アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

昔取った杵柄は危ない‼️

 

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(2017年8月3日 アルツハイマー認知症の診断から約10年6ヶ月)

 

先週の木曜日の晩。
  お風呂上がりのジジはサッと身体を拭いて、

エアコンの効いた部屋へ移動し、ゆったりと寝間着を着ようとしてたとさ。


ジジはいつもは座ってズボンを履くのです。

しかし、この夜は何を思ったか、立ったままやってみたのですって❗️

つまり…、

ちょっと前屈みになり、
両手でズボンを持ち、
片方づつズボンに足を入れていく…。

この間、片足でバランスを取ることになります。


ま、若い方なら普通の動作です。


しかし、ジジは89歳。足腰に自信がないというのに…。


結局、バランスを崩して後ろに転倒し、尻餅をつきました。

しかもソファのヘリに頭を打つけるオマケ付き。

当たった先が柔らかかったから良かったものの、打ち所が悪ければ…。


くわばらくわばら。

 

翌日の金曜日に…。
  オネコと私はこの事を聞いて呆れました。

私だって坐骨神経痛があるので、座って履きますよ〜。
それに、ジジは過去に背骨の圧迫骨折もやってます。
「無謀としか言えない!」
「足腰に自信がないというのに!」
「お願いだから、気をつけてよ。」

オネコと私は口々に意見しました。

 

ジジは頭では無理だと分かっているのです。

でも、以前出来た事を、今でも時々出来るような気になってしまう。

 

それは根拠のない自信からくるのか?
現在の自分に対する自覚の無さからくることなのか?

 

案外、ジジだけでなく高齢の方にはありがちな事かも知れません。
「昔できた事は今も出来る」
っていう具合に錯覚してしまうの。

 

その後、痛みは2日目の土曜日に襲ってきた!
  それで、ジジは最寄りの整形外科(私もお世話になっている)に行く羽目になりました。新たな骨折は無かったとの事。良かった、良かった。

 

  今週、買い物のついでに…。

私はジジとおママと3人連れだって整形外科に行きました。(笑)
勿論、おママを待合室で1人には出来ません。


坐骨神経痛の私は、ジジと代わり番こでリハビリの処置を受けました。


ジジを待つ間、おママは不安そうです。

「お父さんは?」
「お父さんはどうしたの?」

何度も聞きました。


それを見て、私は思いました。
認知症の患者をみている家族は、なるべく病気や怪我をしないように気をつけなくちゃ。)


ジジ…、昔取った杵柄はヤメて下さいね。