(2010年11月25日 アルツハイマー型認知症の診断から約3年9ヶ月)
(2010年11月24日 アルツハイマー型認知症の診断から約3年9ヶ月
3枚の葉が重なったように見えますが、右端は落葉ではなくテキスタイルを印刷した紙のようです。)
(2010年12月2日 アルツハイマー型認知症の診断から約3年10ヶ月)
*落葉の季節になりました。
この記事の内容は今年3月の事です。
文章も書いて用意していたのですが、半年以上寝かせてしまいました。(^。^)
はい。長期にわたり寝かせた理由は…。
秋になり落葉の舞う季節を待っていたのであります。
*2017年3月、おママと私の会話
珍しい貼り絵を古いファイルの中に見つけました。
2010年11月の作品です。
「葉っぱだわー!」
私が驚嘆していると、おママはしたり顔で言いました。
「これね〜。むずかしいのよ。貼るのが。」
「そうなんですか〜?」
興味深いです。拝聴いたしましょう。
「葉っぱはね〜、綺麗に洗って押しをして、平らにするんだけど、あんまり乾燥させ過ぎてはダメなのよ。
少し湿りかげんで糊をしっかり付けて貼るのよ。
そうでないと、きちんと貼れないの。」
「ほう〜。」
まるで昨日やったかのような口振りですね。
きっと、しっかり糊付けした後は、また重い本で押しをしたのでしょうね。
「誰だったかしら?」
そして、おママは遠くの記憶を辿るように、宙を仰いで言いました。
「誰から聞いたんだったかしら?実際にやっていた人から聞いたのよ。誰だったかしらね〜?そんな有名な人ではなかったと思うわ。」
もう7年も前の事ですが、手掛かりになる物に触れると、鮮やかに記憶が蘇ったりするのですね。
誰か…、おそらく以前、押し花をなさるお友達がいたのでしょう。
この当時、作業机で生乾きの落葉を手に
(上手く貼れるかしら?)
と、ドキドキしながら糊付けしているおママの姿が眼に浮かびます。
*手や指の記憶
この時、おママと私はファイルの中に入れたまま落葉の貼り絵を眺めたり、
写真撮影の時に恐る恐る触ってみました。
制作から7年も経っていますが、葉は思いの外しっかりと葉書に張り付いていたので驚きました。
おママは貼り絵を手にして目を輝かせたのが印象的でした。
今年、何度か思ったのですが、指先や手の記憶ってあるのではないかしら?
この表現では語弊がありますね。
手に触れる感触が脳を刺激して、作業途中である事や作業手順を思い出したりする。
そんな感じでかしら…。
この3月の話の後にも⬇️のような事がありました。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。