(2019年9月18日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年7ヶ月)
*当ブログよくある懸案事項
11月27日水曜日
前回おママが美容院に行ったのはいつの事だったかしら?
全く思い出せないほど以前なので、スマホの写真を見直してみました。
すると、どうやら7月の10日から12日の間だったようです。
えっ⁉️もしかして4ヶ月行ってない?
ショートカットで4ヶ月カットしてないとすると、かなり頭はジャングルです。
どうりでおママの頭はボッサボサ。
来週は親戚に会うので、なんとか綺麗に整えておきたい。
でも天気が悪かったり寒いとママは美容院に行きたがらない。
このところ天気悪いしね。私は焦りを感じました。
(雨も上がったし、今日はなんとしても連れていかねば。)
*かみをきる
今年に入ってから、誘えばおママは割と素直に美容院に行ってくれました。
(だから大丈夫かな?ぐずぐず言わないよね。このところ外歩きたがってばかりだから、お散歩にはちょうどいいね。)
ジジとそんな楽観的なことを言っていましたが、ところがどっこい。(^O^)
こちらがどうしても行って欲しいと思うと、なぜかおママは拒絶します。
「お買い物にいきましょう。」
そう誘えば嬉しそうなのに、「美容院で髪を切る」と聞いたら、すぐに雲行きが怪しくなりました。
「えー!私はいいわよ。あなたがやれば良いわよ。」
「私じゃなくてお母さんよ。頭がボサボサでまとまりがつかないじゃない。行きましょう。」
そんな押し問答の末に私は「夕飯の買い出しに行きましょう」とおママを騙くらかして、2人で実家を出ました。
考えてみれば不思議な事です。
最近のおママは簡単な単語の意味すら覚え付きません。
「かみをきる」と言う文章は耳で聴くと
「髪を切る」ともとれるし、
「紙を切る」とも取れます。
おママの場合「紙を切る」方は好きよね。
なのに、枕詞に美容院があるとちゃんと「髪を切る」の方だと思うんだから。単語の組み合わせによる文脈みたいなものは、案外まだ理解できているのかもしれません。
それにもう一つ不思議なのは、おママは機嫌が良くても、言いなりになるほどボンヤリしていても、何故か「髪を切る」のを一度は拒否する事です。
髪を切るのが嫌なのは、自分の身体の末端を切り取られるような感じがして怖いのかしら?
それとも身体の一部分でも変化するのが怖いのか?
美容院までの道中は、ずっと次の2パターンの会話がリピート再生でしたわ。
「えー?美容院?私は何もしないわよ。」
「そうそう、お母さんは何もしなくていいの。ただじっと何もしないで椅子に座ってりゃ良いの。後は美容師さんがやってくれるから。」
おママは襟足を触って言いました。
「そうか…。まぁ伸びているか…。」
「えー?美容院?私は何もしないわよ。」
「そうそう、お母さんは何もしなくていいの。ただじっと何もしないで椅子に座ってりゃ良いの。後は美容師さんがやってくれるから。」
「この前、私は自分で切ったから大丈夫よ。」←これはウソ。(^O^)
「へぇ。だからそんなにボサボサなんだね。なおさら美容師さんにちゃんと整えてもらわなきゃね。」
「そう…ねぇ…。」
私がこの繰り返しに飽きた頃、美容院の前に到着しました。
それで何とか誘い込んだ次第です。
いつものことですが、実際カットし始めると、おママは美容師さんにもにこやかで、とても嬉しそうでした。きれいなショートカットになり、シャンプーもしてもらい、サッパリとしたヘアースタイルになりました。
(良かった。良かった。)
私はホッとしましたよ。これで来週、親戚に会っても恥ずかしくないわ。
しかしながら…、何度もカットしてもらってお世話になっている美容院なのに、おママったら。(^O^)
「ここって、初めてきたわ」
ですって。覚えてなくても仕方ないけど、この一言で私の疲労感は増しましたわ。
(°▽°)
最近少しおママの様子が変わってきたように思います。いい具合にふわ〜んと呆けていたのに、11月の半ばぐらいから、他人の言う事を聞かない系の自己主張が激しくなりました。
認知症の症状は変化や波があるものだと尽々思います。
⬇︎この時は、薄ぼんやりと美容院の記憶がありましたが…。
⬇︎一昨年は入浴拒否などありました。美容院で洗髪してもいいくらいに考えていました。
*本日アップの貼り絵
どことなく可愛くてユーモラスな雰囲気の貼り絵です。
2017年8月におママはオネコと歌舞伎を観に歌舞伎座へ行きました。その時に客席で拾った紙吹雪が使われています。
⬆︎この袋も使われています。(^O^)
おママの貼り絵を見てくださりありがとうございます。