(2017年7月22日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年5ヶ月)
昨日の記事「ウナギ」の追記ですが…。
998円のウナギは美味しかったそうです。(笑)
一般的にクレジットカード払いは現金不要ですから便利ですね。
でも、認知症にはちょっと理解しにくいのかも知れません。
もしかして…、
買い物から帰宅したら、必ずお帳面を付けるおママに限った事でしょうか。
*まず、レジで…。
スーパーのレジで支払いをする時、お財布から現金を出すというのは昔からあたりまえ。私がジジから預かったクレカで、例のウナギの支払いをしようとすると、
「お金払わないと、えっ、あなたが払ってくださるの?どうして?」
と、こんな風に混乱をきたすのです。
「お父さんからクレジットカードを預かったのでそれで払います。」
私が説明しても、
「どうして?いいの?私払うわよ」
は止まりません。
不安なのでしょう。お代を払わず店を出る事は犯罪ですからね〜。
クレカ払いの仕組みがすっぽり抜けていたら、私でも怖くて出来ませんわ。(笑)
それでも、いつも一緒に買い物をしているジジならば、黙ってクレカ払いを見ているそうです。これは慣れとか、安心感があるからなのでしょう。(実際、おママの依存度は私よりジジの方が高い。)
*帰宅後さらに…。
おママは買い物をすると、「お帳面」を付けます。
これは家計簿の名残で、昨日の残高から本日の支出を引いて残高を出すだけの簡単なものです。
普通はレシートと買った現物を見ながら、1品ずつお帳面に記入していきます。
クレカ払いの場合は現物とレシートは有りますが、お財布から現金が出ていません。
それなのに「お帳面」に書いてしまうと、お財布の中身と本日の残高はかけ離れてしまいます。
おママにクレカ払い分を記入させないように、レシートを隠してしまうのですが、それでもおママの混乱は止まりません。
買った物を前にして、
「これはどうしたらいいの?どうして書かなくていいの?」
を繰り返します。
いくらクレカ払いだったと説明しても分かってくれない〜。
*今日のジジと買い物に行った後も同じ。
今日も夕方の買い物から戻ると同じ光景が繰り広げられました。
それで、しまいにジジは言いました。
「これは私のおごりだからね。あなたは買ってないから、お帳面に付けなくていいんですよ。」
それでも堂々巡りが続きそうなので、
私は買ったお惣菜などをテーブルの上にあったタオルで隠しました。
*目に見える物がすべて。
今までおママの様子を何年も見てきて思うのですが…。
認知症の患者には目に見える分かりやすさが大事なのではないか?
お金を払って商品を持ち帰る。
買った物を目の前に、お金が減っている事が分かる。
昔からおママがやってきた現金払いには、この安心感があります。
目に見えないクレジットカードのシステムには疑心暗鬼になってしまうのでしょう。
最近、おママはレシートを見ながら「お帳面」付けをしても、何度も同じ項目を計算し続けて、誰かが見てあげないと、なかなか終わりません。
それなのに御本人は「お帳面」に固執している…。
だから、先月あたりから、ジジはそんなおママの負担軽減のために、1番たくさん買い物をするスーパーをクレカ払いにしています。
何をどうしたら、おママのストレスを軽減できるのか?
こちらが良かれと思う事が、必ずしもアルツハイマー型認知症のおママに良いとは限らないし…。
まだまだ、私達は暗中模索が続くようです。
とりあえず、クレカ払いの買い物は、レシートだけでなく、買った商品もさっさと片付けて、おママの目の前から隠した方が良いのかも…。(笑)
⬇️「お帳面」付けが上手くいかない…。こんな話もありました。
おママの貼り絵を見て下さり、有難う御座います。