(2017年3月9日 診断から約10年1カ月)
最近、おママとなるべく話をしようと思っています。
特に今日は午前中にジジと私の2人とも出掛けていたから、おママは一人ぼっちでお留守番でした。そんな日は特にね。
今だにアルツハイマー型認知症のおママが、数時間を1人で家にいること自体、
奇跡のように思います。
何をして過ごしたかと言えば、貼り絵を2枚こしらえていました。
本当に貼り絵に感謝です。
昼過ぎに2人でファイルを開いて話しました。
「形をまとめて切っておくのよ。気が向くまま、それを組み合わせていくから、
続けて何枚もできる事があるんです。」
おママの場合、殆どの記憶は5分くらいしか持ちません。
だから、おママが今この時にそう語っても、制作時の考えとは違うと思います。
でも、指差しながら語るおママはとても良い表情をしています。
そして3枚の貼り絵を指し示し、
「これはとてもこだわったのよ〜」
と、言うのです。
その1枚が一番上の貼り絵です。
2枚目はこれ。⬇︎
そして3枚めは過去記事で使ったこちら⬇︎です。
(2017年3月7日 診断から約10年1カ月)
共通点は画面を斜めにわたるパーツです。まるで流れのように見えます。
その太さが1列、2列、3列と幅を広げていく点が違いでしょう。
「斜めの流れの間に、うまく細かいパーツを配置していくのが難しかったのよ。
その太さが変わると、又バランスが違うし…。」
おママは自作を解説してくれました。それがとても信憑性があり、納得できる内容だから驚きです。
たとえ、制作時と違っていても、後々の貼り絵を見ている時の考えでも…。
面白いな〜と思いました。