アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

帯状疱疹の御報告と「COVIDー19」

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2019年12月2日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

御報告

昨年末に発覚したおママの帯状疱疹についてです。

現在、湿疹は跡もほとんどないくらい消えて、すっかり綺麗になりました。

問題の後遺症の神経痛についてですが、おママは1月中旬には殆ど痛みを訴えなくなりました。

これについて、私やオネコは、

「もしかしたら認知症の症状が進んで、痛みさえも認識できないほど鈍感になっているんじゃないか⁉️」

と勘繰っております。

とりあえず、本人はさほど痛みを感じなかったのは確かなようです。

良かった、良かった。ホッとしました。(^◇^;)

 

1月に掛かり付け医から帯状疱疹後神経痛の薬タリージェ錠5mgを処方されました。

本人痛みがないとすれば、

(ただでも認知症の薬や血圧の薬を飲んでいるし、これ以上おママの薬を増やすのはいかがなものか?)

と思えてきます。

結局、タリージェは4回ほど飲んで後は服用しませんでした。

 

でも、医師から処方された薬を勝手な判断で止めているわけですから、心苦しいです。

2月にジジとおママのお薬を処方してもらう時は、それを医師に伝えなければなりません。気が重いなぁと思っていました。

 

そのXデーが遂にやってきてしまいました。(°▽°)

2月10日、丁度ジジもおママもお薬が無くなったので、3時の午後診療開始を目指して掛かり付け医のクリニックへ。勿論、私もお供しました。とぼとぼ…。

 

「母はあれからすぐに痛みを全く訴えなくなったので、お薬の服用はやめています。」

恐る恐る報告すると、先生は和かに仰いました。

「良かったです。あれだけの湿疹が出ていたのですから、相当長く痛んでもおかしくなかったんです。痛みが残らなくて良かったですよ。」

私、処方されたお薬をおママに飲まさなかった事で先生がムッとされるかと思っていたので、気持ちが軽くなりました。

 

「先生、もしかして、母は認知症が進んで、痛みを感じる感覚が鈍くなっているんでしょうか?」

「いやいや、そんな事はないでしょう。いくら認知症が進んだって痛みは感じますよ。」

 

そうなのか…。感じなくなるわけではないんだ…。

その伝え方が分からなくなって、

伝えづらくなるだけなのかも…。

確かに「頭が痛い」とか時折言ってますものね…。(^O^)

 

harienikki.hatenablog.com

 

「COVIDー19」

この時、クリニックの受付で⬇︎の文面のプリントを手渡されました。

発給元は地元の医師会で、下半分に地元の保健所や相談窓口の連絡先が記載されています。

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今、まだ公には、中国の流行地域から帰国したか(来日したか)、患者と濃厚接触した人のみ感染の可能性があるというスタンスなのでしょう。

でも、これって、どうなんだろう…。

 

水際で感染爆発を食止めるために、必死の対策が取られていると思います。

政府チャーター機で帰国された方々、クルーズ船で御苦労をなさっている方々、それを支えている多くにスタッフの方々には頭が下がります。

 

しかし、日本は海外との交流が頻繁ですから、本当に水際で食い止められるのかしら。

なんとか、感染を検査する検査キッドが保険適用になって、街の小さな診療所やクリニックでも出来る様になって欲しいものです。

高齢なジジとおママ、そして胃癌のクレバーも居ますのでとても心配です。

 

国内でパンデミックを防ぐためには、一人一人が手洗いうがいを徹底し、体力を落とさないようにするしかないと思います。(^。^)

 

それでようやくこの新型肺炎に名前がついたそうです。

「COVIDー19」

コビッド19と読むのだそうです。コロナウイルス(coronavirus)と病気(disease)の文字と最初に確認された年を組み合わせたとか。

 

www.tokyo-np.co.jp

www.asahi.com


本日アップの貼り絵

「お題方式」の貼り絵です。昨年11月29日に私はおママの机の引き出しから、こんな包を発券しました。⬇︎白松がモナカ❣️

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 それを開けてみますと、⬇︎白松がモナカの包装紙を細かくカットした紙片や千代紙が出てきました。

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 それで、私がこれを元に、他の紙を並べて置いた「お題」がこちらです。⬇︎

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白と黒のストライプは甥っ子(オネコの息子)がおママにくれた包装紙の残りかも?

