アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

ハンドクリームですよ。

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(2018年1月2日  アルツハイマー認知症の診断から約10年11ヶ月

裏の日付は元日ですが、制作日は2日です。)

 

正月2日に実家にて

  ジジが笑顔で言うのです。

「おママは結構貼り絵を作っているよ。でも、このところ又ハンドクリームを使っちゃうんだよね。何度言ってもどうしても分からないんだ。」

 

「ありゃ〜。ハンドクリームは隠しておかないと…。」

「最近手が荒れるからクリームを付けたくなるらしいよ。」

私は気が重くなりました。

 

  読んで下さる方は何の事やらサッパリだと思います。すみません。

 

 一昨年の事

   おママはハンドクリームを糊と思って、貼り絵に使ってしまう時があります。

ジジもおママも長年、こんな感じのアロエ入りのハンドクリームを愛用していました。⬇️

キャップを外すと…、確かに糊と間違えますか…ね…。

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  昨年は念入りに気を付けていたので、あまりこういう事は無かったのですが、

一昨年はよく目撃しました。

 

「お母さん❗️これはハンドクリームだから付きませんよ。」

「糊よ。付くもの。」

「乾くと剥がれるし…。」

「何を言っているのよ‼️私は何十年この糊貼ってきたのよ。何も知らないくせに、勝手なこと言わないでよ‼️」

「でも、これはハンドクリームなの。(私は本物の糊を差し出して)これを使って。」

言うのはこれくらいにしましたが、私は叫びたかった。

(あの〜、お母さんはこのクリームを10年くらい手や顔につけてきたんですよ‼️)

 

  今は少なくなりましたが、一昨年は、おママもかなり強く言い返したり、意固地に言い張って、私と激しい口論になりました。

 

 ハンドクリーム糊⁉️

   ハンドクリームを糊の代わりにしてパーツを貼り付けると、どうなるでしょうか。

 

ハンドクリームが湿っているうちなら、パーツは台紙にしている越前和紙のハガキに密着していますが、乾くと自然に剥がれます。

再び本物の糊で付けようとしても、油分が紙に染み込んでいるので、非常に付きにくいのです。

過去にもよくあった事です。

ファイルから取り出したらパラパラとパーツが落ちた❗️

そんな作品は、大抵この例にあたるでしょう。

 

実は、この今日アップの貼り絵のパーツは、紙ではなくツルツルした素材です。

私は糊付けしている時に目撃したのですが、ツルツルしている上に、どことなく油分を感じました。そして、おママが何度糊付けしてもはがれてしまいます。

 

この日もジジがハンドクリームを使っているおママを咎めていたそうです。

もしかしたら、この作品は私が目撃する前にハンドクリームで付けていたのかも。

ハンドクリームで付けてから、本を乗せて重石をして、再び見た時にパーツが剥がれてしまった❗️

そこに私が現れた⁉️(そして下の写真を撮影した)

 

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  おママと一緒に糊を付け直したのですが、わりとすぐにパーツが剥がれ落ちてしまうかもしれません。

それで、ファイルにしまう前に急遽貼り絵の写真を撮っておきました。

 

手荒れの季節

  おママも寒くなると手がカサカサになります。

そうなると、どうしてもハンドクリームを手に付けたくなりますね。

緑のアロエクリームを隠してしまうと、おママは困ってしまうでしょう。

それで、今までのように愛用してくれるかわかりませんが、

チューブ入りのハンドクリームを用意しました。

 

今日(5日)電話したら、

「あのクリームは手にも顔にも使ってるよ。おママはちゃんとで貼り絵をしているよ。」

ホッとしました。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。