(2017年11月11日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年9ヶ月)
*あれあれ…。
私のきょうだいと言えば、オネコだけ。つまり二人姉妹なのです。
ところが、どうやら三姉妹だったそうな?(笑)
いえ、ジジに隠し子がいるわけではないのです。骨肉の争い的な話ではありません。
*買い物の時
これは11月下旬の事。
例によってジジとおママは午後になると近所に買い物に出かけました。
ちょっとした運動も兼ねていますが、ジジはシルバーカーが無いとままなりません。一方、おママは全天候型のお散歩大好き人間です。
ジジにとって買い物はシルバーカーを使っても、往きは良い良い帰りは辛いものです。でも、おママは帰りも元気印なんですよ。
それでこの日も相変わらず、帰りの上り坂で、おママはジジに言いました。
「それ貸しなさい。私が押すから。お父さん、大変だから貸してごらんなさい。」
「これがないと私は歩けないの。ダメ。」
アルツハイマー型認知症のおママに記憶力は無いので、この押し問答がリピート状態となります。流石のジジもいい加減疲れますわ…。
*衝撃の告白
この日のジジはとても疲れて身体が重かったのです。
だから、シルバーカーをおママの渡すわけにはいかないし、
そして、果てしもないリピート問答に耐えられない気持ちになりました。(溜息)
「ほら、お父さん❗️」
としつこく言われて、ちょっと言ってやったそうです。
「いったい私をなんだと思っているんですか?」
おママは迷わず答えました。
「お父さん。」
「じゃあ、あなたはなんなんですか⁉️」
おママは一瞬考えてから答えました。
「娘です。」
「………………。」
この日、ジジは決してシルバーカーを放しませんでした。
*長女は誰?
「もしかしたら、ジジを自分のお父さんと思っているんじゃない?自分では若い気でいるしね。」
以前から、私はオネコやジジとそう訝っておりましたが、おママが自白するとは思いませんでした。
オネコにこの事を話したら、笑っていました。
「おママがシルバーカーを自分が押すというのも、ジジが重くて大変だから、労りの気持ちからでしょう。」
一番年上の長女だから同居して高齢の父の面倒をみる。この日こう答えた時、おママはそんな感覚だったのかも知れません。
とすると、オネコは次女、私は三女ですか⁉️
なんだか納得できませんねぇ。(笑)
でもでも…。
デーサービスでジジを「旦那なのかしら?」と思ったりするのですから、
いつも娘だというわけではないでしょう。
ある時はジジを父親と思ったり、
又ある時は夫と思ったり…。
認知症でない私からすると、この思考回路は刺激的です。(笑)
デーサービスでの事。⬇️
*本日アップの貼り絵
岡山土産のきびだんごの包装紙です。可愛い顔は何度か登場している五味太郎さんのイラストです。でも、ピンクの三角形はおママが貼り込みました。
他は小津和紙で購入した千代紙です。
⬇️こんな作例もありました。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。