 

「お題方式の貼り絵」 とは…。

今年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。

それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

www.monaka.jp

 

おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

気持ちを作る

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(2019年12月18日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

2月10日の午後

毎月恒例、ケアマネージャーさんがいらっしゃいました。

まず玄関で開口一番、

「デイサービスから、ご自宅で転んだというお話を聞きましたが、お身体のほうは大丈夫ですか?」

とのお言葉…。

例の襖をぶち破った件ですね。⬇︎

harienikki.hatenablog.com

 

ジジはスタッフさんにお話ししていたそうです。それで、デイサービスから直ぐにケアマネさんにも連絡が入ったらしい。家族としてはその連携に安心感を覚えます。

m(_ _)m

まずは、ジジに怪我がなかったのでホッとなさっていました。

それから日々の色々な事や、身体の事、デイサービスでの事などを話し合いました。

こちらからは、1月からジジの入浴サービスが始まり、週2度が可能になっての感想などなど。

 

ジジも弱音を少々。(^O^)

まぁ、弱音も吐きたくなるでしょう。

 

「最近は寝ていられるのなら寝ていた方が楽な気がするけど、そうもいかないし、そうなるともう歩けなくなりそうだしね…。

気力が落ちてきたような気がするんです。

それで、髭剃りを毎日する事にしてみました。

仕事を辞めてから、髭剃りは3日に一度くらいだったけど、最近毎朝やることにしたんですよ。

朝、起きて髭を剃る。そうすると身体とは違って、気持ちがしゃんとするような気がします。

身体はそんな調子だけど、髭を剃って気持ちを作っていかないと、もうダメになりそうだからね。」

 

ジジが完全にリタイヤしたのは2年半前、89歳の時です。

働いている時は、毎朝髭を剃る事でお仕事モードに気持ちを作っていたのですね。

 

 

 私はふと思いました。

「気持ちを作る」ってなるほどだと思う。

50代の私も心身共に消耗したり、落ち込んだりする時に、何度か気分を上向けないとと思う事はあります。

ただ50代のと90代の心身の辛さは個人差はあるけど全然違うと思います。

 

気持ちを上向ける…。立て直す…。気分を変える…。

それでは追いつかない感じなのかもしれません。

 

そう言えば、最近、娘のアズキが出勤前にしっかりお化粧をする様になりました。

それも気持ちを作っているのかも?

 

頑張りすぎては絶対にいけないと思うけど、気持ちの張りは必要だと思います。

 

さぁ、今日も「気持ちを作って」生きてまいりましょう。

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気持ちを作るぞーーーーー❗️

 

本日アップの貼り絵

同じ紙をメインに使った貼り絵が他に2枚あります。それがこれら。⬇︎

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(2019年12月18日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

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(2019年12月18〜20日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

 元はこちらのパッケージ。良いですねぇ。(^O^) 私好みの色彩です。

明るくて楽しくて大好きです。

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 これは昨年、姪っ子のユズちゃん一家が浅草に行った時に立ち寄った、かりんとう屋さんのパッケージです。折りたたんだ中にかりんとうが入っていたのかしら。

ユズちゃんからはこの他のバージョンも何枚かもらっているので、またおママの様子を見ながら、「お題」にしてみたいです。

⬇︎こちらのお店。

www.karincoron.jp

 

楽しく切っております。⬇︎

日本橋」「八重洲」「かりんころん」と書かれた提灯を切り抜く時に、おママはこだわりがあったようです。確かに同じ形には切っていません。(^O^) 

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⬇︎構成は案外すんなり決まったもよう。(๑˃̵ᴗ˂̵)

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⬆︎大きな波模様のパーツですが…。いろいろなものを切り取った跡の形、そのままでございます。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

危険がいっぱい‼️

 


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(2019年12月30日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

危険その1

今週の月曜日(2月3日)の午後、私はおママがダイニングテーブルで貼り絵に取り組んでいるのを見つつ、夕飯作りに勤しんでいました。

メインのおかずはシュウマイ(もちろん出来合いの…)ですが、副菜としてチンゲン菜とシラスの和物をつくりました。

 

