アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

冴えてる⁉️

 

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(2017年5月2日  アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月)

 

  そういえば、これはちょっと前の、

今年のゴールデンウィーク頃のエピソードです。


オネコに聞いた話ですが…。(笑)

 

  気分の良い午後のひととき、おママは2階でオネコと語らっていました。
そして、いつものように
「お父さんどこいったのかしら~」
とジジが気になるようです。ところがこの日はちょっと違いました。


「お父さんといったって、私のお父さんてわけじゃないけど」
と言いながら、ニコッと笑ったそうです。

この日は冴えてましたね。

《お父さん=自分の夫=田中太郎》

瞬間的にしても、この図式がおママの頭の中で組み上がっていたかは定かではありません。でも、ジジとおママは親子関係ではない事は確かですね〜。良かった‼️

 

  その日は暑かったので、寒がりのオネコも靴下を脱いでいました。

実はオネコの足の指は、まるで手の五本指のようにしっかり開くのです。

(私だったらムリ❗️足がつる❗️)


それでおママの前で足の指をぱっと開いたり閉じたりして見せびらかしました。
「ほらほら〜見て〜。」
おママは目を丸くして見つめていました。興味津々。
「スゴーイ❗️」
おママはすっかり感心したようですが、
やおら自分でも靴下を脱いで、おママもやる気になってしまいました。

(やれやれ…。)

 

おママがやってみたら意外によく開いたのですって❗️
オネコの目もまん丸です。
「よく開くじゃない?」
「あなたは私に似たのよ。」
ですって!やっぱりおママ、この日は冴えている‼️(親子関係を自覚している❗️)

 

  親子である記憶が薄れてしまっても、こんな何気無いひと時は、その欠落した穴を埋めていく…。そんな気もします。
微笑ましいといえば、そうなのですが…。
足の指をパカッと開いている2人を思い浮かべると、なんだか可笑しいですね。

 

おママの貼り絵を見てくださり有難うございます。