートステイからお迎えの車が到着しました。

「お父さん,お迎えの車が来ましたよ。」

「え?何が来たの?」

「今日から金曜日までショートステイに行くのです。」

「そんな話は聞いていないよ。」

「30分前にもお話ししました。」

「全然,聞いていないのに。」

「昨日から何度もお話ししてます。」

ジジはそこでちょっとした抵抗を試みました。

「トイレに行く❗️」

えーーーー。お迎えの車が待っているのに❗️

しかし、トイレに行かせないのは人権侵害です。勿論行ってもらいました。

ところが,出てきたジジは衝撃的な発言をしたのです。

「今思い出したけど、

朝から紙パンツを履いていなかった。」

ジジは全く問題ない風に笑顔で続けました。

「尿パットだけ当ててたんだねぇ。」

ジジよ、それはにこやかに言うセリフじゃないよ。

暖かくなったとはいえ、ジジはまだズボン下を履いています。つまり、パンツを履かずにズボン下に尿漏れパットを貼り付けていただけだったのです。

そもそも,尿漏れパットは紙パンツの補助的なものですから、それだけでは甚だ危険と言わざるを得ません。

恐らく夜中か朝方に、紙パンツまで濡らしたから、自分で汚れた紙パンツを破って脱ぎ捨てたのでしょう。

そしてズボンを脱いで新しいパンツを履くのが面倒になって、尿もれパットだけあてたのでしょう。

ええ、ショートステイのお迎えが玄関に来ているのです。

既にかなり待たせています。

(そのまま、ノーパンで送り出してしまおうか。)

私は一瞬悪い考えが浮かびましたが、お迎えの車の中で失禁でもしようものなら目も当てられません。

私はブチギレながら、ジジのズボンやズボン下を脱がし、紙パンツと尿もれパットをセットして履かせ、ジジを送り出したのです。

ええ、車が発進した時には、わたくし…息も絶え絶えでございました。(°_°)

 

深夜の電話

それから私はすぐに自宅へ戻りました。

夜になって21時ごろに、私のスマホにジジから着信がありました。でも、私は気がつけませんでした。そして、掛け直すことはありませんでした。

(無視しちゃお。)

読んでくださっている方からすれば、さぞや、薄情な娘だとお思いでしょう。

しかし、本当にトラブルがあった時は、施設側からキーパーソンのオネコに連絡があるはずです。

どうせ

「鍵を忘れた❗️」

という話に違いありません。

これは施設側と家族間で、紛失防止のために意図的に持たせていません。

 

そうしたら、日付変わって午前0時20分に、今度はオネコさんからLINEがありました。

その内容が衝撃的なのです。(^O^)

「ジジが、今、この夜中に電話してきたよ❗️

『誘拐されて閉じ込められている。

誰かお金よこせとか電話してきてないか?』

って言うのよ❗️(°_°)」

あらら…。

よほどショートステイに行く事を納得していなかったのかしら?

「まぁ,私が無理やりパンツを履かせたりしたからかも。

とは言え、ノーパンで行かせるわけにもいかないよね。」

恐らく、出掛けの不穏な気分を引きずりつつ、悪い夢でも見たのでしょう。

ジジ、気の毒でしたわ。

やはり妄想も多分に入っているのかも知れません。

<4月14日11:12に追記。>

ジジにはスマホを持たせていました。オネコさんと私の携帯および自宅の電話番号は登録しています。恐らくジジは通話履歴から電話をしたのだと思います。

 

しかし、オネコさんのLINEは続きました。

「私のスマホにも夕方着信あったけど気づかなかったから、ジジったら、さっきは固定電話にかけてきたのよ〜(^。^)」

へぇ〜❗️

夢と妄想に囚われていたとしても、

要所要所はしっかりしているのですね。

その後、どうなることかと思いました。

でも不穏な電話もなく、予定通りの金曜日に、ジジはご機嫌で帰宅しましたとさ。

本日アップの貼り絵

2020年1月14日の作品です。

この日、おママは3枚も貼り絵に取り組んでいました。

精力的でした。(^O^)(↓)こちらが他2枚です。

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同じネピアの箱の一部が使われていました。

 

この貼り絵はよくよく見ると、美味しいもの尽くしでもありました。

(^O^)その1

(↓)資生堂パーラーの包装紙も、ほんの少しですが見えますね。(^。^)

 

