(2017年9月4日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年7ヶ月
おそらく以前に手に入れた包装紙から花模様を切り抜いたと思われますが、それが何処の包装紙なのか不明です。過去記事にも登場しています。下方にご紹介しています。)
*現実の年齢・自己認識している年齢
実年齢と自分が感じているイメージ的な年齢が違う。
割とそういう人って、いると思います。
環境や家族構成にもよりますしね…。
私の実年齢は50代前半です。
同い年でも、まだ子育て全開中の人なら、気分は40代でしょう。
ところが、私は子供がもう成人しているし、老親の事ばかり気になります。
しかも、姉のオネコには可愛い孫までいて、「小婆ちゃん(こばあちゃん)ですよ」なんて言って大叔母の私はメロメロです。
まだ50代の初めの方なのに、ひどく老け込んだ気分。
腰痛持ちで歩くのも痛い時があるし、体感10歳は老けてしまった感じがする?(笑)
アルツハイマー型認知症のおママが自分でイメージしている年齢は結構若いです。
過去にもこんな話がありました。⬇️
*人間観察
昨日(10月2日)の午後、私はおママと買い物に行きました。
ところが…。
「お父さんは何が良いか分からないから、今は買い物はムリよ。後で、お父さんとまた行くから。あなたはもう、このままお家にお帰って下さいね。」
駅前でおママはそう言い張ります。仕方がないから駅前広場のベンチにおママを座らせて、私はジジに電話をしましたが、何度掛けても、なかなか出ない…。
そんなこんなで、私はおママと数分ベンチで座っていました。
おママにとって、通行人を眺めているのは楽しいようです。
「あら、あの小さい子、がんばって歩いているわ〜。」
専ら小さい子供を連れた若いお母さんの様子に目を細めていました。
そして、痩せて小柄な高齢女性が目の前を通りました。
杖は付いていないけど、少し腰が曲がっています。そして、両手にたくさん入ったレジ袋を重そうに下げていました。
その方を見て、おママは妙に若やいだ声で一言。
「あら〜。あのお婆さん大丈夫かしら?」
私から見ると足取りはしっかりだし、一人で多くの買い物ができるのですから、
そんなに問題は感じませんでした。ちょっと腰が曲がり気味なだけです。
「そうですか?」
「ねぇ、あのお婆さん、あんなに、ああして、あんな…、大丈夫なのかしら?」
手を差し伸べようかしら?みたいな感じです。おママの優しい気持ちは分かる。
でも、どっちか言ったら、
私は単語が出てこないおママの方に「大丈夫か?」と言いたかったわ。
「あんなにお婆さんなのに…。」
まだ、繰り返すから、私も思わず一言。
「あなたもお婆さんですよ。」
おママは聞こえたのか、聞こえなかったのか?
完全に私はスルーされてしまいました。(笑)
この時のおママは、絶対に自分がお婆さんだという感覚はなかったでしょう。
*時空を飛んだ祖母。
私はふと母方の祖母(おママのお母さん)の言葉を思い出しました。
丁度、祖母が80歳を過ぎた最晩年の頃、私は昔の話を聞くのが好きでした。
祖母の子供時代の話、曽祖母の事、戦争中の事。興味は尽きません。
あれこれ聞いているうちに、祖母は私にいうのです。当時20代前半の私に。
「相槌がうまいから、あんたと話していると尽きないわ。
まるで、馴染みのオバちゃんに話を聞いてもらっているような気分よ。」
「……?」
どうも、私と話していると、若い頃の昔に返ったような錯覚を覚えて、年上のオバちゃんに話を聞いてもらっている。そんな気分になったそうです。
歳を取ると、話しているうちに時空を飛ぶのかと、若い私は呆れたものです。
ちなみに、この祖母は認知症ではありませんでした。
*おママと私の年齢差って⁉️
おママとベンチに座って通行人を眺めながら、私は考えて込んでしまいました。
おママはこの祖母の娘ですし…。(笑)
アルツハイマー型認知症で記憶障害と見当識障害も進んでいますから、自分をお婆さんだと思っていない時もあるでしょう。
また、逆にしっかりお婆さんになっている時もあります。
それでも、もうすぐ84歳になるという認識はないでしょう。
気分は時に60代、またある時には70代前半という感じ。
しかも、おママは私を娘だと思っていない時すらあります。
と、すると…。
自分で認識している年齢のイメージって…。
若くなりがちなおママ。老け込みがちな私。
そんなに差がないのかも知れない⁉️
せいぜい10歳差くらい⁉️
そのうち、同級生感覚になったら、どうしましょう。
えーっ。実際は32歳差なんですよ〜。
私は気を確かに持って、老け込まないようにしなければ…。
まだまだ、おママと一緒にお婆さんになってはいけないわ。(反省)
⬇️過去記事にアップされた貼り絵も仲間です。
おママの貼り絵を見て下さり、有難う御座います。