アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

その願いにも光を

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(2019年3月30日 アルツハイマー認知症の診断から約12年1ヶ月)

 

GWが終わる…。(^。^)

ここ1年くらい、1日おきの更新を心がけておりましたが、先週は少しお休みをしておりました。

大きく体調を崩したわけではないのですが、連休後半は軽い頭痛が治まらず、久し振りに連日鎮痛剤のお世話になっていました。

ようやく頭がスッキリしてきたので、GWが終わるのと同時に再開しようと思います。(^O^)

皆さま、GWは如何お過ごしでしたか?

 

ジジったら…。

 早いもので令和になって1週間。

先週の改元前後は皇室関連のテレビ番組が多かったですね。(^。^)

4月29日月曜日の昼食後、ジジとおママがテレビでNHKの皇室番組をつけていたので、私もぼんやり一緒に見ておりました。

 

その番組で、平成5年に上皇后様(先の皇后様)が強烈なストレスから一時的に声を失われた事を知ったジジ。唐突に言いだしました。

「ウチのお母さん(おママ)も言葉が出ないよ。」

美智子様は声が出なくなった失声症認知症のおママが言葉を忘れるのとはわけが違います。

「えーー、あちらは言葉は分かるけど、声が出なかったのよ。」

「お母さんも会話の時は声が出ないよ。」

 

なんか…ジジは誤解しているのか…?

充分に理解しているけど、言ってみたいだけなのか?

 

それで私はおママに話しかけてみました。

「お母さん、声は出るっしょ?」

するとおママはテレビに釘付けで、私を振り向きもしません。

「ねぇ、声は出るよねぇ?」

すると、うるさいと思ったのか、吐き打てるような返事でした。

「今、 見てるんだから❗️」( ̄^ ̄)

おママは話す気なし。

「ほら、声は出るわよ。」

「でも、お母さんは話しかけても答えられないんだよ」

「それは、聞かれたことが理解できないからでしょ」

しかし、ジジは私の言う事を完全に無視。

「皇后さんが治ったんだから、お母さんも治るんじゃないか…?」

明るい光明を見たように、ジジは満面の笑みを浮かべて言いました。

私は呆れて物が言えませんでしたわ。

認知症と一緒にしないで…❗️)(°▽°)

 

 

それは偽らざるジジの思い

おママがアルツハイマー認知症の診断を受けてから12年経過しました。

考えてみれば、その間ジジはいつだって、願っていたと思います。

認知症が治り、昔のようにしっかり者のおママに戻って欲しいと…。

 

でも、12年です。ジジは時々おママから

「あなたは私の何ですか?」

なんて言われているのですよ。なのに、ジジがまだそんな願望を持ち続けていたとはねぇ…。私は少し驚きましたし、切なく思いました。

でも、それって認知症患者の家族として偽らざる願望です。

私だって…、思いますもの。

本当はおママが認知症から解放されて、昔のように戻れたら良いのにね…。σ(^_^;)

 

本日アップの貼り絵

これは私が実家に行かなかった土曜日に制作された貼り絵です。

月曜日にファイルを開いて、この作品を見つけた時、

私は暫く見入ってしまいました。

ちょっと不思議で、私には抽象的な風景画のように見えます。

 

近代以前の港でしょうか。それとも川岸の船着場でしょうか。

真ん中に常夜燈があって、暗い夜に航行する船を照らしているような…。

私達の願いも、その一条の光で照らしてね。

 

これは私の妄想です。

ジジは「真ん中にお地蔵さんが立っていて、守っているんだ』と言っていました。

見方はそれぞれです。(^O^)/

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。