(2017年7月5日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年4ヶ月)
*3度目の面接調査
話はとんとん進んで、6月の中旬に認定調査の方がみえました。
私はあいにく仕事の都合がつかず、オネコが2人の調査に立ち会いました。
以下はオネコのメモを基にしています。聞きながら書いているので、質問の全てを網羅しているとは言えませんが、オネコの印象に強く残ったものは書き留められています。
緑色の字は認定調査員の質問で、赤い文字がおママの答えです。
「お名前は?」→「フキコです。フは草冠の芙です。」
やはり、現姓の田中は出てこない。
「お誕生日は?」→「11月1日と思う。」
正解!
「夜は眠れますか?」→「おしっこは近いです。」
おしっこは近くて眠りは浅いという意味でしょう。しかし、おママはよく眠れる方で、これはまさにジジの事。
「何歳ですか?」→「何歳だっけ?」とジジに聞く。そして、「この人より5、6歳下です。」
確かにジジより6歳下。
「住所、電話番号は?」→言えた‼️長年身についたリズムのように口をついて出てきた感じ。
「今日は何日ですか?」→「ねぇ、何日だったっけ?」とジジに聞いた。
「今、季節はいつですか?」→「暑くないし寒くないし…。」少し考えてから、「お昼じゃなくて、朝のお昼にかかる頃。」
考えているうちに何の時期を聞かれているのか分からなくなった模様。しかも実際は午後2時過ぎでした。
「お食事はとりましたか?何を食べましたか?」→「朝は食べました。なにを食べたかな?」とジジに聞く。そして「昼は食べてないんじゃない?」
本当はお昼ご飯もちゃんと食べてます。
「今誰と暮らしていますか?」→「この人です。」
そう言ってジジを指さします。ジジと自分の関係については曖昧なので、調査員の方は次の質問をしたのでしょう。
「その方は誰ですか?」→「う~ん。」
おママは首を傾げる。答えられない。
「その方のお名前は分かりますか?」→「う~ん。あっ、ともひさたろうです。」
調査員の方は少し驚いた様子なので、オネコがフォロー。「友久は母の旧姓で、母の兄も同じ太郎という名前です。 」
するとおママは
「そうよね~、同じ名前なのよね~」
と思い出す。
ジジについては認知症はないので、簡単に歩けるかどうかの確認だけでした。室内でも掴まり歩きや杖をついている事は見て頂けました。
メモを読んでみて、
「やっぱり、おママは随分進んだなぁ」
と、私は溜息が出ました。
分かってはいる事ですし、驚きもしませんが、
改めて現実を突きつけられた思いがしました。
おママの貼り絵を見て下さり、有難う御座います。