アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

おママ、ショートステイに行く

(2022年5月27日 アルツハイマー認知症の診断から15年3ヶ月)

 

まさかのキャンセル❗️

「そろそろショートステイも考えた方がいいね。」

姉のオネコがそんなことを言い出したのは、1年以上前のことでした。

デイサービスは日中だけの通所施設ですが、ショートステイは何日間か短期間お泊まりする施設です。

ネットで調べたりはしていたのですが、日々の細々したことに追われてついつい時間ばかりが経ってしまいました。いつもながら我らはなかなかお神輿が上がりませんでした。

 

ショートステイは申し込んですぐに利用できるわけではありません。

大体、予約は2ヶ月前や3ヶ月前にしておくのです。それも人気のある施設は希望通りに予約が取れるとは限りません。

そんなこんなを考えると、ちょっと二の足を踏んでしまいました。

しかし、今年の春ごろからおママの症状は進み、主たる介護者であるジジが7月にはコロナで入退院してからというものの、更に衰えたなと感じています。

それで、この夏から、オネコと私が二人をサポートする負担が格段に増えました。

オネコは歩いて来られる距離に住んでいるとはいえ、基本的に平日は在宅ワークをしています。

私はというと、自宅から実家まで片道1時間はかかります。連続して実家へ行くときは泊まり込むようになりました。

「おママだけでもショートステイを利用しないと保たない。」

実際にそんな必要に迫られて、慌ててケアマネジャーさんに相談しました。そして直ぐにケアマネジャーさんを通して申込みをしました。

希望の施設では、9月の初旬に11月の予約をします。しかし11月はずいぶん先です。待てません。

その前に「いつでもいいから」ということで、「キャンセルがあったら声をかけてください」と8月中にキャンセル待ちの申し込みをしていました。

そうしたら、思いがけず、9月の上旬の平日に2泊3日のステイができることになったのです。

 

契約時のあれこれ

ショートステイの日程が確定したら、まずは初回の前に契約が必要になります。

施設のスタッフが実家へ来て、本人と家族と面談しながら行いました。

ケアマネジャーさんも同席してくれたから、話もスムーズに進みました。

内容は…。

本人の日常の様子や症状、体調、よくある問題行動、服用している薬など細かくお伝えしました。特に最近はトイレでの動作が分からなくなっており、必ず付き添っていただくようにお願いしました。

そして,問題は目のことです。視野が大きく欠損しているので、なるべく正面から話しかけるようにしてほしいです。

私はいつもおママを名前で呼んでいます。おママにとって,私は既に娘ではないので、「芙貴子さん」と呼んだ方が自然なのです。それに気がついたスタッフさんから聞かれました。

「施設内でも苗字ではなく芙貴子さんとお呼びした方がいいですか?」

その方がいいですね。だっておママは苗字が分かりませんから。(^◇^;)

 

その後、着替えや室内履き、歯ブラシやコップ、テッシュボックスなど、用意する物の説明を受けました。持ち物全部に名前をつけなければなりません。

そしてお薬も日付ごとにきちんと小袋に入れてセットします。

施設内で滞在するのは4人部屋です。それでもパーテンションで区切ることもできますし、プライベートスペースは確保できているようです。

「ベットのある個別のスペースは寝る時だけで、ほぼ日中は共同の広いお部屋で座って過ごしていただいてます。音楽を流したりテレビ番組をつけたりしています。今はコロナであまり外部から指導員を呼べないので、レクリエーションは殆ど無いので申し訳ありません。」

どうやら、その座る椅子はセンサー付きで、立ち上がると直ぐスタッフさんに伝わる仕組みになっているそうです。

 

送迎に関しての説明もありました。これは施設によってそれぞれ違うと思います。

その施設では送迎車に往復とも家族が同乗しなくてはなりません。ちょっと面倒ですね。でも考えてみれば、行きも帰りも施設に家族が出向くのですから、どんなところか雰囲気くらいはわかって良いし、直にスタッフさんから施設内での様子を聞けるので良いのかも知れません。

オネコが荷物を揃えてくれて、さぁ、おママ、出発ですよ。(^O^)

 

元気でご帰還

往きはオネコが担当し、私は帰りを担当しました。

最終日の午後、私が施設に迎えに行くと、おママは担当のスタッフさんと笑顔でロビーに降りてきました。とてもスタッフさんと打ち解けたようです。満面の笑顔でした。私の顔を見ても「どなたかしら?」みたいな感じでした。(^◇^;)

それはそれでいいのです。施設内で嫌な思いはしなかったようですから。何よりです。

スタッフの方に施設内での様子を伺いました。

日中も夜間にトイレに起きた時も、おママは施設内を歩き回っていたそうです。

「やはり,なんとなくいつもと違うと感じたようです。」

「他の利用者の方と楽しそうにお話ししたり一緒に歌を歌うこともありました。ただ、スタッフでも他の利用者でも、誰か1人に気がつくと、まるでロックオンしたみたいに付き纏う事がありました。」

視野に入った人を逃すまいと思ったのかしら?(°▽°)

