アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

服えらび

 

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(2017年5月13日 アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月)

 

    こちら、梅雨入りしました。鬱陶しい季節が始まるのですね。ぶーぶー。

楽しみな予定。 

    海外で暮らしている甥夫婦(オネコの息子夫婦)が一時帰国をしています。

それで、ジジとおママはオネコの家にお呼ばれして、楽しい晩餐です。

 

  私はその予定を知っていたので、何気におママのことが気になっていました。

でも昼間は後輩とずっと挨拶回りをしており、戻ったのは夕方の4時半です。

案の定…。ジジは私の顔を見るなり、

「もう手に負えない。どうしたらいいか分からないって、言っているんだ。」

「………。」

ジジの手に負えないなら、私には無理よ。(笑)

「オネコさんのところに行くのに、何を着たらいいか分からないって言っているんだ。もう、服は分からない!」

あ〜、それはジジの手に負えんわ。(笑)

 

 服選びは至難の技

  確かに、おママは箪笥の前で途方に暮れていました。

適当に見繕って、「これなら色も合うし、肌寒くないわ」と勧めると、おママはどことなく不満げです。でも、私はパソコン部屋に後輩を待たせていたのです。

これ以上時間はない。手早く着替えてもらって、私は仕事に戻りました。

 

   2人が出かける直前に、おママの姿を見れば…、私が着せた服は脱ぎ捨てたようです。別のものを着ているではありませんか❗️

まぁ、コーディネートがまともなのでホッとしました

(やっぱり、おママと私は好みも感覚も違うんだな。)

改めて痛感しました。

 

遺伝か?

  私が遅れてオネコの家に顔を出すと、食卓のテーブルの上に目を引くものがありました。黄色くて、丸くてコロンとしたフォルムのヤカンです。

「まぁ、これ、可愛いわ〜。」

オネコはこのホウロウのヤカンに冷ましたお茶を入れているのでしょう。

私はあまりの可愛らしさに、思わず触れました。

すると、甥が言うのです。

「さっき、おばあちゃんも同じことを言って、同じように触っていたよ〜。」

 えーっ❗️マジか⁉️

おママと私は好みも感覚も違うんだなと思った矢先、やっぱり、親子なのね〜。

(笑)

 

⬆️の貼り絵で使われた包装紙は⬇️の貼り絵でも使われております。

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