これって簡単なのです。

洗ったチンゲン菜1株を適当な好みの大きさに切って器に載せ、ラップをして電子レンジで蒸します。

柔らかくしんなりしたらレンジから出して、熱々のうちにフォークか何かでギュッ絞ります。顆粒出汁を二本指でひとつまみ振りかけて混ぜ混ぜ。

シラスをザルに入れ、熱湯をかけて塩分を落としたシラスと和えるだけ。私はそのままでも食べますが、塩気が足りない場合は数滴お醤油を垂らせばOKでしょう。

器に盛り付けて、私は帰りました。

 

その夕食のテーブルで事件は起きました。(大袈裟です)

ふと、ジジが向き合うおママを見ると、件のチンゲン菜とシラスの和え物におママはアラビア糊を垂らしかけていたそうな…。

 

アラビア糊って、おママがいつも貼り絵をする時に使っている液体糊です。

貼り絵をしていた時のまま、テーブルに載っていたのでしょう。

 

「そんなのかけないの‼️それは紙を貼る糊だから食べられないよ‼️」

「大丈夫よ。」

「ダメだって‼️そんなものかけて食べたらどうかしちゃうでしょ。」

 

「こないだかけたら美味しかったわよ。私は分かっているんだから❗️」

「…………。」


勿論、ジジはおママから取り上げて、食べさせませんでしたが、心底、動揺したそうです。

目の前で妻がお惣菜に液体のりをかける様を目の当たりにしたら、誰だって頭が真っ白になるでしょう。

 

「もしかして…、おママに(調理を)やってもらったら…。まさか、これまでもアラビア糊を入れられてないだろうか…。」

かなり不安になったそうです。

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危険その2

(おママは頭がおかしくなってしまったのだろうか?)

この晩、ジジは夕食の時に事件が頭を離れず、ずっと心が騒ついていました。

 

いえ…。ジジ、もうだいぶ前からおママはおかしいのですよ…。

今更何を仰います事やら……。

 

(今夜は早く寝かした方が良いだろう。それには布団を敷いてあげるか…。)

ジジはそう思ったとさ…。

 

実家では足腰の弱いジジはベットを使っています。それは私ら姉妹が昔使っていた2段ベットの片方だけ組み立て直した物です。

おママはずっと布団派でした。そして、今まで通り敷布団を敷いて寝ています。

それにおママはジジと違って足も腰もいたって丈夫。布団の上げ下ろしだってお茶の子さいさいです。だから、ジジがベッドを使っていても、今まで通り敷布団を敷いて寝ています。

 

つまり、この夜、ジジは自分では普段やらなくなった「布団を敷く」と言う行為をおママのためにやろうと思ったのです。

 

どっこらしょ‼️

 

ジジは重い布団を動かしながら思わず後ろ様に倒れました。

その身体は押し入れの戸の襖を直撃し、重なって片方に寄せられていた戸はジジが倒れる衝撃をまともに受けて大きな穴が開いてしまったとさ。

 

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取り敢えず、怪我がなくてよかった。

しかし…、大惨事でした。

普段やらないことをやろうとするから…。

おママより足腰が悪くなっているのに、

「布団を敷いてあげよう」

なんて仏心を出すからです…。

 

結局、危険の元はジジの気持ちにあったのですね。

仏心だけでなく、

「私は男だから、妻が変になった時は自分がしっかりしなければ‼️

という夫としての自負も危険に繋がってしまいました。

 

私は、水曜日に実家へ行った時、初めてこの話を聞きました。

惨劇の後はなかなか酷いもので、おママは何度か「自分で直す」と言ってはみても、どうする事も出来なかったようです。

老朽化した家ですし、襖だけ新しくしてもなんなので、ジジは張り替えるという気持ちはなさそうです。

「応急措置でいいから…。なんとかして欲しい。」

確かにねぇ…。

穴が空いた凄まじい襖が部屋にあるのは、見ていて精神衛生上良くないと思いました。

それで、私は養生テープと大きなカレンダーの紙を使って応急措置を行なったのです。

 

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事件当日、襖は重なっっていたので、両面ともこの惨劇…。

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昔のおママならもっと綺麗に応急措置ができたかも…。

作業しながら思いました。

ジジが倒れてぶつかった先が襖で良かったと…。

もし、硬い壁だったら、ジジの方が怪我をしていたでしょう。

 

 ジジの身体で重い昔ながらの布団を持つのは不可能です。

 