「お食事は食べるようにとお話しすれば、お一人で完食されていました。」

不安に駆られてパニックになったり騒ぐことはなかったのでしょうか。

「芙貴子さんではありませんが、他の利用者の中には夜中に叫んじゃう方もいたのです。それを聞いた芙貴子さんは、両手を打って拍子を取りながら

『う・る・さ・いん・で・す❗️し・ず・か・に❗️』

と大声を出していらっしゃいました。」

十分、おママも騒音だったかも?(^◇^;)

そして、最終日にトイレで大をする時に、やはり手を汚したりする事があったそうです。でも、あらかじめお伝えしていたし、上手に本人に働きかけて下さったようです。

 

そして、おママはスタッフさんと別れを惜しみながら送迎車に乗り込み、発車してスタッフさんの姿が見えなくなるまで笑顔で手を振り続けていました。

 

おママはジジのことはまだ家族のような印象を持っているようですが、その記憶はあまり無いようです。ショートステイでも,家に帰りたいと駄々をこねることもなかったのです。それならば、今後もショートステイなどを利用しても大丈夫な気がします。

半分安心しました。そして、半分寂しさを感じました。(^O^)

 

本日アップの貼り絵

2022年5月27、こんな「お題」を考えてみました。おママはどうするかな?(^O^)


(↓)この展覧会のチラシも少し混ざっています。

(↓)おママはまず大好きだった手毬模様を選びました。これは2017年5月におママが小津和紙で自ら選んだ友禅紙です。この時はオネコと私と3人で行きました。

あれから5年、おママは大好きだった小津和紙に行っていません。なかなか電車での移動は難しくなりました。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年5月27日 14:22〜(2分17秒)

おママは手毬が2つ連なるピースを2枚切り抜こうとしています。

「チュンチュンチュン,チュンチュンチュン

こうして、こうして、こう。」

楽しそうに歌いながら切っています。2022年9月19日現在、おママはこんなに上手に切り抜くことはできなくなりました。感慨深いです。

 

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年5月27日 14:26〜(21秒)

おママは構成をあっという間に決めました。

しかし、順調なのはここまでです。それから作業は混乱と混迷を深めていきます。

一度貼ったピースを剥がして貼り直す事はよくあるのですが、

この日のおママはそれを何度も繰り返しました。

(↓)遂にしっかり糊付けした大きなピースの上部を剥がしてめくり上げ、小さな手毬をその内側に挟み込もうとしています。実はこれはおママが良くやる手法なのです。

 

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<おママの貼り絵制作動画③>

2022年5月27日 14:48〜(1分19秒)

おママはせっかくめくり上げたのに、その目的をわすれてしまいました。

チャーコが「ここだったよ」と教えました。

さらに「糊を付けてください」というチャーコの言葉は理解できないのですが、自分で納得していればスムーズに糊を手に出来るようです。

 

(↓)最後に1ピース追加して完成しました。(^O^)v

(↓)この手毬模様の友禅紙はおママのお気に入りでした。

幾枚もの貼り絵に使われて、もうほとんどありません。(^O^)

 

(↓)関連作品です。

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

栗ごはん炊きました

(2022年5月20日アルツハイマー認知症の診断から約15年3ヶ月)

 

秋の味覚

9月も中旬となり、朝晩は少し涼しくなりました。でも、日中は結構まだ暑いです。

東京は気温だけ考えたらドバイ並み?に暑いのです。

それでも、スーパーでは栗を見かけるようになりました。

去年は不作で買おうとした時にはなかなか見つからなかったから、

「見かけた時に買っちゃえ❗️」

私は勢い込んで栗ご飯を炊こうと思いました。

去年は11月のおママの誕生日に合わせて炊いていたのですね。

今年はまだ9月。早めにジジとおママに秋の味覚を届けようと、私は珍しく殊勝なことを考えました。

(↓)去年の栗ご飯

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草臥れた…(^◇^;)

私は洗った栗をボールに入れて、そこへ熱湯を投入します。指が入れられるくらいお湯が冷めたら、まだ温かいうちに栗を剥き始めます。

それでも大仕事です。

昨年、娘のアズキに手伝わせたら、たった3個剥いただけでピーピー根を上げていました。

今年、そのヘタレ娘は、私が栗剥きに奮闘しているのを背中で感じながら、涼しい顔でリモートワークに精を出していましたわ。

ええ、平日ですし、勤務中ですから仕方ないんです。でも、炊き上がった栗ご飯を無邪気にパクついている姿を見ると、

「この人、嫁に行ったらどうするんだろう」

と思いましたわ。どうにかするか…。栗ご飯なんて買ったら良いんだし。(^O^)

 

(↓)途中で休憩しました。

(↓)剥き終わりました。もう、今年はやりたくないです。(°_°)

友人に聞いたら、栗は鍋に入れて、水から10分ほど茹でると剥きやすいそうです。やはり、剥くのは冷める前が良いようです。

(↓)炊き上がりました。これ3人分です。

 

