アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

紙に気持ちがあると

 

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(2017年5月8日  アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月)

  
   貼り絵のファイルを見ながら、おママと話すのは楽しいひと時です。

作っている時の気持ちとは違うでしょう。

でも、おママが自作に対してどんな感想を持つのか知りたいです。

この上の⬆️貼り絵の重要部分は草間彌生様の折り紙です。

おママは中央部分の歪んだラグビーボールのようなパーツを人差し指でそっと撫でました。

そして目を細めて言うのです。

 

「紙に気持ちがあると、

どうしても、やりたくなるのよ。」

 

意訳すれば、
(紙を見て心惹かれたら、どうしても貼り絵がやりたくなる。)

こんな感じでしょうか?

「この紙に気持ちがあるの?」

「うん。」

言語表現が落ちてきているおママですが、

この「紙に気持ちがあると…」と言う表現が、ちょっと素敵だなと思います。

おママ…。もしかして詩人なの?