(2017年 2月23日 診断から約10年)
今年に入って、ジジは遂に買いました!
シルバーカーです。いわゆる高齢者用手押し車で、腰掛けられるタイプ!
ジジは杖も付かずに頑張ってきましたが、さすがに昨年から足腰が痛んで近所への買い物も辛かった。
勿論、重いものはオネコや私が手伝いますが、かと言って外に出ないわけにはいきません。
日に一度はおママを買い物兼散歩につれだす目的もあるのです。
シルバーカーの使い心地はまずまず。ジジには頼れる存在となりました。
さぁ、今日も昼過ぎに、お買い物に出発!
まず、コンパクトにたたんであるシルバーカーを玄関から外に出しまして、使えるように開きます。軽くて操作は簡単。
そこで必ず、おママの決まり文句が入ります。
「やだわ。そんなの持ってかないで良いわよ。なんで?要らないわよ。」
さも年寄りくさくて、嫌そうな顔をします。
「使うのは私。あなたじゃないの。毎日の事なんだから、いいかげんに分かってくれなきゃ…。」
残念ですが、ジジ…。諦めて下さい。
同じ事を言われてウンザリでしょうが、おママには今しかないから…。
私は門のところで2人を見送りますが、帰宅するとジジはたいていヘトヘトです。
「帰りは『私が押してあげる』ってうるさいんだ。いつも、いつも。
重くて上り坂で、押すのが気の毒だから、『私が代わりに押すから貸しなさい!』となるんだ。まったく、こっちは必要があって押してるのに、追い剥ぎされるみたいに取られるんだよ。」
上り坂の途中で、
「貸しなさい」
「いいんだっては!」
の押し問答をしている2人の様子を想像すると、ちょっと可笑しいわ。
「悪気もなく、むしろ思いやりだから、始末に悪い…。」
今日もジジのぼやきが聞こえます。