冥土の土産は更新制ね

今日(9月16日)は昨日炊いた栗ご飯を実家へ持っていきました。

ジジとおママにはお昼食に食べてもらいましょう。

おママは黙々と完食。今年はソースをかけたりせずに、ちゃんと味わっていました。

そして、ジジはとても喜んでくれました。

「お父さん、去年は栗ご飯を食べて『良い冥土の土産になる』って言っていたのよ。そうならないうちに、今年も食べられて良かったわね。」

するとジジは笑いました。

「そうだよね。ほんとだよ。今年は危なかったから、今日生きて食べられて良かったよ。」

7月のコロナ騒動で冥土の一歩手前まで行ったジジ。

戻って来られたから、こんな話をしながら栗ご飯を食べられのです。

冥土の土産は更新制ね。

来年も元気に栗ご飯を一緒に食べましょう。

 

(↓)ジジとおママのお昼ご飯です。

ハムカツ(スーパーの惣菜)、カニかまぼこ、キャベツの千切り(カット野菜)、キュウリ揉み、人参・カリフラワー・ブロコの温サラダ、ほうれん草と高野豆腐の味噌汁です。

2人とも今日は完食しました。

本日アップの貼り絵

5月20日制作の貼り絵です。

この日は全く「お題」のプランがなかったので、おママに綺麗な紙を見てもらい、そこから選んでもらいました。

 

(↓)おママは以前よく使ったお気に入りを手にしました。小津和紙で購入した寄木細工模様です。この友禅紙は2017年に購入してから度々おママの貼り絵に登場してきました。切り分けやすいのでしょう。しかも応用が効いて洋風の紙にも合うのです。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年5月20日 16:01〜(2分41秒)

おママはテープ状に切った寄木細工模様のパーツを更に小さく切り分けていきます。

微かに「1、2、3」と数えながら慎重にハサミを動かしていました。

そしてシンメトリーを意識しながら構成していきました。

 

(↓)合わせる紙として、おママが選んだのは青地に白のウロコ模様です。

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年5月20日 16:16〜(1分36秒)

おママは小さなピースを糊つけしていきます。若干、当初の計画とは変わりましたが、なんとか治まりそうです。

もうすぐ完成ですね。(↓)

 

(↓)関連作品です。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

介護保険の区分変更にトライ

(2022年8月12日 アルツハイマー認知症の診断から約15年6ヶ月)

 

これまでの経緯

今年6月はおママの介護保険の更新がありました。そのために5月中旬に区分調査を受けました。

これまでは要介護3です。

まぁ、お箸やスプーンを持って自分でご飯を食べますし、身お守りと解除は必要ですが、自分で尿意便意を感じて歩いてトイレに行きますから、要介護3は妥当だったと思います。

しかし、今年に入っておママの症状は以前より進んでいます。なにせ言葉が失われて意思疎通が難しくなりましたし、認知機能の衰えは日毎に衰えています。排泄の問題も増えてきました。

「もしかして?今度は要介護4とか?」

私達もケアマネジャーさんもそんな淡い期待も抱いていました。

そして調査を受けてみたところ…。(↓)

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結果は要介護3で、変わりませんでした。少しがっかり。

 

ところが、6月中旬におママは緑内障のせいで大部分の視野が欠損していることが判明しました。

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そして、認知症専門クリニックの先生には「認知症末期です」と診断されました。(↓)

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今後、おママの介護については色々考えていかなければなりません。

家の中でも生活の様々なところで、重い認知症の上に視野が狭く足元が見えないおママは、今までより介護が必要になります。私もオネコも同居しているわけではないので、外部のサポートは今後必要になってくると思います。

ヘルパーさんを頼んだり、ショートステイを利用することもあるでしょう。

利用できるサービスの限度額をひろげておきたいものです。

 

https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/fee.html

サービス利用者の費用負担等

要支援1 50,320円
要支援2 105,310円
要介護1 167,650円
要介護2 197,050円
要介護3 270,480円
要介護4 309,380円
要介護5 362,170円

<居宅サービスの1ヶ月あたりの利用限度額>

居宅サービスを利用する場合は、利用できるサービスの量(支給限度額)が要介護度別に定められています。
(1ヶ月あたりの限度額:右記表のとおり)

限度額の範囲内でサービスを利用した場合は、1割(一定以上所得者の場合は2割又は3割)の自己負担です。
限度額を超えてサービスを利用した場合は、超えた分が全額自己負担となります。

 

いざ、区分変更

前回同様に前準備としてオネコが調査員に渡す文書を作成しました。

(↓)ほぼ前回と同じですが、視野欠損のことを付け加えました。

介護者

・94歳の夫(要介護1)が同居

 (歩行には手押車が必要、片耳失聴、片方も聴力が弱く身体障害者手帳あり)

・娘1 オネコ

 (近くに住んでいるが仕事をしており、晩御飯の頃と休日しか来られない)

・娘2 チャーコ

 (来るのに1時間弱かかる。週2回昼から晩ごはんまで世話)

食事 

・用意は一切できない。

・目の前に出してもらい食べるように促されれば食べる。

・自分で箸で食べることはできる。

・皿数が複数あると食べにくい。

 (なるべく一皿に全部載っていないと認識できない。緑内障の視野欠損と認知症の症状のせいか)

・食品かどうかを区別できない。

 (ヤマト糊をパンに塗ったりお茶に入れる。ケチャップを海苔として使うなど)

