アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

これも、こだわってます!

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(2019年7月15日  アルツハイマー認知症の診断から約12年5ヶ月)

 

harienikki.hatenablog.com

 

 前々回⬆︎の続きです。

前々回の記事ではおママのこだわりのお話でした。

真っ直ぐ‼️ ピチッと‼️ 

そして、しっかり揃える。

元々几帳面な性格でしたが、それに輪をかけたような今日この頃…。

実はこんな写真を撮っておりました。⬇︎

買い物をするとお馴染みのレジ袋。それをおママは畳むのです。

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レジ袋は私が若い頃には一般化していました。だからまだ独身親と同居時代から、私はおママとレジ袋の付き合いは見てきたけど、こんなにピチッと畳んでは居なかったと思います。

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大雑把な私からすると、ここまでピチッと畳まれたレジ袋は芸術だと思います。

溜息…。(°▽°)

 

あちこちから、出てくる出てくる…。

今年、顕著になってきたおママのこだわりがもう一つあります。

それはトイレットペーパーをミシン目に沿ってちぎり、折り畳んであちこちに貯め込んでいるのです。

おママは四季を問わず、よく鼻をかみます。

くしゅん、くしゅんとすることが多いのです。

だからかしら?

「でも、トイレットペーパーは鼻をかむのに向いてませんよ。」

そう言っても、おママは全く意に介しません。言われても瞬時に忘れそうです。

 

食卓の上にも、タンスの中も、引出しを開ければ必ず畳んだトイレットペーパーの束が見つかります。

それは使うためと言うよりは、貯め込む事に快感を得ているようにも思います。

 

⬇︎あちらこちらにこんな形態でも貯めています。

なんとも不思議。トイレットペーパーの芯の穴にトイレットペーパーを詰め込んでいるのですから。(^◇^;) 私の感覚では理解できません。

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貯め込んだトイレットペーパーは使われるより増える方が多いようです。

この筒状の物体は増える一方です。

 

お煎餅などのお菓子を入れた缶の中も、お菓子と折り畳まれたトイレットペーパーが混在します。

 

貼り絵の台紙に使っている「越前耳付はがき」(注1)の箱はおママの作業机にあります。私が開けてみると、いつもこんな感じです。

その都度、私は畳まれたトイレットペーパーを取り除いて手すき和紙の葉書を見えるようにしておくのですが、すぐに元どおり溢れんばかりになります。⬇︎

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これでは、おママは台紙にするハガキを見つけられない…。

自発的に貼り絵ができなくなっても無理はないか…。

「おママの貼り絵制作も風前の灯火!」

そんな絶望感に襲われますが、私がハガキを出しておくと、おママは何気に始めるので、もう少しできるかも知れません。

 

チャーコ、キレる。

先日、駅前のスーパーにおママと出かける時、おママが困った顔をしていました。

どうしたのかと聞いてみると、おママは自分の頭を両手で撫でつけながら、

「クシないの、だから、こう、できないのよ。」

言葉では表現できなくても、出かける前に「クシ」という物で髪を溶かして身支度をするという意識が残っている事に私は感動しました。

 

「鏡台の引出しにあると思うけど…。」

「ないのよ。」

 

私が徐に鏡台の引出しを開けようとすると、何かが引っかかってすんなり開きません。

えいっ!と勢いつけて開くと、溢れんばかりのトイレットペーパーが表れました。

3つある引出し全部が似たような状態でした。

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 こうなったら、櫛が見つからないのも頷けますし、実際紙を取り除いても引出しに櫛はありませんでした。辛うじて口紅とアイブローはありましたが、なんだか化粧とは無縁のものが入っていました。

 

この日は私も少し体調が悪く、精神状態が良くなかったのだと思います。

トイレットペーパーだらけの鏡台を見て、頭の中でブチっと堪忍袋の緒がキレる音がしました。

どうしても至る所にトイレットペーパーが備蓄されている現状が耐えられなくなったのです。

食卓の近辺にある束を手にして、私は情け容赦もなく拭き掃除に使ってやりました。

「ちょっと、なんで、そんなことするの?」

おママに咎められましたが、

鬼娘を止めることなんて、出来ないんですよーーーだ!

 「沢山あるから、お掃除に使います。」

「えーーー。」

困惑の表情を浮かべるおママを尻目に、私は⬆︎上の写真に写っている、4本のトイレットペーパーの芯に突っ込まれたトイレットペーパーの束を使い切り、芯を潰してごみ箱に投げ入れたら、気分がスッキリしました。

 

それでも微々たるものですわ❗️

 

敵もさるもの

昨日(10月23日)に、私は実家で怪しげな物体を発見しました。

洋服ダンスの下、畳の上に布巾に包まれた何かが転がっているのです。

おママは都合の悪いものを丁寧に隠す傾向があります。

 

(おママったら、汚れた紙パンツを丸めて、固く布巾で包んだのか?)

そう思いました。

 

恐る恐る私が布巾を開いていくと…、

うわっ❗️

ミシン目でちぎられ、丁寧に畳まれたトイレットペーパーの束が、こぼれ落ちるように布巾の中から現れたのです。

 

もしかしたら、私が沢山使ったのが余程お気に召さなかったのか?

おママは新手の備蓄方法を考えたのかも知れませんね。

 

ま、出てきたのが汚れた紙パンツでなくて良かったです。(^◇^;)

 

(注1)日本橋小津和紙で購入している手すき和紙です。

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トイレットペーパーで鼻をかんだらイカンよ。

本日アップの貼り絵

上野風月堂さんの包装紙を使っています。

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www.fugetsudo-ueno.co.jp


 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。