(^O^)その2

(↓)伊勢土産に購入した播田屋さんの「絲印煎餅」の包装紙も使っていました。

https://haritaya.sakura.ne.jp/

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(^O^)その3

浅草のかりんとう専門店の包装紙です。下の方の波のあたりが使われていました。

おママは頂き物の包装紙や包装材をきれいに取っておく人だったので、様々な紙が作業机周辺にありました。

典型的な、物を捨てられない世代の人です。

物持ちが良すぎるのも困りものですが、時を超えて貼り絵に生かされていたので、

あながち無駄ではなかったようです。(๑˃̵ᴗ˂̵)

(↓)関連作品です。

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。

 

今年の桜

(2020年4月3日 アルツハイマー認知症の診断から約13年2ヶ月)

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花の命は短くて

今年の桜をご覧になりましたか?

今週の日曜日に見頃を迎えた東京各所の桜も、今日4月9日の暴風雨で散り始めました。桜の花の命は短いですね。

春爛漫の喜びを謳い上げて、そして散ってしまう。

必ずしも春の曲とはいえないのだけど、この時期になるとYOSHIKIさん作詞作曲で我がアイドル聖子ちゃん(今でも私にとっては聖子ちゃん)が歌ったこの曲を、何度も何度も聴いてしまいます。

私は「薔薇のように咲いて桜のように散って」なんて恋はしたことないけれど、聖子ちゃんの曲の中でもダントツに好きかも。(๑˃̵ᴗ˂̵)

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通りがかりの花見

月曜日(4月8日)の東京は曇りに時々小雨が降るという不安定な天気でした。

それでもジジの血圧の薬はもう残り少なくなっていて、そろそろかかりつけ医のクリニックに行かなければなりません。

「3時からの午後の診療時間帯に、降っていなければ行きましょう。」

昼時にジジとそんな話をしていたら、ポツポツ雨粒が落ちてきました。

「今日はダメかね。」

「本当は今日行っておきたいんだけど。」

でも、3時を過ぎたら何気に止み始めたではないか。

「出かけてみましょうか。」

いざ❗️クリニック❗️

車椅子をパッと開いて、ジジを誘導して、乗せて出発です。

私が足早に押したので、いつもより揺れたのか、ジジが時折声を上げていました。

ジジ、ごめん。

クリニックは天気のせいか、空いていて、すぐに終わりました。

そして、また駆け足で薬局へ向かう途中に、大きな桜の木が満開になっていました。

桜の下で、暫し歩みを止め、親子で見上げました。

「満開だね。」

「晴れた日なら、空が青くて映えたのに。」

本当に見事な桜でした。

丁度、このお宅の方が出てこられたのでお話を聞いたら、樹齢50年くらいだそうです。

「良い花見だった。」

ジジもご満悦でした。又、来年も元気で見られると良いね。

 

(↓)おまけです。

台東区某所で撮影した桜。4月7日日曜日の写真です。

(↓)そして同じ木で、4月9日火曜日の暴風雨の後の様子です。

だいぶ散りましたが、まだ半分くらい残っていました。(^O^)

 

本日アップの貼り絵

2020年4月3日の作品です。

いまだに、スマホの写真ファイルを遡っていくと、ブログにアップしていない貼り絵が見つかります。今から丁度4年前ですね。

写真を見ると、おママは自分の部屋の自分の作業机で制作していました。

(↓)構成を考えています。

(↓)小さい市松模様の正方形を切っています。

(↓)糊を付けながら更に変化していきます。

(↓)小津和紙で購入した友禅紙です。

(↓)同じ頃に、おママは同じ紙を使って何枚か貼り絵をしていました。

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

ジ痔 問題

(2010年3月29日 アルツハイマー認知症の診断から約3年1ヶ月)

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今回は尾籠なお話です。お食事中や気の進まない方はスルーしてくださいませ。

m(_ _)m

あの悪夢が再び

昨年(2023年)秋ごろから、時々ジジがいうのです。

「また、痔がぶり返して、トイレで拭くと血がつくんだ。以前、行ったクリニックにまた行きたい。」

「もしかして、また(痔核が)飛び出しちゃってるの?」

するとそこまではひどくないようです。

「肛門が擦れて血が滲んで、痛い時がある…。」

気の毒ですね。(°_°)

 

