(2018年3月20日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年1ヶ月)
*ついに本音⁉️
先週金曜日の午後の事。私はジジに頼まれてちょっとバタバタしておりました。
話は簡単です。箪笥の後ろ側にまわしていた延長コードを引っ張り出してタコ足配線を整理しようというもの。
壁と箪笥はそんなに密着していなかったたはずなんですが、引っ張るだけでは差込プラグが引っかかって取れません。それで箪笥やその隣にある物入れを少しずらしていました。おママも興味津々で作業を見たり、手伝おうとしておりましたよ。
「お父さん、ちょっとそこの物をどけてよ。」
「あーっ!お父さん!危ないから持ち上げないで❗️」
私がジジにお願いして(ほぼ命令口調)いますと、突然おママが驚いたようにジジを指差し声をあげました。
「えーっ❗️この人はあなたのお父さんだったの⁉️」
嗚呼、おママ。今、取り込み中なんですよ。(^。^)
「そうなの⁉️あなたのお父さんなの⁉️」
この手の、おママに家族という認識が失くなっている件は、当ブログでは頻出の話題です。私達は様々な葛藤を年月をかけて乗り越え、すでに受容に至っております。
今や笑って受け流すレベルのネタになりつつあるのですが…。
今回は一味違いました。
ジジは一応、キョトンとしているおママに解説しました。
「私はねチャーコさんの父親なの。それであなたの亭主なの。」
するとおママは首を傾げました。
「えーー、そうなの⁉️ そうかしら…?
私、そんなにババァじゃないわよ❗️」
「……………。」
「……………。」
ジジも私も苦笑してしまいました。もしかして、2人揃って底意地悪い笑みを浮かべてしまったかしら?(笑)おママは少し動揺したようです。
「えっ⁉️ ババァなの? そうなの?」
不安そうな顔をするんですもの。おママは可哀想。でも、今回はジジの方が気の毒…。90歳ですから充分ジジィに見えるのは仕方ないですが…。
それにしても、おママの口から「ババァ」なる言葉が出るのも珍しい。
おほほほほっ。(^。^)
*どんどん若くなるの?
「それで、お幾つなんですか?」
私が聞いてみると、おママったら…。
「60歳くらいじゃない?」
私、おママに申し訳ないが、笑わずにはいられませんでした。84歳ですよ。
昨年秋頃から、おママはジジのことを同居している父親だと思う事が多くなりました。それで、よく来る女性(私チャーコ)が自分の父親を「お父さん」と呼ぶので驚いたのでしょう。そう考えればおママも筋が通っております。
それにしても、1年前くらいまでは、自分の事を70〜75歳と認識していたおママですが、昨秋以降は60代と思っているようです。
認知症の症状が進むと、どんどん若くなるのでしょうか?(笑)
今回は実年齢84歳だと教えて、更にショックを与えるのも良くないと思いました。
「まぁ、気持だけは若く60歳ね。」←←普通だったら若干イヤミに聞こえるかも。
その私の言葉を聞き、おママは嬉しそうに笑いました。
「そうなの、いつまでも若いのよ❣️」
おママが娘の私より若くなる日は近いかも⁉️
⬇️こんな事もありました。
⬇️ 家族として認識がなくなった事を受容した過程についてはこちらにまとめました。
*今日アップの貼り絵について
先月、私の友人から千代紙や包装紙を頂きました。千代紙はセンスのいい花柄や縞模様やドット柄などたくさん有って、見ているだけでも楽しいものです。
(これは一部です。⬇️)
その中で最初におママの眼を引いたのは、意外や意外、このマーブルチョコです。⬇️
「あら、これ綺麗だわ。どうゆう風に切るかしらね。」
悩んでいるから、
「何粒分かまとめて切ったら?」
と私もテキトーな事を言ってみました。
この日はあまりハサミが上手に使えなかったようで丸いチョコレートが少しガタガタになっています。
同じ種類の千代紙の中に可愛いクッキー柄もあり、こんな楽しそうな連作ができました。
(2018年3月19日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年1ヶ月)
おママは本当にお菓子好きなのね。
それに、これを見ると、やはり気持ちは若そうですね…。(^。^)
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとう御座います。