アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

首尾は上々

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(2018年9月9日  アルツハイマー認知症の診断から約11年7ヶ月)

 

チャーコ美容院へ行く

  10月22日月曜日の東京は気持ちの良い秋晴れでした。

まさに洗濯日和です。

しかしながら、私は諸事情から午前中に美容院に行きたい…。

 

  髪のカラーは時間がかかります。いくら美容院が実家の近くにあるとはいえ、一度実家に行って洗濯をしてからだと、昼ごはんの支度に間に合わなくなりそうです。

 

  そこで私は考えました。そして、途中の乗換駅からジジに電話をしたのです。

「あのさー、美容院に寄ってからそちらへ行くから、洗濯をしておいて欲しいのよ。トイレや洗面所のタオルも入れて取り替えてね。できたらおママに干してもらってよ。終わったらまた電話するから、買い物はしてくわ。」

私が有無を言わさぬ勢いで一気に喋ったので、ジジは「はい、洗濯ね」と答えるのががやっとだったでしょう。

こうして、私は老親をこき使い(⁉️)ながら、白髪染めをして若返りを図ったのです。

(^O^)v

 

それで首尾は…。

  美容師さんが染色剤を髪に付けてくれている時、私は洗濯はどうなったかなと思いました。ジジの事だから洗濯機は回してくれるでしょう。でも終わって干すのを忘れているかも知れません。他の事に気を取られていると、私も時々やりますものね。

 

  もし、ジジがおママに干すように頼んだとして…。

真夏の記事⬇︎のように、おママは干すのに随分と時間をかけてしまいそうです。

どうやって干そうか試行錯誤の末に、ベランダで放心状態になっているかも…。

(でも、まぁいいか…。真夏と違って今は秋。ベランダで悩んで呆然としても、外気に触れておママは気持ちがいいわね。)  (^O^)

harienikki.hatenablog.com

  それで、正午ごろに実家へたどり着いてみると、洗濯はすでに終わり、

「お母さんに干してもらったよ」

とジジは満面の笑みを浮かべました。

 

  ベランダを見てみると、バスタオル1枚、フェイスタオル5枚、ジジとおママの下着、そしてジジの長袖のポロシャツが、整然と物干しに旗めいていました。

(良かった❗️)

私の白髪染めも綺麗に仕上がったし、首尾は上々❣️

 

  後でジジに聞くと、洗濯物が少ない割に、おママが干すのは10分くらいかかったようです。

でも 秋の日差しと涼しい風にあたって、おママはきっと心地よかったでしょう。

 

  午後2時半ごろ、おママはベランダで乾いた洗濯物を発見して(干した事を覚えているわけではない)取り込み、ちゃっちゃっと畳んでおりました。

流石にそれらがどこに収納されているかの記憶はないようなので、タンスや戸棚に仕舞うことは出来ません。でも、そんなおママの様子を見ると、

「THE主婦❗️」

てな感じがしました。(^。^)

記憶障害・見当識障害は重くなっても、

長年繰り返してきた行動って、もう本能に近くなるのでしょうか。

人間は凄いです。

 

本日アップの貼り絵

どことなく…、秋のススキのイメージかしら? 

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。