「布団なんて、今となっては引きっぱなしでいいじゃないの。」

オネコがジジに言っていましたが、おママが自分で押入れに片付けてしまうので、仕方ありません。いつだって、布団を敷くのもおママ自身なのですから、

 

 だから、とにかく❗️

ジジよ…。その不可能を無理にやったりしないでくださいね。

 

 本日アップの貼り絵

昨年末に制作された貼り絵です。

この日は私が実家へ行く年内最後の日です。三賀日にオネコの家に行くので、その時には会えますが、私はしばらくお休みとなりました。

それで、空のティッシュ箱をおママと一緒に切抜き、年明けにおママが取り組みやすそうなパーツを揃えておこうと試みました。

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ネピア ネピネピ の水色の箱。⬆︎

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六花亭の包装紙のお花と組み合わせてみた…。

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黄緑色のはクリネックスの空箱からです。

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

 

小津和紙に行きました。

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(2018年4月18日 アルツハイマー認知症の診断から約12年2ヶ月)

 

越前 耳付きはがき

おママはいつも「越前 耳付きはがき」という和紙の葉書を台紙にして、貼り絵をしています。

いつからその葉書を使っているかというと、恐らくおママが認知症になる前の、貼り絵を始めた頃だと思います。

選んだのは勿論おママ。

分厚くて和紙の風格を感じさせる、しっかりとした葉書です。

 

中年期から革工芸やルリユール(ヨーロッパの伝統的な川による製本技術)を学んでいたおママにとって、当初、この貼り絵制作は手慰みだったでしょう。

洋紙のもっと安価な葉書でも良かったはずではないか…。

 

でも、あえてこのしっかりとした和紙の葉書を選んだところに、おママの矜持があったのかも知れません。

たとえ今までの手仕事と比べてお手軽なお楽しみだったとしても、

しっかりと取り組みたい。

そのモチベーションのためにも、良い葉書を台紙に使いたかったのではないかしら?

 

この「越前 耳付きはがき」日本橋小津和紙で購入しています。

1箱100枚入りで3080円。

思いっきり高価ではありませんが、1枚30円強ですから、安いとも言えませんね。

(^O^)

 

貼り絵を始めた頃、おママはこの葉書を日本橋のお店に買いに行っていました。そういえば、私もおママと一緒に行った事があります。

認知症の診断を受けてしばらくは、箱に残り枚数が少なくなると、おママはオネコやジジと買いに行きました。

しかし、日曜日が定休なので、仕事をしていたジジはなかなか付き合えません。

それで、いつしかジジが小津和紙に電話を掛けて1度に2箱をお取り寄せで購入していました。

 

一昨年に私が仕事を辞めてからは、時間ができました。それで、私が日本橋のお店に直接買いに行くようにしたのです。

何故か…⁉️

何故って、小津和紙のお店に行くと綺麗な和紙がいっぱいあって、楽しいんですもん。

 

www.ozuwashi.net

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 やはり買ってしまう…。

100枚入りの葉書が、残り10枚くらいになると買いに行くのですが、

前回はいつだったかしら?

でも、そこはブログをやっている強みでしょう。直ぐに分かってしまいます。

 ⬇︎2019年10月9日でした。

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このところ、おママは月に25枚から30枚くらい 制作していましたから、

4ヶ月後の今は丁度良い時期だったのですね。

 

小津和紙の店内で私はどうしても大判の千代紙の棚に吸い寄せられてしまいます。

よくよく目を凝らすと、おママが持っている千代紙の色違いや同じ物が見つかりました。

(これも、あれも、やはり千代紙は小津和紙で買ったんだね。)

そんな新発見と共に、 私の楽しみは「おママが好んで使うんじゃないか?」と思う千代紙を探すことです。それは紙好きにとっては至福の時。

 

⬇︎今回はこの3枚を買いました。

大判の原紙を4分割している千代紙の棚から見つけたのです。

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 これらがおママの貼り絵の材料になるかどうか分かりませんが、

自分で持っていたいなぁと思った柄です。素敵❗️(^O^)

 

これからも又、「越前耳付きはがき」を買いにいきたいものです。

おママ、ボチボチでも良いから、貼り絵を続けてね。

 

