アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

3月に感じたこと

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(2018年1月29日  アルツハイマー認知症の診断から約10年11ヶ月)

 

あれから…。

  今月の初めに、おママは「お帳面」を卒業してしまいました。

結婚以来家計簿をつけてきた人ですから、その経歴は長かったのです。

アルツハイマー認知症の診断から丸11年。

悪戦苦闘をしながらも、現金とお帳面が合わなくても(本来の家計簿としては機能していませんね)、何とかその日の収支だけは計算していました。

それがあっという間に、アッサリと卒業してしまうのは私としてはショックでした。

それから3週間ほど経ちますが、おママはもうお帳面をやる気はなさそうです。

ちょっと残念ですが、やはり時期だったのだと思います。

 

harienikki.hatenablog.com

 

貼り絵は…。

   こだわって続けていた「お帳面」を急に卒業したので、月初には貼り絵の制作も風前の灯火だと思いました。

ところが、今のところ貼り絵は順調です。

3月に入って少し暖かくなり、脳みその血の巡りが良くなったのでしょうか?

3月23日現在数えて見ますと、68枚ありました。1日2枚はやっているのですね。良かった❣️

「3月は枚数多いね。」

私が言いますと、ジジはにこやかに頷きました。

「最近は午前中も2階のテーブルで本を読むようにしたんだよ。別に話しかけるわけでもないんだけど、見える所に居るとおママは安心みたいだよ。出来上がったら、すぐに見せに来るしね。」

午前中、ジジは1階でパソコンを開いていることが多かったのです。その間、おママは1人で2階に居ました。

誰の姿も見えないと、おママはポツンと家に1人でいるような気になるようです。

今自分が居る場所が我が家であるという認識も定かではないので、とても不安なのでしょう。

ジジが側にいてくれる事って、おママにはとても重要な事なのですね。

今後はだんだん1人に出来なくなっていくのだと思います。

 

本日アップの貼り絵

  1月末の作品です。

見事なハサミの仕事です。元は⬇️の千疋屋さんの包装紙です。水色が鮮やかで綺麗ですね。

最近はここまで精密なカットは気乗りがしないようですが、楽しいと思う範疇で貼り絵を続けてくれたらいいなと思います。

 

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。