排泄

・拭いたトイレットペーパーを便器に入れて流すという使い方がわからない。

 (拭いた紙を床に落としたり、水栓タンクに投げ込んだ事があった。

  今は使用済みペーパー用に便器の側にゴミ箱を設置。そこに捨てる事もあり)

・排便時に手を汚す。

 (夫は対処できず、娘がいなければ不衛生なまま)

・排便後キチンと拭くことはできない。       

 (夫は対処できず、娘がいなければ不衛生なまま)

着替え

・促して手伝わないと着替えない。それを拒否する事も多い。

・適切な着衣の判断ができない。暑いのに厚着をして気分が悪くなる。

(寝巻きの長ズボンの上にキュロットを履いてデイサービスに行くなど)

風呂 

・一人では入れないし、拒否もあった。家では入浴できない。

 (デイサービスで週2回入れてもらっている。) 

爪切り

・できない。デイサービスで入浴後に伸びていたら切ってもらっている。

歯磨き

・できない。娘が居る時は、娘が食後にやってあげている。

起居

・なかなか起きてこなかったり、ご飯時に寝てしまったりして困る。

徘徊

・1年くらい前までは外出たいと訴えて困ることがよくあった。

 (今は今は出掛ける事すら思いつかないのか、あまり言わなくなった)

・もし、一旦一人で出てしまったら、帰れなくなることは容易に想像がつく。

 (玄関は内側からも暗証番号を入れないと開けられないようにしている)

・孫やデイサービスのお迎えなど、誘引要素があると出てしまう可能性あり。

 (最近も危ない場面があった。)

その他

・着替えなど何かさせようとすると抵抗する事がある。

・意に沿わないことをやられると、怒って椅子を振り上げた事もある。

・2022年6月に緑内障により、ほとんどの視野が欠損していることがわかった。

 

今回の調査員は中年の女性、とても気さくな感じの方でした。(^。^)

 

まず、お決まりの本人への聞き取り調査がありました。

「お名前を教えて下さい。」

おママはイマイチ聴かれていることが理解できていないようです。

「なんですか?」

おママさん、質問に質問で返さないでください。(๑˃̵ᴗ˂̵)

「下の方のお名前を教えて下さい。」

「あ…、え…、そうなのよね。」

埒が開きません。(^◇^;)

「お年はおいくつですか?何歳かわかりますか?」

おママは首を傾げていました。

「では、生年月日を教えて下さい。」

おママは小首をかしげながら、満面お笑みを浮かべて答えました。

「そうなんですよねぇ。」

全然噛み合っていないじゃないの。(°_°)

 

ここで、調査員の方は当人への質問をやめました。

「では、私と同じようにできますか?こうして腕を上げます。」

調査員は両手を前に出してから横へ広げました。そして最後に頭の上に腕を高々と伸ばしました。おママは今度はバッチリ同じ動作をして嬉々としていました。

「では、これはできますか?」

調査員は座ったまま膝を伸ばして足を上げました。ところが、おママはこれはできませんでした。

「こうですよ、わかりますか?」

再度言われても、おママはあまり理解できていなかったし、視点も調査員の膝の高さから外れていました。

「できないのですね…。歩いたり立ったり座ったりする時にご不自由がありますか?」

私はそう聴かれたので、

「言葉が通じなくて、どうしたらいいかわからないので、動きが鈍るようです。ただ、最近は歩くときに若干不安定でよろけます。それに視野の問題もあると思います」

と答えました。

 

その後、調査員は家族に日常生活や症状について聞き取り調査を行いました。

オネコの作成した文書をお渡しして、それをもとにお答えしました。

その間、おママは自分の話なのですが、

しっかり居眠りをしているではありませんか❗️(^○^)

おママはかなり脳が萎縮しています。それで、飛び交う会話を解析する能力はすでにありません。何人もの話し声は意味不明です。きっと脳はキャパオーバーで疲れて眠くなるのでしょう。

 

1つ上がった

9月に入って結果が出ました。

おママは要介護4になりました。

これまで、近所のかかりつけ医(内科)に意見書をお願いしていました。今回は認知症専門クリニックの先生が書いてくださったので、おママの認知症の症状が的確に反映されたのかも知れません。

これで新たなサービスを使いつつ、今後のおママの介護の在り方を考えていきたいと思います。

 

本日アップの貼り絵

2022年8月12日に制作された貼り絵です。

この日はまさに区分変更のための認定調査が行われた日です。おママは調査員が帰ってから取り組みました。

 

過去に何度か登場している青柳総本店の「カエルまんじゅう」の包装紙を使っています。

これは、8月にアズキが彼氏とお伊勢様参りをして、その時ジジとおママに買ってきた「カエルまんじゅう」の包装紙だったのです。

アズキったら、確か3月に私とお伊勢様へ行ったよね。

半年も経たないうちにまた行った❗️まぁ、お伊勢様は縁結びの神様でもありますし、ええ、いいんですけど❗️(^◇^;)

久しぶりに可愛いカエルさんの包装紙が手に入ったので、早速、私はお題にしてみました。

 