 ⬇︎おママが最後に小津和紙に行った時のこと。

認知症の症状が進んで、なかなか連れて行ってあげられません。ごめんね…。

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 本日アップの貼り絵

昨年4月ですから、だいぶ前の作品です。

昔、おママが小津和紙で購入した大きな原紙の千代紙を2019年4月17日に切り出して、翌日制作しました。

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 おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

記憶について No.41 昭和人

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(2019年11月6日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

 

日付が書けなくなってきた❗️

おママの貼り絵制作には、長年一貫としたルーティンがあります。

 

手すき和紙の白い葉書に貼り絵をする。

⬇︎

完成したら裏面に制作日を記入する。

⬇︎

貼り絵を収納しているファイルに入れる。

 

このルーティンに関しては…。

昨年あたりから、おママは貼り絵をファイルに収める事が怪しくなりました。

「ファイルに入れましょう」とジジや私が言わないと、何処かへ独自に仕舞い込む事例も増えてきました。

 ⬇︎昨年11月にはこんな事もありましたわ…。

harienikki.hatenablog.com

 

そして、今年に入ってから増えた事があります。

それは日付が書けなくなってきたのです。

(なぜ今年から⁉️)

これは私の想像ですが、理由の一つに2020年になった事があると思います。

 

2010年代が終わって、2020年代になった。

 

「お母さん、今日の日付を書きましょう。」

「日付って?」

「今日が何日かを書くのよ。」

「ああ、そうだったわ。」

「にせんにじゅうねん、にがつ、みっか です。」

おママはボールペンを手に必死で書こうとします。

「え…、にせんじゅうねん?それで何ですっけ?」

「にせんにじゅうねんですよ。」

 

 大抵、新聞の日付を見本として見ながら書いてもらいます。

それでも、こちらが読み上げないと、しっくり飲み込めないらしい。

おママは2020年代に入った事を受け入れられないのか?受け入れたくないのか…?

2010と書いてしまいます。

 

この10年間、2010年代が続き、

おママはずっと「2010」から「2019」まで書いてきたのです。

 

記憶力は落ちていますが、習慣的になった動作はまだ出来る事が多いです。

だから、おママは耳から頭、そして手への情報伝達回路に顕れるのは

「にせんじゅうなんねん」代が圧倒的に多いのでしょう。

 

ポンと出てくるおママの歴史

先週、私はおママに毎度お馴染みの声掛けをしました。

「お母さん、今日の日付を書きましょう。」

完成した貼り絵の裏に記入しようとして、おママはふと顔を上げました。

「今年は昭和何年だっけ?」

「えっ………⁈」

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まず、おママの口から元号が出てきた事が衝撃的でした。

そして、それが2つ前の昭和だった事も感慨深いです。

 

そうですよね…。

昭和はおママが生まれて半世紀以上生きてきた時代。

おママの歴史の中でも1番長く、そして最も活動的だった時代ですものね。

平成は31年、令和は実質まだ1年弱です。

きっと、頭の中で認識できる時代は昭和だけでしょう。

おママは昭和人なんですもの。

 

それはそれで良いような気がします。

おママさん、今年は昭和95年なんですよ。(^O^)

 

ところで、昭和が終わった時、おママは56歳でしたか?

今の私が54歳です。

(あの頃のおママは私と同じくらいの歳だったんだ。)

そう思うと、尚更、感慨深かいです。

 

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はいはい、分かったわよ。もう令和だから、取り敢えず降りてきて❗️

本日アップの貼り絵

このお花に絵を見てピンとくる方…。

それはきっと食いしん坊さんでしょう。

 

北海道の六花亭の包装紙の模様です。(^O^)

www.rokkatei.co.jp

実際使ったのは紙袋でした。切り開いて平らで綺麗なところだけ残すとこんな感じでした。⬇︎

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11月6日の午後、おママにこの紙を見せると、綺麗なので直ぐに食い付いてきました。

おママと2人でいくつか大雑把にお花を切り分けてみました。

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「お花はこれが良いわね。」

おママは気分で決めて、貼り絵に取り掛かりました。

 

まずは切らなきゃ…。

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この日は細かくカットしたかったようです。

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本当にハサミで紙を切るのが好きですね。好きこそ物の上手なれ。そう感じます。

 

 

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「これで良いわね。」

「良いですね。」

そしておママは糊付しました。

若干、この作業中に場所が変化しました。

いやいや…、若干でもないですね。(^o^)

