アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

上がり・下がり

  今日の関東地方。

昼間は暖かくお花見日和。

夕方から激しい雷雨の後、一気に気温が下がってしまった❗️

そんな春の空模様につられて実家も乱高下しております。(笑)

 

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  (2017年4月3日 診断から約10年2ヶ月   臙脂色のまだらな背景が薄くて透け透けの和紙です。私が30分ほど目を離しているうちに、おママはハガキに自力で薄い和紙を貼って仕上げました。上にのせた帯のような紙はどこから出してきたのでしょう?日本舞踊の流派の家紋ペンダントが有るのですね❗️臙脂色と日本舞踊の雰囲気がぴったりで、私は一瞬言葉を失いました。)

 

◉おママは⤴️

「ねぇ。これ(薄手の和紙)が上手くいくかどうか、これから皆んなで(貼り絵を)やってみましょうよ。」
先週の土曜日、このおママの提案を断ってしまった私。

どうしても気が咎めておりました。昨日も全く貼り絵をやらなかったというし…。

テンション下がったのかしらね。


   それで今日、私は実家に着くなり、青い和紙を取り出して、おママとやってみました。
ひらひらする透けるように薄い和紙をハガキに貼るのは、大人でも難儀な事です。

2人であれこれ話し合いましたよ。

結局ハガキの方に糊をつけてから被せるように貼ったら大成功❣️
青い和紙を2枚貼るのに20分もかかりませんでした。

これなら一昨日一緒にやれば良かったわ〜。

   この後、おママは自力で同様の臙脂色(えんじ色)の和紙を貼り、それを背景にして上のように仕上げました。

所用時間約30分くらいでしょう。

  自信を取り戻したのか、おママは更にもう一枚仕上げて、気分は上々です。

 

   アルツハイマー認知症の患者と向き合う時、ほんのもう少し心にゆとりを持って接すれば…と思いますが、肉親でも難しいものですね。

 

◉ジジは⤵️

   午後3時ごろ、私が1階のパソコン部屋で仕事をしていると、2階でバッタンと、音がしました。
なんと❗️ジジが低くて小ぶりのスツールをまたごうとして、つまずいたのです。

  幸い怪我はしなかったのですが、一歩間違えれば…、介護状態になりかねません。
折から夕方はひどい雷雨で、ジジの気分はすっかり低迷していました。

「やっぱり、低気圧が来る前は身体がおかしいんだ!今日は昼前から全体的に調子が悪かった。だから、つまずいた。」

低気圧ね。
まぁ、それもあるとは思いますが…。

私からすると、大丈夫と思って、またぐ事こそ、どうかと思う。
ジジ、気を付けて下さいね。

 

  金婚式をとうに過ぎた老夫婦。
テンションの上がり下りが微妙にズレているから、共に長続きするのかも。(笑)