アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

記憶についてNo.37 「あなた様」

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(2019年5月6日  アルツハイマー認知症の診断から約12年3ヶ月)

 

おママの「あなた」発言

(おママは私の名前が分からなくなっているのではないか?

それどころか、娘という認識もなくなっているのではないか?)

私がそう思い始めたのは今から4年半くらい前。

おママが私やオネコを名前ではなく、

「あなた」

と呼ぶようになったからです。

それだけではなく、「あなた」に続くおママの話しっぷりが敬語を使った丁寧な言葉遣いで、とても他人行儀だったのです。

この時はおママとの距離が出来てしまって、少しショックを感じたものです。

それから年月は経ち、おママが家族を忘れている現実に、私はすっかり慣れっこになっております。

別に名前を忘れられても良いのです。「あなた」で良いではありませんか?

おママが家族関係を認識できなくなっても、事実は変えられないのですから…。(^O^) 

harienikki.hatenablog.com

 

 「あなた」には、まだ先があった‼️

5月に私の娘のアズキが実家へ行った時、彼女は少なからず感じるところがあったようです。

「おばあちゃんから見ると私は完全にお客様みたい。遠い間柄なんだね。」

なぜ彼女がそう思ったかと言うと…。

「おばあちゃんは私の事を『あなたさま』って言うんだ。お母さんの事は『あなた』だったから、私は普段頻繁にあっているお母さんより、遠い存在でお客様という認識だったんだね。」

彼女のこの時の印象を図解すると、⬇︎下記イラストの上段になります。

 

ジジはおママにとって一番身近で関係性が濃い存在。

配偶者という認識は薄くても「あなた」「パパ」「お父さん」と呼んでいます。

ジジは今だにおママにとって家族の範疇でした。

私チャーコは、おママにとってのジジほど濃い関係ではないが、

頻繁に会うから「あなた」。

しかし、アズキは年に数回しか会わないので、お客様にすぎない。

だから「あなた様」

なんですって❗️

 

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*現実は、そんな甘くはない。

アズキの解釈を聞いて、私はナルホドと思いました。我が娘…、賢いじゃん。

しかし、次の日に私が実家へ行ってみると、

おママは私の事を「あなた様」と呼ぶではありませんか‼️

この日だけではありません。それから毎回頻繁に、私はおママからそう言われるのです。

という事は…。(°_°)

 

現実に近いと思われる私の印象は、上のイラストの下段です。

 

おママにとっての1番身近なジジの他は、どっと関係性が薄まり、距離感も離れた印象になるのかも知れません・

 

つまり、週3回頻繁に来る私も、年に数回しか会わないお客様のアズキも、おママからすれば同じ「お客様」になっているのでしょうね。

 

考えてみれば、そりゃぁ、そうでしょう。(^O^)

私が週3回実家に行っているなんて、おママにはそんな記憶もないのですから。

仕方ありません。

 

またしても、おママが遠くなってしまったような気がして、私は少し寂しさを感じました。

 

 イラストについて。初登場のアズキは24歳。最近、髪の毛を切ってボブにしたら、予想外に若く見えるようになりました。10歳くらい若返った印象です。そうすると14歳。身も心も中学2年生か⁉️ (^O^)

内カールは髪の毛先を内側にカールする事。外カールはその反対で、外側にはねるようにカールする事です。

 

 本日アップの貼り絵

⬇︎これらを使っております❗️ 

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 金色と黒の三角形はチョコレートを個別包装している紙です。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。