私はブルーのワンポイントが効いていると思うので、完成形の方が好きです。

 

材料となった他の紙は…。

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⬆︎日本橋小津和紙で購入した手毬の千代紙。

 

 

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⬆︎おママが認知症になる前に購入していた千代紙。購入元は不明です。


おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️(2020年1月版)

 

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(2020年1月20日 アルツハイマー認知症の診断から約12年11ヶ月)

 

『月末企画❗️今月のイチ押し』とは…。

 このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)m

 

おママは今月1月31日現在で30枚の貼り絵を制作しました。

その中から「今月のイチ押し‼️」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じ…。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品 

 

今回は①②③に該当します。

 

この作品は記念すべき令和2年最初の「今月のイチ押し」です。

先週、オネコとザックリしたミーティングを行いましたが、今週はオネコ多忙につき、結局、私が殆ど独断で決めました。

その決め手はただひとつ。

2020年1月に制作された貼り絵に中で、私の1番好きな貼り絵なのです。(^O^)

 

この作品も最近お馴染みの「お題方式の貼り絵」に該当します。

 

「お題方式の貼り絵」 とは…。

今年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。

それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

「お題方式」の難しさ 

私が「お題」をセットする時に1番大事に考えるのは、おママが思わず貼り絵に取り組みたくなるような紙を探し出すことです。

 

おママの作業机は様々な包装紙や千代紙の切れ端が溢れかえっています。

それらを無造作に白い葉書の上に出しておいても良いのですが、

最近のおママときたら、心を惹かれなければまた紙に包んで何処かへ片付けてしまいます。

 

貼り絵の中心になるような、キーポイントが有れば良いのですが、なかなかそんな都合の良いものは見つかりません。

それで私はおママの作業机の引き出しを漁って、過去におママが切り抜いて放置していたような紙片を見つけたいと思っています。これもそうあるものでもない…。

 

 

1月20日の午後、私はおママの引き出しからこんな透明袋を見つけました。⬇︎

( なんか、面白そうなのがあるぞ。)

そうです。装飾的で綺麗なアーチ型の紙片です。これは写真ではなくイラストのようでした。

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 ⬇︎そして、これが「お題」です。

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 装飾的なアーチ型は貼り絵のキーポイントになってくれるでしょうか?

それとも、おママによって再び片付けられて、行方不明になるのでしょうか?

 

アーチ型に導かれて

私が実家で夕飯を作っている頃、おママは興味を持ってくれたのか、「お題」に取り組んでいました。

 

⬇︎ 16時36分

これより20分ほど前からおママは作業机に向かっていました。

そして、私がおママの様子を見ると、こんな状況でした。

どうやら、アーチ型は見事にキーポイントの役割務めてくれたようです。

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そして、約30分後に様子を見に行くと、だいたいの構成と配置が決まっていました。

 

⬇︎17時03分の様子。これより少し前に、糊付けを始めました。

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⬇︎17時04分 悪戦苦闘中。

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この時、すでにおママに指は糊でベタベタでした。

小さな黄緑色の菱形を指に付けてしまったり、床に落としたり…。

なかなか上手くいきません。

完成できたのは⬆︎この写真より15分くらい後の事でした。

 

こうして写真データの撮影時刻を追っていくと、おママは1時間くらい集中して取り組んでいた事が分かります。

 

それもこれも、おママがアーチ型のパーツに心を惹かれたからでしょう。

まさにキーポイントの勝利だと思います。

 

素敵なアーチ型のパーツに導かれて、おママが紡いだ作品です。

この貼り絵を「今月のイチ押し」に決定‼️

パチパチパチ👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

一部ですが…、この貼り絵に使用された紙について…。

ピンキングハサミで切った三角形に「SoftBank Corp」と小さな文字が印刷されています。これはソフトバンクから送られてくる封書(料金明細が入っていた)の内側の模様です。つまり、封筒を切り開いて、おママは貼り絵のパーツを切り出したようです。

 

チョコレートでコーティングされた小さなミルフィーユが有名なベルン(BERNE)の昔の包装紙。関西には出店していないので、東京土産として良いです。

現在はこの包装紙は使われていないようです。

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https://berne.temiyage-gift.com/?p=617

 

 ⬇︎ヘビーローテーションの紅茶ティーパックの包装。

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 ⬇︎播田屋さん絲印煎餅の包装紙です。軽くてとても美味しいお上品なお煎餅です。

