(2017年12月1日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年10ヶ月)
*高い所の掃除(照明器具の傘)
昨日(26日)は頭痛を訴えていたおママですが、今日(27日)は比較的元気で気分も良いようでした。
このまま順調にお正月を迎えられますように。
遂に重い腰を上げ、実家では大掃除を始めました。
特に高い所はジジが脚立に乗ると危ないので私が担当します。
でも、私が掃除機を持ち出していると、おママは気になって仕方がありません。
照明器具の傘の埃を取っている時などは、
「あなたにこんな事をしていただいたら悪いわ…」
と言いながら、わざわざ埃を被るような位置にやって来ては、心配そうに私を見上げます。
「お母さん、埃を吸っちゃうわ。お願いだから。少し離れてよ。他の部屋に行って下さいよ。」
「はいはい」
一旦は離れてくれるのですが、またぞろすぐに同じことの繰り返しとなりました。
結果として、かなりおママに埃を吸わせてしまい、咳に取りつかれなければ良いなと思います。
*高い所の掃除(神棚)
以前から気になっていた神棚。
仕事をしていた頃は年末もバタバタして出来ませんでしたが、今年はやってみますか…。
「神棚の埃はすごいよ。」
なんてジジが言うので二の足を踏んだのですが、この際なので脚立に上がり掃除機をかけてみました。
案の定、ひどい埃です。お札とお榊は年始に新しくお祭りするのですが、掃除は何年やっていなかったのだろうと思うくらいでした。
見ると神棚の上に怪しげな30センチ✖️20センチくらいの木の箱がありました。その上にも埃が絨毯のように敷き詰められています。
(一体これはいつから有ったのかしら?)
「中を見たことある?」
ジジに聞いたら「ない」でした。
もしかして系図でも入っているか?それとも大昔の古文書?
期待に胸を膨らませて、私は蓋を開けてみました。
すると、それは古いお札、お札、お守り、お札、お守り、お札…。
殆どが祖母の安産祈願のものです。
と言うことは、ジジやジジの兄弟が産まれる時のですね。
そして、その中に埋もれるようにして二つ折りの半紙がありました。
白くて、黄ばんだ感じは全くありません。
それを開けば…、
『命名 太郎』
ついこのあいだ書かれたと思うくらい鮮やかな墨跡でした。
「お父さん!これお父さんが生まれた時のよ❗️」
ジジは取り立てて感動するでもなく、「そんなの有ったんだ」と笑っておりました。
考えてみれば、約90年前に書かれたのですよ。歴史を感じます。
『命名 太郎』の紙と掃除をするジジを交互に見て、
私は90年の歳月を一気に飛び越えたような感じがしました。
祖父が亡くなってから40年余。祖母は30くらい経ちます。
彼らが急に帰ってきた様な懐かしさを感じました。
祖父母が大事に取って置いたのですもの。
掃除を終えてから、私は又もとの様に箱に納めて神棚にあげました。
*本日アップの貼り絵
こちらの姉妹作品です。⬇️
真ん中の月は『銀座百点』の表紙から取りました。(2017年9月号)
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。