アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

焼き芋

 

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(2017年11月10日  アルツハイマー認知症の診断から約10年9ヶ月)

 

冬到来
今年もさつま芋の美味しい季節がやって参りました。
スーパーの前を通ると、温かい空気とほんのり甘い香りがしております。どうしても素通り出来ずに唆られてしまう。

まさにジジもそうなのであります。
今日も夕方、おママと買い物に行き、
「焼き芋買ってきたから、帰る前に食べたら?」
とのこと。
はい。無論お相伴させて頂きました。
最近はスーパーの焼き芋もねっとりとした餡子のようなサツマイモを使っていて美味しいですね。ジジ、おママと3人で切り分けながら食べました。

 

事件勃発
ポクポク系ではなくネットリ系なので大丈夫とタカをくくっておりますと、
「うっ…‼️」
私、胸がつっかえました。それも息が止まると思うような、激しい詰り方です。

飲み込もうとしてもがいたら、今度は肋骨の内側が痛みました。
「ぐぅぇ…ぐぅぇっ…。」
その私の様子におママは驚き、
「大丈夫?とにかくお水、お水」
と台所に向かいました。
(おママは冴えてる。助けてくれるのね。)
私は内心嬉しかったです。


ところが…。食卓から台所まで歩いて5歩。

水を汲んでくれたのかと思いきや、シンクの蛇口をスルーしたようです⁉️


戻ってきたおママはティッシュを手に鼻をかんでいるではありませんか‼️

悶絶している私を、初めて見るようにして言うのです。

「大丈夫?」

おママ…。嗚呼…。お水はどうなりましたか?

 

身を以って
おママ…。ものの5歩歩いて忘れたのね…。
『三歩歩いて忘れる』例えもあるが…。
それより少し良いのだが…。
もしも…、ジジとおママが2人だけの時、ジジに健康上の異変が起きたら…。

どうなるのだろう。不安だわ。


「いっぺんに飲み込むから…、気をつけないと…。」
ジジは気掛かりな表情で、諭すように言うのですが、

 

私は今後のジジが心配だわ‼️

 

「うっ…、苦しかった…。」

私は自力で水を飲みました。
でも、焼き芋は美味しゅうございました。

 

本日の貼り絵について

オネコの家にあった福壽堂秀信さんの包装紙を使っています。

上品でありながら、色々な図案があって楽しい包装紙です。

おママは一気に図案を切り抜いていました。

他は東急百貨店のマーク。中央部分のパーツは不明です。

こちら⬇️

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。