「この抹茶と書いてある丸を切り抜いてみましょうよ。」

私が勧めると、おママは楽しそうに切り抜き始めますが…、

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年8月12日15:45〜(1分14秒)

「切れるかな?」

しかしおママは境界線を切るというよりは、どんどん内側に切り進めてしまいます。

その切り落としは、まるでリンゴの皮剥きのように、長くつながっていくではありませんか。

私は「上手、上手」と口では言っていますが、止まらないおママに内心ヒヤヒヤしています。おママはおママで謎の発言をしています。

「うちのおじちゃん、あれのね、それをやっていればいいのよね、それがかんたんに、こおりはしませんよってね、ゆうこときたってね、これでいいよって…」

止まらないおママのハサミを、チャーコは慌てて止めに入りました。

「ちょっと、これ、切り離してくれる?」

見返してみましたら、結構面白い動画でした。

 

カエルさんも切ってみる。(↓)

大体、構成が決まりました。(↓)

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年8月12日 15:54〜(1分44秒)

おママは糊付けをしながら自分で数分前に構成した配置を忘れてしまいました。過去に切っていた茶色と白の市松模様のピースを使うことになりましたが、結局は(↑)の写真の構成に戻っていくのでありました。

 

www.aoyagiuirou.co.jp

 

おママの貼り絵を見てくださり、有難うございます。

最後から2番目のファイル2(忘備録)

(2022年5月23日 アルツハイマー認知症の診断から約15年3ヶ月)

 

ファイル1冊

ちょうど1年前でした。

おママの貼り絵を収納しているファイルが1冊全ページ埋まってしまいました。

もちろん、1年前のおママは今よりしっかりしていましたから、私は新たに240枚収納のファイルを買ったのです。

「でも、あと240枚もおママは貼り絵ができるのだろうか。」

悲しいことですが、埋まらないまま、おママの貼り絵制作が止まってしまうことだって十分考えられます。

「これが最後のファイルになるのか。」

そう思うと、気持ちが沈みました。

harienikki.hatenablog.com

そんな気持ちを切り替えるために、私は大好きだったドラマ『最後から2番目の恋』のタイトルをもじってみました。

 

そうよね。これが最後だと思うとシンドイけど,

最後から2番目だと思えば気楽に…。

「これはおママの最後から2番目のファイルよ。」

 

※『最後から2番目の恋』

小泉今日子中井貴一主演、脚本のドラマ。

第一期は2012年1月期、第二期は2014年4月期(フジテレビ)

ja.m.wikipedia.org

 

そうしたら、本当に「最後から2番目の」ファイルになったのです。

今年の7月に、もう出来なくなったかと思いきや、おママはなんのかんのと今でも制作を続けています。

昨年の9月初旬から、今年の8月末までの

1年で240枚。

1ヶ月平均20枚。

おママ、よく頑張りました。240枚収納すると,ファイルはかなり分厚く重くなりました。最近、物を取り落とす事が増えたおママには、眺めるのも重くて大変そうです。

おママ、ちょうどファイルの区切りだから、もう貼り絵はやめましょうか?

記憶力のないおママはあまり自分がハサミや糊を持って制作している実感はありません。おママ自身はきっと,やめても構わないのでしょう。

 

しかし、ハサミや糊を使わなくなったら、おママは家でやれることが余りありません。

今は家事も果物の皮むきも、もう難しいのです。

「もう少し、ハサミが使えるなら頑張ってもらいましょうか。」

スパルタチャーコは諦めが悪いのです。

ジジも「続けてくれ」と言っていますしね。

 

もう一冊買いました。

今回買ったファイルが最後になるのか?

もう一度「最後から2番目の」ファイルになるのか?

分かりません。

ただ、今までと同じ240枚枚収納では大きすぎるような気もします。

もっと収納枚数が少ないファイルなら、少し気が楽な気がしました。

それで、小ぶりの80枚収納ファイルにしました。(↓)左側の小さいのです。

ジジに80枚収納の小さなファイルにしたと報告したら、

「これから80枚はやらないだろう」

ですって。分からないですわ。(^O^)

もしかしたら今度も「最後から2番目の」ファイルになるかも知れませんしね。

いや、それは無理かしら。

おママ、気楽にやっていこうね。

 

(↓)1年前のイラストを再掲載しました。

 

本日アップの貼り絵

2022年5月23日に制作された作品です。

おママは(↓)こちらの作品が完成したすぐ後に取り組んでいました。

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この日の「お題」はこちらでした。(↓)赤い矢印の宝石のようなピースです。

これは5月16日に制作された(↓)この作品の残りです。

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元は展覧会の二つ折りチラシでした。

hoseki-ten.jp

 

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

(↓)「お題」を二つ折りにして切っています。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年5月23日 14:41〜(2分13秒)

おママは白いハガキの対角線を軸にしてシンメトリーにしたいようです。

しかし、元々の形が左右対称ではありません。それに今回のおママの切り方では中央縦のラインを軸にするなら対称になるのですが、対角線軸では裏返さないと不可能です。

おママなりに試行錯誤を繰り返すのですが、上手くいかずに悩んでおります。

 

結局おママは諦めて、まず三角形から貼りました。

 

