(2018年12月14日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年10ヶ月)
林檎を剥いた日の作品です。
*目だけ食べたいの?
最近、果物はカットフルーツの詰め合わせが、よく売れているそうです。
確かにデパ地下だけでなく、近所のスーパーでも多く見られるようになりました。
私は元々あまり果物を好みません。それでも、綺麗に盛り合わせたカットフルーツを見ると食指が動いてしまいそうです。(^O^)
おママは昔から果物が大好きでした。私がまだ実家にいた頃は、上手に剥いてすすめてくれました。でも、子供の頃の私は、今よりもっと果物が苦手だったから、
「食べなさい。美味しいわよ。水分もあるしビタミンも多いのよ。」
おママにそう言われれば言われるほど気が滅入っていましたが…。(^O^)
今でも買い物に行くと、おママは果物の前で立ち止まって動かない事もあります。
「でも、その時だけで、別に食べないんだよね。」
ジジのぼやきが聞こえてきますが、
食べないのではなく、おママは買った事を忘れるのでしょう。そして、たとえ目にしても、どうやって食べるか分からなくなっているように思います。
*今シーズンも頑張りました。
12月の初旬に、実家は林檎を1箱頂きました。
封を開ければ爽やかな果実の香りが広がる…。
果物に苦手意識のある私でも、この林檎の香りと食感は好きです。食べると身体が内側から綺麗いなるような気がしますから。(^。^)
昨シーズンも取り組んでいた事ですが、せっかく豊富に林檎があるのですから、おママに剥いてもらって昼食に食べることにしました。
でも、昨年と違う事もあります。
それは毎回おママを見守り、剥き方を指導しなければならなくなった事です。
放っておけば絶対やらないし、やらなければ確実に出来なくなります。
だからこそ、今シーズンは私も意気込みが違っていました。
月、火、水のお昼時。
まずは、私は林檎を洗ってお皿に乗せて包丁をセットします。
食卓で「お昼どうするの」を繰り返すおママを捕まえて、
「お母さん、お仕事ですよ」
と声をかけます。
「何でしょうか…。」(¬_¬)
私は不敵な笑みを浮かべながら、しのごの言うおママに腕まくりをしてもらい、
手を洗うように誘導。
「では、この林檎を切って、皮を剥いて下さい。」
「えー、これ、どうしたら良いのかしら?まず、半分にして良いの?」
「はい、大丈夫です。」
おママが4分の1個を剥き終えるまでは、側で手取り足取り説明し、後は自分でやってもらいます。
しかし、包丁を持つ手元が少々危なっかしいので、あまり目は離せません。刃物の問題だけでなく、剥いた皮と果実がごっちゃごちゃになって、作業が混乱しますしね。
元々、おママは剥いたら果実を塩水につける習慣がありませんでした。だから、何度やっても、毎回塩水につける理由と手順を話しても、絶対身につきません。
「これにつけちゃうのー?」
日によっては、かなりご不満のようでしたが、私も自分の好みは譲れません。これは強引に指導しました。(^-^)v
最後に林檎を塩水から掬い上げれば出来上がり。
おママも達成感の笑みを浮かべていました。
12月初旬から今まで、昼食に支度の最中に、親子でバタバタしました…。
でも、もしかしたら、来シーズンは全然出来なくなるかもしれないから、
この林檎レッスンは貴重な時間かもしれない。
そうならないと、良いなぁ…。
箱で頂いた林檎も、残りは後1つです。おママ、頑張りましたね。
これからは、時々スーパーでジジに買ってもらおうね。
⬆︎側で私が何だかんだと声かけしていました。
「剥いた皮は袋に捨てて下さい。」
「えっ?袋に捨てるって?どう言う事?分からないわ。」
捨てる事が理解できないのか…。それとも、皮が勿体なくて捨てたくないのか?(°_°)
「剥いた皮を袋に入れてください❗️」
写真の奥に、この日の主食が見えています。
結構ジジもおママもハンバーガーは好きなんですね。(^O^)
⬆︎頑張ってます。ちょっと肩や肘に力が入っています。(^O^)
⬇︎昨年の秋、柿も随分剥いてもらいました。
⬇︎昨年の林檎のお話
*本日のアップの貼り絵
メインのパーツは西武百貨店の包装紙です。結構前のものです。今もこの包装紙かしら?
赤いポイントについては、分かりそうなので、判明したら追記いたします。
m(_ _)m
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。