(2017年10月5日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年8ヶ月)
*デイサービスで
今週の水曜日にジジが笑顔で言いました。
「昨日、デイサービスで面白いことがあったよ。」
「へぇー?」
それで、面白い話とは…。
デイサービスの昼食後、ジジは男性の利用者さんに将棋に誘われました。
おママといえば、他の方と一緒に食器拭きのお手伝いを楽しそうにしていました。
ジジが慣れぬ将棋盤の前で唸っていると、お手伝いを終えたおママが近づいてきて来ました。そして言うのです。
「あなたは私の連れですよね?」
「……。そうですよ…。」
おママは安心したようにジジの隣に座って、勝負の行方を見学したそうです。
もはや、この手の話が「面白い話」になっている私達ですが、
こうなるまでには、それなりの時間がかかっています。
達観というより、諦観の果てに訪れる境地と申しますか…。
「『連れ』ってさ〜。夫婦という意味での連れ合いの『連れ』じゃなくて、ただのお連れさんの『連れ』じゃない?」
「そうそう。(笑笑)」
とりあえず、他の方を「連れ」と思わなくて良かったです。
それで、将棋の方はジジの完敗だったそうです。(^。^)b
*本日アップの貼り絵について。
10月の初旬、おママはあまり貼り絵をしたい紙が見つけられないようでした。
そんな気分が少しでも変わるようにと思って、私はクラフトパンチで型抜きをしました。
私がパンパン型抜きをしていると、
おママは吸い寄せられるように近づいてきました。
「あなた、大変ですね。その抜いた形はお家に全部お持ちになってね。」
「はい、ありがとうございます。」
口裏は合わせましたが、勿論、全部おママの元に置いて帰ります。ww
そうは言っても、おママは私の作業を見るのが楽しいようでした。
おママは前からそうですが、抜いた形より抜かれた跡の方が好きです。
私が型抜きする度にサッと手に取り、すかさず貼り絵をしました。
それで出来たのが⬆️の貼り絵です。
三角は小津和紙の包装紙から切り出しました。
⬆️実家にあるクラフトパンチです。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。