(↓)そして、おママは事前に切っていた帆船と青海波模様の友禅紙を中央に置きました。

隙間に緑の市松模様を貼ると決めております。(^O^)

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年5月23日 15:02〜(3分22秒)

追加の2ピースの配置はすんなり決まりました。

動画の画面が揺れますが、それは虫が飛んでいたからです。

チ「虫が飛んでるね」

マ「そうらしい?」

チ「虫が…ブーンって。」

マ「なんか美味しいものが、なんか、入っているのかと。」

話題は虫なのに❗️

おママはなんて食いしん坊なんでしょう。

全ての話が頭の中で「おいしいもの」につながっていくようです。(^O^)

 

 

 

 

おママの貼り絵を見て下さり、有難うございます。

女王陛下は永遠に

(2022年5月23日 アルツハイマー認知症の診断から約15年3ヶ月)

 

女王陛下は永遠に

昨夜(9月8日)の夜遅くテレビをつけていたら、イギリスのエリザベス女王陛下がの容体が良くないというようなニュースを耳にしました。

私、狐につままれたような気がしました。

「もしかして亡くなるの?」

信じられない…。私が生まれてこのかた英国にはエリザベス女王陛下がいらっしゃいました。1975年に来日された時の報道もよく覚えています。

子供心に、御伽噺に出てくる女王様とは違う現代のお姿に新鮮さと憧れを覚えました。

そして在位70を超え、エリザベス女王陛下というのは、もう永遠の存在なんじゃないかと思っておりました。

 

そして,今日のテレビは女王陛下を偲ぶ特集ばかりです。

無性に悲しい。女王陛下は永遠じゃなかった。

「あぁ,エリザベス女王が亡くなってしまったのね…。」

私がジジに話しかけると、ジジったら平然と言うのです。

「96歳だろ、いい歳だし、仕方ないじゃないか。」

はぁ…?

まぁ,そうだよね。女王陛下は96歳だもの。

しかし、ジジよ、他人事になるとなんとでも言うよね。(^O^)

ジジは自分の事だったらいい歳だし、仕方ないじゃないか』なんて思わないよね。

7月に救急車騒動の時なんて、まさに死の一歩手前だったのに、根性と執念で生還したもんね。

「お父さんもあまり歳が変わらないでしょうよ。」

「あ、そうか、93歳だもんね。」

違います❗️「お父さんは昭和3年生まれで、もう誕生日が過ぎたから94歳です。」

ちゃっかり1つサバ読むジジよ。まだまだ元気ですね。

まぁ、おママのためにも頑張ってください。

 

2012年ロンドン五輪の開会式で流れた、

あのダニエル・クレイグの007と共演なさった映像。

私は007と一緒に歩いている女王陛下が大好きです。(ダニエル・クレイグもね)

(๑˃̵ᴗ˂̵)

女王陛下は本当に永遠の人になってしまいましたね…。

エリザベス女王陛下、英国王室、そして英国民の皆さまに

哀悼の意を表します。

 

本日アップの貼り絵

2022年5月23日の作品です。

この日は紙のたくさん入っている缶の中から興味を持った紙を選んでもらいました。

 

(↓)この金を施した和柄を大きく使いたいようです。

(↓)2枚の三角形を見ると、縞模様の向きが縦と横で違っています。

以前のおママならかなり気になった点ですが、今は気にも止めません。(^◇^;)

 

(↓)そして、おママの関心はこの2種類の紙に移っていきました。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年5月23日 14:15〜(51秒)

おママは麻の葉模様の線に沿って菱形を切ろうとしています。

チ「4つできる〜。」

 

 

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2022年5月23日 14:31〜(3分27秒)

緑の市松模様の三角形を貼りながら、おママはもう一度最後に構成を練っています。

 

 

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 



 

はてなブログでの出逢いに感謝

今週のお題「おすすめブログ紹介」

(2022年5月13日 アルツハイマー認知症の診断から約15年3カ月)

 

感謝を込めて

先日、しーちゃんさん (id:rtaroyma)のはてなで出会ったブログについて』の記事でご紹介をいただきました。

ありがとうございます。

今週のお題はバトンで繋ぐ「おすすめブログ紹介」だそうです。私はあまり「今週のお題」に参加していないのですが、せっかくいただいたバトンなので、私も「おすすめブログ紹介」をやってみようと思います。

 

でも、バトンはどなたにも回しません。

だって、どなたに回したら良いかわからないほど、おすすめブログがたくさんあるのですから。

 

私は認知症になった母が制作した貼り絵をブログで紹介しています。母の貼り絵をただファイルに入れてしまっておくだけだったら、目にするのは父と姉と私だけです。それをブログを通して見てくださる方がいる。幸せな事だと思います。これはとても私の励みになりました。

 

私はブログを始めて5年半が過ぎました。お互い相互読者となり、ずっとブログを訪問して交流を続けているブロガーさんもいらっしゃいます。

そして、そのブロガーさん達の文章、写真、絵などを拝見して、私は知らなかった事を発見したり、その思いに共感したり、考えることが多かったです。

 

