(2018年8月5日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年6ヶ月)
*日付の謎
本日アップの貼り絵をじっくりご覧いただきますと、
「あれ?チャーコさんったら、日付間違えてるわ!」
と思う方もいらっしゃるかも知れません。なにせ…、端っこに『2018.7.25』っておママの字で書いてあるのに、私が貼り絵の下につけたのは『2018年8月5日……(以下略)』ですから。(^。^)
実は⬆️の2枚の貼り絵は裏面なのです。表の作品の制作日が『2018.7.25』だったのです。
それで、表面は ⬇️ こちらでした❗️
表面の中央下部にはしっかり裏面の制作日である『2018,8月5日』と書かれていますね。(^O^)
*大失敗
2018年7月25日は私がちょっとしたテストを行った日です。おママは『ABCの歌』を覚えていて、アルファベットを見ると口ずさみます。
そこで、私はおママが26文字のアルファベットを文字として捉えているか確認しようと思いました。その音に合わせて、おママに切り離されたアルファベットから正しい文字を選んでもらいました。そして結果は2、3文字を除いてほぼ正解でした。
折角、おママが切り分けたアルファベットです。
(ハガキに貼ってもらいましょう。)
今回は26文字のアルファベットを読みながら選ぶという、いつものおママなら頭の痛くなりそうな前段階があるのです。
(その貼り付ける台紙を作っておいてあげよう。)
なぁんてね。殊勝な事を考えてこしらえたのが、⬇️のハガキです。
私はあまり考えもせずに、青い紙をピンキングハサミで大胆に四角と三角に切り、
バン、バン、バンと貼りました。
貼ってみて…、(°_°)…。ありゃ〜。
自分のセンスのなさに愕然としましたわ…。でも、越前和紙のハガキが勿体ない。
「お母さん、この上にアルファベットを貼ってくださいな。」
私はそう言っておママに押し付けたのです。
*癒えぬ傷心
ところがおママはアルツハイマー型認知症でかなり重い記憶障害があるのですが、今だに様々な紙を組み合わせて切ったり貼ったりしております。
どうやら、私の作った台紙はおママの美意識からは程遠いようで、違和感しかなかったようです。不満げに首を傾げて言うのです。
「うーん。わたしはどうしてこんな風に貼っちゃったのかしら…?」
アルファベットを並べながら、
「なんだか、うまくいかないわ」
と、おママは自分が青い三角と四角を貼ったと思い込んで、ひたすら後悔していました。
「いや、いや、ごめん。それは私が勝手に貼ったのよ。」
私はこれ以上おママに濡れ衣(大げさ…)を着せるのも忍びなく、以前からあった包装紙を反対の面に貼って、おママに渡しました。
おママがアルファベットをきれいに並べて貼り付けたので、このミッションは終了しました。
でも、私は少々傷つきました。
自分がセンスなかったのは分かっているのですが、母親から全否定された感じがしました。いい年のオバさんなのに、私はおママの
「うーん、わたしはどうしてこんな風に貼っちゃったのかしら…?」
言葉が胸に突き刺さりました。
母の言葉って幾つになっても娘には重くのしかかるのですね…。(^◇^;)
それから貼り絵ファイルの中にこの「裏面」を見つける度に、私の心はチクチクしましたよ…。
*突然、生まれ変わった
ところが何日かして、私がファイルを開けて見ると…。
な、なんと❗️
おママは思いのままに付け足して、私の失敗をなんとか作品に仕上げてくれていました。
私としては嬉しいような…、ちょっと負けた感じがして悔しいような…。
ほろ苦い、そんな思いも残る貼り絵です。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。