伊勢土産にぴったりなお菓子です。

https://haritaya.sakura.ne.jp/

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⬇︎日本橋小津和紙で購入した千代紙

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www.ozuwashi.net

 

 

 ⬇︎過去の1月版「今月のイチ押し」です。

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com



 

おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

要介護1になってから…。

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(2019年10月27日 アルツハイマー認知症の診断から約12年8ヶ月)

あれから2ヶ月ほど経ちました。
昨年12月の初旬に、ジジはは要介護1になりました。
それからあれこれ変化もありましたので今回はそのご報告まで…。
harienikki.hatenablog.com

ジジは昨年、脊柱管狭窄症の影響もあって、室内の歩行もかなりきつくなって参りました。

それプラス、秋には利き手である右の手首を痛めた事が元で長年患ってきた内痔も悪化するという、踏んだり蹴ったりの状況でありました。

目下、暮らしの中で1番問題なのは入浴です。
浴室に手すりをつけているとはいえ、湯船の出入りは身体がよろけてしまいそうで、かなりな恐怖でしょう。

(できれば今のところ週2回通所しているデイサービスで入浴サービスを受けたい。)

その一心で再申請をして、要介護1になりました。

ところがデイサービスでは多くの通所者が入浴サービスを受けており、すぐには空きがないとの事でした。
それでジジはしばらく待機となりました。

いつ空きができるかも分からないし、
取り敢えず、入浴中の安全のために出来る事はしておかなければなりません。

浴槽対策
そこで、浴槽内に台を入れることにしました。
⬇︎こちらPanasonicの浴槽台[ユクリア]ソフトタイプです。
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これはレンタルではなく、購入品です。3割負担で4,380円でした。

安定性があり、足の裏にはしっかりとした吸盤がついています。これが浴槽の底にしっかり固定されます。
だからと言って、取り外しに困ることもないようです。

かなりずっしりとした重みがあるので、ジジはお湯の張ってある浴槽に入れる(沈める)のは出来ますが、空の浴槽の底から持ち上げるのは出来ません。
浴室の掃除の時に私が浴槽から出して、洗っています。

現在,ジジは高さ10㎝で使用していますが、20㎝までは上げられます。
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これでも、危ないかも…。

やはり、私がいる昼間の時間帯に入ったほうがいいように思いますが、永年の習慣で夜にしたいそうです。(^O^)

寒いからジジはお風呂に入りたい。
寒いと更に身体が強張って危ない。
何故かおママは家ではお風呂に入らない…。

心配をしていましたが、
年が明けて今年から、ジジも入浴サービスが受けられるようになりました。

そして、おママが別の認知症専門のデイに1人で行っている間の土曜日に、ジジはデイサービスを1日追加して入浴できるようになりました。
つまり、おママの入浴サービスは週1回。ジジはこれで2回になったのです。

ジジの入浴問題は何とかなりそうです。

「もう、家でお風呂に入らなくても良いでしょ‼️」

娘達にはそう言い切られていますが、お風呂好きのジジは浴槽台も買ったし、週に1度くらいは我が家のお風呂にも入りたいとか…。

転ばないように気をつけてくださいね。

トイレ対策
入浴の次にジジがよろけて危ないのはトイレです。

2018年に1階2階両方のトイレに据え置き型の手摺りをレンタルで導入していました。
その時付けた手摺りは片方だけでした。
⬇︎こんな感じ。
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このほど、それのもう片方にも付けて、両手摺りにしました。⬇︎
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2カ所あるトイレの両方とも、手摺りを追加したので、月々のレンタル料は500円ほど上がりました。

負担が増えるのはなんですが、これで安定感が増して、転倒リスクを軽減できれば良いと思います。


同じ置き型手摺りをBetty (id:Betty0918) さんのお宅でも使っていらっしゃいますね。
www.betty0918.biz


本日アップの貼り絵
斜め上方向にパッと広がるような、おママの好きなデザインだと思います。

主だったパーツの元はこちら。
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15〜20年くらい前に、おママが自分で染めた墨流し染です。

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ハワイの包装紙。昨年の初夏から夏にかけて、おママはこれがお気に入り何枚も貼り絵を作りました。その残りでしょう。

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ヘビーローテーションティッシュボックスです。

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。