実は、ジジは会社勤めの頃から内痔で辛い思いをしていました。

高齢になってさらに悪化し、脱稿は酷くなるとポッカリと花の咲いたような状態になり、それを自力で肛門に戻すのも難しい困難な状況になりました。それで、オネコや私もその流血沙汰に介入することも、しばしば…。(TT)

それが2019年の秋のことです。

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それで,2019年晩秋から2020年の春にかけて、専門のクリニックへ罹り、

「痔核ゴム輪結紮術」を受けて完治しました。おかげでジジに平穏な老後が訪れました。

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あゝ、あの悪夢が再びなのか。(TT)

まだ,痔核が飛び出していないなら、「痔核ゴム輪結紮術」は出来そうにないでしょう。

オネコさんが調べたところ、以前通院した専門クリニックは移転してしまい、しかも予約のシステムが面倒になっているようです。

どうしたものか…。

 

市販薬で様子をみる

移転したとはいえ、その気になればタクシーでジジを連れていくことも出来るのです。

しかし,現在のジジは4〜5年前とは違い外出時は車椅子で,屋内も一人で歩行は出来ません。勝手知ったる近所のかかりつけ医や眼科とは違いますし、そうなると、付き添いは2人の方が無難な気がします。

「ハードルが高いね…。」

しかも、ジジも毎日愁訴するわけではありません。

「思い出したように時々言うんだよね。暫く言わないこともあるし…。」

冷たい娘と言われればそうなのですが、高齢親の言う事をいちいち聞いていたら、

オネコさんは仕事ができないし、私も振り回されそうです。

出来れば様子を見たい。

そこで、オネコさんがネットで市販薬を買ってみました。

(↓)こちらの坐薬はジジが自分で入れられました。

www.catalog-taisho.com

(↓)こちらは娘が注入してあげないと使えませんでした。

www.info.pmda.go.jp

結果から言って、数回使ったくらいで、ジジの愁訴はなくなりました。

早い段階であれば効き目はあるのでしょう。

「これで,暫く様子をみたいね。」

この後、悪化せずに治ってほしいです。

 

本日アップの貼り絵

2010年3月29日の作品です。

長く続けられた「おママの貼り絵」の中では比較的初期の作品です。

昨年,おママが特別養護老人ホームに入所した時に持参したファイルに収納しました。

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。

月末企画❗️今月のイチ押しリターンズ❗️(カードを発見)

(2018年3月2日  アルツハイマー認知症の診断から約11年1ヶ月)

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遂に年度が明けてしまいました。

新しいスタートをされた方も、今までと同じ環境の方も、

新年度が良い日々でありますように。

 

私は4月に入ったのにまだ気分は3月です。

ちょっと遅れましたが、月末企画です。(^◇^;)

「今月のイチ押し❗️リターンズ❗️」とは

昨年の1月におママが特別養護老人ホームに入所したので、もう、新しい貼り絵作品は生まれません。(面会時にシール遊びはしますが…)

一昨年まで、「月末企画❗️今月のイチ押し❗️」は当ブログの月末恒例行事でした。

オネコと私は「イチ押しミーティング」をして、特に印象に残る作品を選んできました。

それはすぐに意見が一致することもありましたが、紛糾する(大袈裟です)こともしばしば…。

しかし、それも出来なくなりました。寂しいものです。

「今月のイチ押し」は今見ても素敵な作品が多いです。当時を思い出して、今、感じることもあります。

そこで考えたのが「リターンズ❗️」。

6年間72枚の中から、私が特に好きな作品を再びご紹介する企画です。

(↓)先月の「イチ押しリターンズ❗️」です。

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印象的な染色紙

2018年3月の「今月のイチ押し」作品です。

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「おママ、これって何で染めたんだっけ?アクリル絵の具?油絵の具?」

油滲みを利用したものでしょうか?当時、テレピン油の匂いがしていた記憶があります。でも、おママは小首を傾げるばかりで、自分で染めた認識もないようです。

(懐かしいのは私だけ?)

