バスタオルの攻防戦は3週間ほど続きましたが、これもあっさり終わりました。恐らく、ジジがバスタオルを使い始めたからだと思います。
これらは2005年、肺ガンの手術から1年後の事ですが、それ以前も兆候はありました。
(2006年頃の作品 診断前)
例えば、毎日使っているスプーンやフォークのしまい場所を自分で変えたら、それが分からず、食器棚の前で途方に暮れている姿をジジは目撃していました。
オネコが電話で伝えた事柄が全くおママの頭に残っていない…。同じ話を繰り返す…。
まだ、70歳になったばかりだし、ただの物忘れかも知れない。
だって普通に日常生活を送っているもの。しっかり覚えている時もあるのよ〜。
この時点で、私もオネコも認知症を疑いながら、心のどこかで、違う事を願っていたのかも知れません。
ましてや長年連れ添ったジジの心中
いかばかりか。