今回は「今週のお題」に便乗して皆様へ感謝の気持ちをお伝えしようと思います。

この記事で実際にご紹介出来るのは限られています。

①私がブログを始めた初期の段階から今も交流のあるブログ

②まさに心の糧といえるブログ

③ご家族をサポートしていらっしゃる(子育て以外の介護的なサポート)方のブログ

今回はこの3分野に絞らせていただきましたが、私が読者登録させていただいているブログは多岐に亘ります。

日記、映画、古文書、文学、歴史、仏教、掌編作品、文化、旅行、イラスト、絵画、写真、医学系、地震情報,災害情報、音楽、育児、介護、健康、体調管理、筋力増強、ダイエット、経営、葬祭などなど。

心に染みる感性、情報と知識、たくさん素敵なものを頂いてきました。

私にとってその全てが心の糧です。

 

ありがとうございます。

心から御礼申し上げます。

 

①長い交流を感謝して

しーちゃんさん (id:rtaroyma)は当ブログの本当にごく初期に相互読者になったブロガーさんです。ブログを始めた時期も同じ頃でしたね。

子育ての事、そしてご自身の事、お仕事、日常生活の細やかな機微に触れながら拝読しています。最近はお料理のお話も楽しみです。

rtaroyma.hatenablog.com

お子さん、お二人とも大きくなられましたね。しーちゃんさんはお仕事もお家の事も本当に頑張っていらっしゃると思います。いつも偉いなと思って応援しております。

そして,今まで何回も私のブログを紹介して下さり、ありがとうございます。

 

のムのム (id:tukkoman)さんとも同じ頃にブログを始めたと思います。同期のような方です。

コンビニで毎週発売されるお菓子を特集していらっしゃいます。そして『キン肉マン』の記事もあります。

私はお菓子が大好きなのでとても参考になります。のムのムさんの記事を拝見して食べた気分になる事もあり、私にとっては幸せを感じるブログです。

www.nomunomutukkoman.com

www.oishiimonotabetai.work

 

はむすた母 (id:micyam-ucyan) さんのブログです。(↓)

園芸、お料理、そして山歩きなど、写真も文章も素敵です。いつか又、博物館などご一緒したいです。

micyam-ucyan.hatenablog.com

最近はう〜にゅんさんとお呼びしています。もう4年ほど前になりますが、おママにチョコレートの包装紙を勧めてくれたことがあります。

harienikki.hatenablog.com

この時のことが、後に「お題方式の貼り絵」に原点になったように思います。

 

かこ (id:kozikokozirou)さんは癌を乗り越えながら、今も闘病をされています。

最近はTwitterに漫画を更新されています。医療や社会を考えるきっかけを頂いています。

kozikokozirou.hatenablog.com

 

②心の糧

ururundo (id:URURUNDO)さんのブログは自然に囲まれた暮らしの中で感じた事を写真と共に綴っていらっしゃいます。私は拝見すると、いつも香りの良い一服のお茶を頂いたような清々しさを感じます。

ururundo.hatenablog.com

 

③家族をサポート

親御さんや配偶者などご家族をサポートしていらっしゃる方のブログです。

更新されると必ず拝見しています。私からすると皆さま介護の先輩方です。

参考になる情報を頂くこともあります。

記事は必ずしも毎回介護のことばかりではありません。ブロガーさん其々暮らしの中のちょっとした気付きを大事になさっていると思います。皆さま、大好きなものや学んでいる事、お孫さんやご家族の事、素敵なイラストや写真、手芸、ネコさんカメさんなど話題も色々です。

 

munazouchan48.hatenablog.com

haruusagi-kyo.hateblo.jp

www.sakaigoyuko.com

www.betty0918.biz

www.aroundfiftyliu.com

www.aiaoko.com

maikalfujio.hatenablog.com

nonishi.hatenablog.com

ankinchang.hatenablog.com

meymon.hatenablog.com

www.yuru-kawa.net

nekonohanashi.hatenablog.com

darjeelingmama.hatenablog.com

www.yamauba.work

是非、ご覧になってくださいませ。

 

本日アップの貼り絵

前記事でご紹介した貼り絵の直後に取り掛かった作品です。

harienikki.hatenablog.com

こちらの(↓)展覧会の二つ折りパンフレットを使いました。

hoseki-ten.jp

 

(↓)まず、水晶を切り抜きました。

(↓)おママは構成を考えています。

 

(↓)ピンクのマーブルペーパーを合わせるらしい。

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<おママの貼り絵制作動画>

2022年5月13日 15:40ごろ〜(56秒)

ピンクのマーブルペーパーをどのように切るか。

おママは切りあぐねているうちに自分の計画を忘れてしまいます。

でもそれも良かったのかもしれません。

 

(↓)糊付け中。もう少しで完成です。(^O^)

おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。

 

 

 

ジグゾーパズル その後

(2022年5月13日 アルツハイマー認知症の診断から約15年3ヶ月)


またやられた

おママは認知症になる前からジグゾーパズルが好きでした。

中年期には1000ピースなどを楽しそうにやっておりました。

認知症になったら流石にそんな細かい物はできませんが、デイサービスでよく介護用のジグゾーパズルに取り組んで集中していたそうです。

 

