(2018年1月4日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年11ヶ月)
*珍しくやる気満々。
昨日の月曜日、ジジは買い物に行く気がないようでした。
寒いとね、外行く気もなくなりますよ。ジジは痩せて私より体重もありません。風が吹けば飛ばされそうです。(私は痩せたい)
それで、私は帰る前に夕飯のお惣菜を一品拵えました。
ハムの入った金平牛蒡を作っていると、おママがおずおずと台所にやって来ました。
「あら、あなた。良いのよ。そんな事しなくて。大丈夫だから。」
「すぐ終わるので気にしないで下さいね。」
「すみません。本当に、そんな事しなくて、大丈夫よ。」
この丁寧語によるリピート再生を3回ほど続けても、おママは台所周辺をウロウロしています。
さては、やりたいのね。
*午前中にジジと話していたので
この日は私が実家に行くと、ジジがあれこれ週末の話などしてくれました。
「最近、身体の動きは良いのだけど、やはりズレた昔のような事をするんだね。」
ジジの言わんとする事はこんな事です。
例えば、お惣菜を温めるのにジジは電子レンジを使いますが、おママはお鍋やフライパンで火にかけようとします。
「それを咎めても『どうして私がやろうとする事をダメと言うのか❗️』と怒るだけだから、もう、言うのよしたよ。上手くいかなかったら、後でやり直せば良いんだし。」
「そうだね。」
そんな事を話した後だったので、私もおママがやりたいなら、そばで見守っていたら良いのだし、炒めるのを手伝ってもらうことにしました。
*見よう見まねでも
「すみません。お母さん、炒めて下さいな。」
「はいはい。」
おママは真剣な顔でフライパンの柄を握り、フライ返しを持ちました。そして食材をギュッギュッと潰すように、スライパンの底に押し付けるではありませんか。
焦げ付くわ〜。(涙)
「あ、底からひっくり返すように混ぜながら炒めて下さいな。」
「はいはい。」
口で言っても理解できない時もありますから、
言うより見せる方が効果的です。
それで、「こんな感じです」と私が見本をやって見ました。
すると、おママは2回だけその通りにしてくれるのですが、直ぐに又フライパンの底に炒め物を押し付けます。まるで平に広げて焼くように…。
2回やると忘れてしまうのかしら。
それともおママの長年の癖なのだろうか。
(割とお料理上手だったし、おママは焦げ付くような炒め方はしてなかったよなぁ。)
腑に落ちないまま、この問答を繰り返す事5回。最後の仕上げは私がしました。
⬆️の時には言葉で言うよりやってみせれば理解してもらえたのですが…。
どうも、そうもいかなくなってきたのかしら?
やはり、1年くらい前に出来た事が、出来なくなるのも仕方ないのかも。
年が明けて、瞬く間に2月。
気がつけばアルツハイマー型認知症の診断から11年となりました。
おママ本人もジジもよく頑張っていると思います。
*本日アップの貼り絵
風車のようですね。
ベージュのチェックは銀座百点の広告ページから取りました。
少し切れていますが、銀座花菱さんのロゴが見えます。
お洒落な服地の写真だったのですね。
⬆️HPです。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。