ちょっと寂しいです。でも、私があまりに懐かしがるから、おママも気になったようです。2つに切って、半分は私に呉れるんですって。

今でもおママがこの紙をどうやって染めたのか分かりません。

表面がツルツルした紙に、染めています。

テレピン油を使っていたような気がしますが、今となっては謎です。

でも、趣があって素敵です。気の向くままハサミで切り抜いて並べるだけでも雰囲気がありますね。

 

実はこの紙はその後も貼り絵に登場していました。
(↓)おママが2018年の9月に制作した貼り絵です。

私はその制作途中を全て観察していたわけではないので、おママがどうしてこの形に切り抜いたのかは謎です。恐らく、染め具合で発生した模様を辿って切り抜いたイメージなのでしょう。地図の中の島のようにも見えるし、どこかの宇宙に浮かぶ星かも知れませんね。今も時々思い出す、印象的な作品です。(^O^)

(2018年9月25日  アルツハイマー認知症の診断から11年7ヶ月) 

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同じ染色方法の作品例

2018年以降、私はおママの部屋にある紙類を物色していたら、同じ染色方法で占めたと思われる紙を何枚か見つけました。

どれも趣があるので、度々貼り絵の「お題」としておママに勧めて使ってもらいました。

(↓)その関連作品です。

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なんのために

おママは50代〜60代にヨーロッパの伝統的な皮革を使った装丁技法(ルリユール)を学んでいました。その本の見返しにマーブリング(墨流し)という技法で染めたマーブル紙しを貼るために自宅でも染色を試みていました。

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その延長線上で、染色が楽しくなっていたのでしょう。

その頃のおママは数年に一度、お仲間と画廊でグループ展をしていました。

その時に、来て下さった方に自分で染めた手製のカードを差し上げたり、販売することがありました。

昨年、片付けをしていたら、その名残が見つかりました。

(↓)同じ染色方法で染めた紙を使っています。結構バリエーションがあったのです。

封筒を止めるシール(糊は自分でつける)もカードとお揃いですね。(๑˃̵ᴗ˂̵)

(↓)中はこんな感じです。大きさの合う便箋を貼っていました。

紙を染めて、几帳面にカードに仕立てて、そして晩年は貼り絵にも使いました。

おママは本当にマメで手先が器用だったと思います。

 

おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

春の嵐 & 懐かしいもの尽くし2

(2022年12月11日 アルツハイマー認知症の診断から約15年10ヶ月)

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風雨が酷かった

3月29日金曜日

関東地方の午前中は春の嵐でした。

私は昼までに実家へ行ってジジのご飯を作る予定でしたが、雨が止んでからにしました。

昼前に実家に電話をすると、ジジがすんなり応答しました。(^。^)

この事項だけでも、ジジは元気なようです。

「冷凍庫に入っているお弁当を食べてね。」

「はーい,分かりました。」

二つ返事なので、今日は気力も頭もまずまずのようです。安心しました。(^O^)

でも、オネコさんが昼にちゃんと食べているか様子を見に行ったら、しっかりお昼寝中だったとか。(^◇^;)

「朝ごはんが遅かったからまだお腹が空いてない」

との事でしたが、一応,オネコさんが生協の冷凍弁当を電子レンジで解凍してテーブルに出してくれたそうです。

私が16時ごろに実家に到着した時には完食した容器だけ残っていましたから、食欲も問題なし。天候や体調などで私達娘が急に実家へ行けない時を考えると、96歳超高齢親が一応元気でいてくれるのはありがたいです。

 

この時期に、嵐があると、気になるのは桜です。

我が台東区の名所である上野恩賜公園の桜は無事だったかしら。

今年は桜の開花がちょっと遅れているみたいですね。

開花予報は明後日3月31日のようです。

weathernews.jp

私は今夜から実家に3連泊です。

帰りは4月1日月曜日夕方ですから、その足で寄ってみようかしら。(^O^)

思えばもう新年度は目の前ですね。

新生活や進学・就職を前にお忙しい方も多いと思います。

皆様が開花したての桜を眺めながら、心新たにスタート出来たらいいですね。

 

本日アップの貼り絵

2022年12月11日に制作された貼り絵です。

おママは2023年1月初旬に特別養護老人ホームに入所したので、「おママの貼り絵」の最晩期の作品です。

(↓)この記事でもご紹介したおママのお気に入りの小津和紙で購入した手毬模様の和紙が使われています。

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そしてもう一つ、おママがヘビーローテーションで貼り絵に使っていた同じく小津和紙で購入した寄木細工模様も登場しています。

この日,私は「お題」の計画もなかったので、おママに紙片を入れた缶から好きな紙を選んでもらいました。

やはり最初に手にしたのは手毬模様。(↓)

ハサミを手にしましたが、この時期は毎日ハサミの使い方をおママに教えないと切る事も覚つきませんでした。それでも暫く四苦八苦すると切れるようになるから不思議でした。

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画①>

2022年12月11日 10時17分〜(1分26秒)

