アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

ちょっと待った❗️車は急には止まれない‼️

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(2018年1月13日  アルツハイマー認知症の診断から約10年11ヶ月)


梅見の道中
  水曜日に3人で公園へ梅見に行った事は全記事でも触れました。

その時、気になったことがあります。


  実家から公園までは、商店街を抜けて駅の向こう側まで行かなければなりません。ゆっくり歩いて25分くらいでしょう。車の通りの多い道を抜けていくのだし、いくつか信号のある交差点も通ります。

信号のある交差点で、信号が赤なのに❗️おママは御構いなしで渡ろうとします。

「ちょっと、信号が赤よ❗️」

「信号って?」

なぁに?

おママはそんな表情をしました。幸い近づいていた1台の車は早くから警戒していたのか、だいぶ手前で速度を緩めてくれました。私はおママを止めて、その車には信号に従って走行してもらいました。そして、なるべく(?定かではないが…)優しく諭しました。

「お母さん、信号は青になってから渡るのよ。」

「青?何が?どれ?」

 

  私が子供の頃、こんなことがあれば、

「危ないじゃないの❗️」とおママは烈火のごとく怒ったでしょう。

それなのに信号をお忘れですか…。うーむ。絶対に一人では歩かせられません❗️

 

ジジもかっ⁉️

  園内の梅は全体的にはまだ五部咲きでしたが、紅梅は八部くらいでしょう。

まだ始まったばかりの花を楽しんで、私達は帰途につきました。

スーパーで買い物をし、商店街の信号機のない十字路に差し掛かかりました。

すると、シルバーカーを押すジジは脇目も振らず、ずんずん交差点に進入していきます。なんと、右手には自動車が‼️

 

「お父さん‼️危ないじゃないの‼️」

 

ここでもドライバーが早めに危険予測をしてくれていたのでしょう。しっかり止まってくれました。ありがたや…。

しかし…、ジジ…。

 

今回ばかりは、はっきり言わせてもらいましょう。

「お父さん、車は急には止まれないのよ。必ず交差点では車が来ているかどうか、しっかり確認しなきゃ‼️」

すると、ジジったら、

「大丈夫。見れば、ちゃんと止まる車か、そうでない車か分かるから。」

 

   私は一瞬言葉を失いました。でも、渾身の力で気持ちを立て直しました。

 

「あのね。今、右も左も見ていなかったよね‼️見もしないで、何で止まってくれると分かるのかな⁉️ たとえ止まろうと思っても、車は止まり切れないこともあるのよ。だから手前で右左を確認してよ❗️」

 

するとジジは聞こえないふりをしているのか。馬耳東風と言った具合でシルバーカーを押しながらどんどん歩き始めました。

そんなジジの背中をおママは笑顔で叩きました。

「ほら! お父さん。ちゃんと聞きなさい!ダメじゃないの。」

 

これまでも、2人で駅前まで買い物に行っていますが、よく生きてかえれたものです。実家の辺りは高齢者と子供の多い住宅地ですから、土地勘のあるドライバーの方なら、端から減速して走ってくれているのでしょう。しかしそうでない車だって通りそうです。

本当に怖っ‼️

 

ジジは自動車の運転はしなかった人です。免許証も取っていません。だから、ドライバー側の大変さや怖さが分からないのでしょう。

 

兎に角、2人には気をつけて欲しいものです。

 

*本日アップの貼り絵

私の見ていない時に作ったので、パーツの元は不明です。色合いはとても綺麗だと思います。

写真撮影の時に、おママは右上の赤系パーツと青のパーツを指差しながら言いました。

「ここが重なっているのがねぇ〜。」

不本意だったようです。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。