それで、今年の4月に私は書店で幼児用の可愛らしい図柄のパズルを買いました。

一応、この春の段階では、かろうじておママはパズルが出来ておりました。いえ、かなり外野がやいのやいのとアドバイスをしてますから、完全1人で出来たとは言えないものがあります。

その上、おママはお得意のハサミでパズルピースを切断するという暴挙に出たのです。

(↓)おママのやらかし

harienikki.hatenablog.com

ピースをハサミで切断されたので、私は同時に買った別のパズルをおママに渡しました。

それが(↓)こちらです。

そうしたら1週間くらいで、またおママにやられてしまいました。(↓)

「デスクの引き出しの中に隠しておいたじゃない。どうしてあの黒い柄のハサミを又おママに使わせたの?」
私はジジを詰問しました。そしてジジは必死に言い訳をしました。

「私が使うために出して、出しっぱなしにしてたんだよ。それで、おママが使い始めちゃってたんだ。」

それはもう仕方のない事です。ジジを責めたら気の毒です。

「そうしたらね。おママはちゃんと合う(嵌る)ピースを探す事が出来なくなってね。ハサミで切って合わせようとしたんだよ。」

ジグゾーパズルとはピースの絵柄や向きを合わせて嵌め込んでいくものです。おママはそれをしなくなって、強引にハサミでピースを合うように切ろうとしていたのでしょう。

(あぁ、お得意だったジグゾーパズルも遂におママは出来なくなったか。)

それも仕方のない事だと思います。

でも、私は子供向けのだけではなく、介護用ジグゾーパズルで風景写真のも買って用意しておりました。少々ガッカリ。

 

切って解決したい

それにしても、ハサミで切って形を合わせてみようだなんて、その方がとても大変だと思うのです。認知力が落ちていて、目の前の形を合わせていくのが難しくなると、

「いっそ切って合わせちゃおう❗️」

と大胆な発想になるのが面白いです。

 

6月の下旬にデイサービスのスタッフさんが家庭訪問に見えました。

その時に、施設でおママがパズルをやっているかどうか聞いてみました。

「最近はもう、自分ではめて完成させることはできません。今は全ピースを台紙から出して、そのピースを台紙の上に全部載せるだけの作業をして頂いています。」

なるほど、そういう遊び方もあるのか。(^。^)

「しかし、母は形を合わそうと切ろうとしたんですよ。」

すると、彼女は笑顔で答えてくれました。

「施設でも芙貴子さんは手でチョキの形を作って、『これがあればね』とおっしゃっていました。実は他の施設に勤めていた時のことですが、パズルを切ろうとした方がいらっしゃいました。その方も症状の進み具合の割にハサミがとても上手だったのです。」

なるほど❗️

認知症の後期になってもハサミが使える人は、その発想になるのかもしれませんね。

 

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<おママ、ジグゾーパズルをする>再掲載

2022年4月8日 16:40〜(5分03秒)

 

(↓)一年前はしっかりできていて、とても集中していたそうです。

harienikki.hatenablog.com

(↓)集中しすぎて、こんなこともありました。

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com



(↓)できなくなっても、見て触っているのは好きなようです。

パズルを嵌めて完成できなくても、デイサービスのスタッフさんに教えて頂いたように、遊び方を変えれば、買ったパズルも無駄にはならないかもしれませんね。(^○^)

 

本日アップの貼り絵

私はすぐ上に掲載した写真が気に入っています。

やはりパズルが好きなのですね。(^O^)

それで、この日に制作された貼り絵はないかなと探すと、ありました❗️

この貼り絵は写真のピースが4枚使われています。それは(↓)でも登場した展覧会の二つ折りパンフレットなのです。

hoseki-ten.jp

2022年9月19日まで名古屋市科学館で開催中です。

(↓)実際観に行ったレビュー記事もあります。私は石を見ると興奮するので熱く語っておりました。

harienikki.hatenablog.com

(↓)実に素敵なデザインのパンフレットですね。(^O^)

(↓)今回使用したのはこの部分です。表紙(上の写真)のちょうど裏側になります。表で切り抜いた残りを使用したので、切れ端ばかりでした。

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画①>

2022年5月13日 14:30〜(28秒)

おママはアンモナイトを形に沿って切り抜こうとしています。

 

ある程度チラシからピースが切り出せたので、缶の中から他の紙を選びました。

この作業は楽しいのですが、おママは夢中になって出し過ぎてしまいました。

もはや収拾つかず…。(^◇^;)

 

(↓)仕方ないので,チャーコが厳選しました。照明器具の光に反射して、アンモナイトの写真がよく見えなくなっています。これが「お題」です。

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

(↓)市松模様を切っています。

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年5月13日 14:53〜(1分08秒)

ピースを指で弾いたら、ちょっと動いただけなのに、おママったら見えなかったようです。(^◇^;)

それでも、楽しそうにピースを並べていました。

 

(↓)糊付け中です。糊で手がベタベタになったので、パタパタ振りながら乾かしています。私は拭いたほうがいいと進言したのですが、全く聞いてくれません。(^◇^;)

 

2種類の市松模様の友禅紙は小津和紙で購入しました。

www.ozuwashi.net

おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。