(2018年5月26日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年3ヶ月)
*『お帳面』ネタ再び
ある時は夕方の買い物の後。
またある時は夕食後の食卓にて。
パチパチと算盤を弾いて家計簿を付けるおママの背中を、私は子供の頃から毎日のように見てきました。ほぼ休まずに続けていたその姿勢から、子供心に私はおママの主婦としての高い意識を感じたものです。
おママの 『お帳面』と言えば…、認知症になっても続けてきた簡易家計簿です。その日の支出と残高だけを計算する簡単なものですが、流石に認知症歴10〜11年になりますと、文字を書くのも算盤を弾くのも難しくなります。私がいくら熱心に(執念深く⁉️)おママをサポートしても、大変時間がかかるようになりました。
それでジジの決断により、2月末日でおママは長年続けた『お帳面』から卒業しました。抵抗するかと思えば、割と本人あっさりしたもので、その後おママは『お帳面』に対して気を示すこともありませんでした。
ところが、5月18日はちょっと違っていました。ジジが付ける『お帳面』に
イチャモンをつけたのです。自分のやり方と違っていたからでした。⬇️
つまり、おママは記憶の回路が繋がりやすい時は、自分のやり方を思い出すことができるようなのです・
でも ⬆️ この時は、自らやってみたりはしませんでした。
*ところが‼️
私はずっとこう考えてきました。
「アルツハイマー型認知症の人は、ずっと続けていた行動や活動であっても、長い間やっていなかったら全く出来なくなる」と。
しかし、最近そうとも言い切れないのではないかという気もします。
⬆️ 上の「記憶についてNo.27」の内容からほど遠くない5月26日、私は実家に行かなかったのですが、夕方オネコからこんなラインが来たのです。
「(実家に)行ったらなんと!おママがお帳面やってたよ!復活!!
ジジが買い物から帰って2階に上がるのが遅くなったら一人でやっていたらしい!
ちゃんと帳面に字を書いてそろばんもはじいてた。
そろばんは打ち間違いもするけど、最終的にはできていて、やり方は覚えているわ」
『お帳面』を卒業してかれこれ3ヶ月です。その間、おママは一度も算盤を弾いてはいませんでした。
なのに…、出来たの⁉️ (°_°) 驚きです。
何かの弾みで、どういうきっかけなのか分からないけど、確かにこの時は回路が繋がったのでしょう。その記憶スイッチは一体何なのかしら⁉️ どこに在るのーー❓
この時、私もおママの側に居たかった。もう一度、『お帳面』を付けるおママを見たかった。
でも、その後は一切やりません。復活というより、たまたまこの時だけは『お帳面』に関する記憶スイッチがポンと入ったのでしょう。
もしかすると…。
認知症の人でも、長く続けた事や習慣的な事なら…。
上手くサポートしてきっかけを作っていけば、再びやれるのかも知れません。
そうは思いつつ、日々のあれこれに追われて、この一件から約1ヶ月半経ちましたが、まだ、おママの『お帳面』を復活させる試みは出来ていません…。(^o^)/
*本日アップの貼り絵
パーツの材料は ⬇️ のから切り抜いています。
この紅茶の包装紙はリバーシブルです。おそらく⬆️上は裏側です。表面は⬇️ です。
そして、おママがよく使うティッシュボックスも登場しています。 ⬇️
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。