少し切り進めていくと、感を取り戻すようです。だんだん上手に使えるようになると、おママ自身楽しくなるようです。

 

(↓)再び手毬模様に合わせる紙を選び始めました。

以前使った寄木細工模様の和紙が面白い形で残っていました。

(↓)あら、ハガキの大きさにピッタリ治まりますね。(^O^)

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2022年12月11日 10:31〜(2分28秒)

どこまで糊付けしたか分からなくなるようですが,丁寧に貼っています。

糊でベタベタした手のひらを擦り合わせているのがツボです。(๑˃̵ᴗ˂̵)

(↓)もうすぐ出来上がりです。

(↓)関連作品です。

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

おママの施設での様子(落ち着いてる)

(2024年2月26日 アルツハイマー認知症の診断から約17年)

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おママの様子

毎月,面会の時に直近1週間分の『個別記録』を施設側からいただいています。

今回も『個別記録』に目を通しましたが、概ね穏やかに暮らしているようで、特記事項はありませんでした。それはおママにとっても私たち家族にとっても幸いなことだと思います。

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貼り絵ファイル問題

1月の面会に時に、おママが貼り絵のファイルや貼り絵自体を破っていたことが判明しました。今後、同じようなファイルを再購入して収納し直すかどうしようか。あれこれ考えました。

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何をどうしようと、また同じ事を繰り返すのかもしれません。それなら、もう貼り絵ファイルをおママの居室に置かない方がいいのかもしれません。

でも、やはり、おママにとって何か見て気を紛らわせるものがあった方が良いと思いました。

そこで,今回は、ファイルではなく昔からあるアルバムにしてみました。

台紙に透明のシートが張り付いていて、ビリビリと剥がして写真を挟んでシートを被せるタイプです。

もしかしたら、おママは貼り絵を取り出せないかも?

いやいや…。

やろうと思ったら、透明シートを剥がすくらいやってのけるかもしれない。(^◇^;)

和紙にハガキは写真より厚みがあるので、どうしても台紙と透明シートの間に空気が入ってしまって浮いてしまいます。

おママは認知症になっても妙に知恵が働くので、難なく貼り絵を撮り出せちゃったりするかも。

まぁ、それなら又考えようと思います。(^O^)

(↓)楽しそうに眺めていました。

本日アップの貼り絵

2024年2月26日、面会の時のシール遊びです。

この日の面会はジジと一緒だったので、私も余裕がなくて、持参した材料の写真を撮り忘れてしまいました。

(↓)下の写真に赤い矢印が付けられていますが、実は金色にキラキラしている薄いプラスティック系の素材が2枚使われています。まさに小判のような大きさです。

実はこれ、昨年11月に、私が新橋演舞場で観劇後に拾ってきたものです。

演目は片岡愛之助さん主演の新作歌舞伎「ルパン三世 流白浪燦星」でした。

澤瀉屋の大ベテラン達が脇を固め、大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』でも評判になった坂東彌十郎さんや自身も若手と新作歌舞伎に取り組んでいる尾上松也さんも出演という、私のようなミーハーには打ってつけの楽しいお芝居でした。

(↓)この動画の最後の方に舞っている小判がこれと同じものかもしれません。お芝居の最後に上手と下手から客席に大噴射されて舞い散った小判を、私はいそいそと拾って劇場を後にしたのです。

youtu.be

おママも歌舞伎を見に行っていた頃は、花吹雪を拾い集めて、貼り絵に貼っていました。

(↓)こんな貼り絵にしていた。

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だからちょっとした思いつきで私も拾って、おママのシール遊びの足しにしようと目論みました。

今のおママにはシールもキラキラしている方が目に付きやすいようで、この小判も直ぐに2枚重なるように貼っていました。

youtube.com

<おママの貼り絵制作動画①>

2024年2月26日 14:27〜(42秒)

おママは緑色の星型のシールを自分で剥がして小判の上に貼ろうとします。その時に何を思ったのか、「すきやき❗️」と言っていました。「これが好きだわ」という意味なのだと思います。(๑˃̵ᴗ˂̵)

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2024年2月26日 14:35〜(4分16秒)

シールはたくさん貼れました。じっくりと貼る向きを吟味しています。

そして完成しました。(^O^)

 

おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。